歯科治療

歯医者の土台作りの料金とは?土台作りの種類や根管治療の注意点も解説

投稿日:2024年4月10日 更新日:

歯医者の土台作りの料金については、土台作りの種類や保険治療か自費治療なのかによっても大きく異なります。

この記事では「歯医者の土台作りの料金」についても紹介していきます。

他にも「根管治療の料金相場」や「歯の土台の種類」についても解説していきます。

ぜひこの記事を参考に、歯医者の土台作りの料金について理解を深めてみてください。

土台作りの料金とは?

歯を支える土台が少ない場合には、「コア」と呼ばれる人工の土台を使用して、歯を補強する治療をおこないます。

歯を抜歯せずに守ったり、治療した歯を長く保つためも、根管治療における土台作りはとても重要といえます

具体的に土台作りの料金については、以下があります。

  • 保険治療の土台作りの料金
  • 自費治療の土台作りの料金

それぞれの項目について解説していきます。

保険治療の土台作りの料金

土台の種類大臼歯前歯・小臼歯
メタルコア約720円約580円
レジンコア約480円約440円
ファイバーコア(間接法)1本:約820円2本:1,020円1本:約700円2本:約910円
ファイバーコア(直説法)1本:約750円2本:約960円1本:約640円2本:約840円

保険治療の土台作りでは、健康保険が使えるので、料金が安く治療を受けることができます。

基本的に、自分自身の負担は治療費の3割以内になるので、少ない負担で治療を受ける事が可能です

また、どこの歯科医院で治療を受けても費用は同じになるのもメリットといえます。

しかし、保険治療の土台作りは、痛みを取る、噛めるようにするための必要最低限度の治療に限られます。

例えば、見た目を改善する審美歯科、矯正治療、インプラントなどは保険治療をおこなうことができません。

このように、保険治療の土台作りには多くの制限があり、使える材料が必要最低限度になるので、強度や変色に弱く耐用年数は短くなってしまいます。

自費治療の土台作りの料金

土台の種類前歯・小臼歯・大臼歯
ファイバーコア(間接法・直説法)約10,000~30,000円
ゴールドコア時価によって異なる

自費治療の土台作りでは、保険治療と違い、細かなルールや制限がないため、最善な方法で治療を受けることができ、多くのメリットが挙げられます。

具体的には、より精密な型をとることのできる材料を使用することができるので、耐久性に優れて、汚れがつきにくいため、長期間使用できる特徴があります。

また、噛む力が強く、違和感も少ないなど一人ひとりの状態にとってベストな治療をおこなうことができます

しかし、自費治療の最大のデメリットは、費用がかかってしまうので、自分の予算に合った治療方法を選ぶことも重要です。

そのため、見た目だけでなく、大事な身体の中に入れるものだからこそ、「できるだけ安全なものを使いたい」などと思っている人は、自費治療の土台作りがおすすめといえます。

根管治療の料金相場

土台作りで必要不可欠な根管治療についても、保険適用か自由診療かによって料金の変動があります

保険適用は、決まった割合のみの負担になるため、費用を安く済ますことができますが、自由診療だと、保険を使用しないため、治療にかかる費用は全て本人の負担となります。

具体的に根管治療の料金相場については、以下があります。

  • 保険適用での治療の場合
  • 自由診療での治療の場合

それぞれの料金相場について解説していきます。

保険適用での治療の場合

保険適用の根管治療の場合は、自分自身が加入している健康保険によって負担する金額は変わってきますが、基本的には3割負担で治療を受けられるので2,000円から5,000円程度になります。

保険診療の料金は、保険点数を計算することで値段が決定します。

具体的には、以下の治療工程により点数を加算し、合計の費用を計算することで算出します。

  • 初・再診料
  • レントゲンによる画像診断料
  • 神経を取り除くなどの処置料
  • 痛み止め処方など投薬料
  • 消毒
  • 被せ物などを被せるための歯冠修復・欠損補綴料

また、70歳以上の方は所得割合により1割から2割まで減免されます。

保険制度により安価で根管治療を行えることで抜歯を免れるケースが多いのは、保険治療のメリットでもあります。

しかし、保険適用内では高度な医療技術が受けられない場合もあり、1回の治療で十分に治すことができずに、繰り返し通う必要があるケースもあります。

自由診療での治療の場合

自由診療での根管治療の場合だと、一本の根管治療に10万円程度かかるケースもあります。

自由診療では、保険を使用しない治療になりますが、高度な技術でより確実な治療ができるのが自由診療のメリットといえます。

実際に、健康的な歯を残すためにも、高度な技術でより的確な治療を受けることはとても重要です。

具体的に自由診療では、以下のように精度の高い治療を受けることが可能です。

  • CT
  • マイクロスコープ
  • ラバーダム

CTはレントゲン写真ではわからない根管の様子を立体的に確認できるので、的確に治療をおこなうことができます。

マイクロスコープは拡大顕微鏡のことで、狭くて暗い根管内の治療には必要不可欠と言っても過言ではありません。

そして細菌や唾液の侵入を防ぐためのラバーダムも、根管治療には必要です。

このように、費用の安さだけで選ばずに、ご自身が納得して受けられるような説明と治療を行う歯科医院を受診するようにしましょう。

歯の土台の種類

歯の土台の種類については、以下があります。

  • メタルコア
  • レジンコア
  • ファイバーコア
  • ゴールドコア
  • パラコア

それぞれの種類について解説していきます。

メタルコア

メタルコアとは、保険適用で治療を受けることができ、一般的に歯の土台作りの治療で使用されています。

金属でできているので、強度が非常に強いことが特徴があります。

治療方法が複雑ではないので、歯医者の技術や歯の状態などによって左右されにくいメリットもあります。

しかし、金属を使用することによるデメリットが多いので、あまりおすすめはできない種類といえます

強く歯ぎしりをしたり、歯を強く食いしばったりして歯に負荷をかけてしまうと、歯の根が折れてしまうリスクがあります。

さらに、金属によって歯茎や歯が黒く変色してしまったり、歯を多く削る必要があるデメリットも挙げられます。

レジンコア

レジンコアは、メタルコア同様に保険適用の土台です。

メタルコアと比較して歯が折れるリスクなどが少なく、審美性も高い特徴があります。

また、歯を削る量が少なかったり、金属の溶け出しによる変色や金属アレルギーの心配が少ないなどのメリットも挙げられます。

しかし、レジンコアにも、以下のようなデメリットがあります。

  • 強い負荷を与えると歯根破折のリスクがある
  • 再治療の際、金属ピンの除去が困難になる
  • レジンコアは直接口腔内で製作ので、術者の技術や歯の環境に影響を受けやすい
  • 金属による暗い影ができるので審美性に劣る

歯根が割れてしまうと、せっかく残せた歯も抜歯の可能性が非常に高くなるので、メリットとデメリットも踏まえて治療を検討するようにしましょう。

ファイバーコア

ファイバーコアは、グラスファイバーのピンで補強したレジンの土台で、2003年に厚生労働省により認可された比較的新しい素材です。

天然歯に似たような素材感なので、歯根を壊しにくく、歯質を多く失ってしまった歯にも使用することが可能です。

金属による影や金属の溶けだしによる変色がなかったり、金属アレルギーの心配がない特徴もあります。

自然な被せ物が作れるため、治療後も自然な色合いになるので、見た目を気にする方にもおすすめといえるでしょう。

しかし、施術者の技術や歯の環境などによって仕上がりや予後が左右されてしまったり、保険適用外で施術を受けると費用が高くなってしまうデメリットも挙げられます。

ゴールドコア

ゴールドコアは、金合金や白金加金などの貴金属を使用した保険適用外の土台です。

体への親和性が良く、金属イオンの流出を最小限に抑えることができます。

実際に、金は特有の性質上、金属アレルギーを起こしにくく、体に優しい金属になるので、ほとんどの症例で使用することができます。

また、ファイバーコアと同等の弾力を持っているので、長期間使用することが可能です。

しかし、保険適用外になるので、治療費が高額になってしまうので、事前に治療費用の確認をしておきましょう。

パラコア

パラコアとは、パラジウム合金でできた土台で、ほとんどの症例で使用可能です。

銀合金で作られた物に比べると、金属イオンが溶け出しにくく、歯ぐきの黒ずみは少ないです。

ハイブリットクラウンやメタルセラミッククラウンなどと組み合わせることで、高い強度と機能性を兼ね備えた、トータルバランスに優れた仕上がりが可能です。

デメリットについては、金属アレルギーを起こす可能性があったり、長年の使用で金属のくさび効果により歯が割れるリスクも挙げられます。

根管治療の注意点

根管治療の注意点については、以下があります。

  • 痛みが生じる
  • 必ず最後まで治療を続ける
  • 抜歯する可能性もある

それぞれの注意点について解説していきます。

痛みが生じる

根管治療は、歯の神経に関わる治療をおこなうため、痛みを感じやすいので注意が必要です。

具体的には、根管治療では以下の3つは痛みを生じやすいです。

  • 汚染された神経を抜くとき
  • 歯根の先に病巣がある場合(根尖病巣)
  • 根管の中に薬を入れたとき

治療時に痛みが激しいときは、鎮痛剤を使用し、治療後の痛みは3日~1週間程度で緩和していきます。

実際に、治療中の神経を直接触るので、麻酔が効いた状態でないとかなりの痛みを伴ってしまいます。

治療後についても、もともと繋がっていた部分の神経は切断された状態になるので、ジンジンとした痛みがしばらく続くケースが多く見られます。

痛みが一週間以上続いてしまう場合には、なるべく早めに治療をした歯医者に見てもらいましょう。

必ず最後まで治療を続ける

根管治療をおこなう場合には、治療には回数がかかるため、何度も治療に通う必要がありますが、必ず最後まで治療を続けることが大切です。

治療中は仮の蓋をしますが、数週間ほど放置してしまうと、隙間ができてしまい綺麗にした根っこの中が再び感染してしまうリスクがあります。

そのため、根管治療では、間隔を空けずに治療に通うことが大切です。

また、治療が途中で中断してしまうと、治根っこの中が大量の菌に汚染され、最悪の場合には抜歯が必要なケースも少なくありません、

このように、根管治療では、治療を中断しないことがもっとも重要といえるでしょう。

抜歯する可能性もある

根管治療では、必ずしも歯の根っこの細菌を除去できるのではなく、歯の根っこに細菌が残ってしまい、抜歯が必要になるケースもあります。

また、治療器具には細い棒状の金属が使用されますが、力がかかると折れてしまい、歯の根っこ部分に折れた部品が残ってしまうことで、歯髄を取り除く必要があります。

歯髄を取り除いてしまうと、歯がしみたりする症状がなくなりますが、歯に栄養を供給していた血管も一緒になくなってしまいます。

また、歯根が折れやすくなり、歯の寿命が短くなってしまい、歯の色も次第に黒っぽく変色してきて、見た目も悪くなってしまうリスクも高くなります。

そのため、歯髄は残しておく方が歯の寿命は長くなるので、歯の根の治療は極力避けるために、虫歯にならないための対策をしっかりとおこなうようにしましょう。

自分に合った土台作りの種類を選ぼう!

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この記事では、歯医者の土台作りの料金や根管治療の料金相場を紹介しました。

歯医者の土台作りの料金については、土台作りの種類や保険治療か自費治療なのかによっても大きく異なります。

また、歯の土台の種類については、以下があります。

  • メタルコア
  • レジンコア
  • ファイバーコア
  • ゴールドコア
  • パラコア

この記事を参考にして、自分に合った土台作りの種類を選ぶようにしましょう。

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