歯のお手入れ

知覚過敏を自分で治す?今すぐ始める改善方法

投稿日:2019年8月30日 更新日:

こんにちは!
岩手県盛岡市のマモインプラントクリニックマリオスの理事長高橋衛です。

知覚過敏といえば歯のトラブルとしては、耳にする機会の多い症状だと思います。
この記事では、知覚過敏の原因や治療方法などについてまとめました。

知覚過敏とは

知覚過敏は、冷たい飲み物を飲んだときや、冷たい食べ物を食べたときにしみる症状のことです。
他には、甘いものを食べたとときにしみる場合や、歯ブラシを当てただけで痛みを感じる場合もあります。
冷たいものや、甘いものなどが、知覚過敏を起こす刺激となりますが、痛みは一過性のもので、刺激がなくなれば痛みもなくなります。

むし歯になった場合も、冷たい飲み物や食べ物、甘いものなどで同じ様な痛みを感じるため、患者さん自身が症状を見きわめるのは難しいと言われています。

知覚過敏とむし歯をの違いを見きわめるための違いをいくつかご紹介いたしますので、
ご自身の状態がどちらなのかわからない場合は、ご参考になさってください。

知覚過敏とむし歯の比較ポイント

・「痛みが一過性のものかどうか」
知覚過敏による痛みは一過性のものです。
冷たいもの等による刺激を受けている間は痛みますが、刺激がなくなれば痛みはなくなります。
むし歯の場合は、持続的に痛みがあります。

・「痛みを感じる場所」
知覚過敏は、犬歯と小臼歯(しょうきゅうし)※前歯から数えて4番目と5番目の歯(犬歯の後ろの2本)がなりやすいと言われてます。
むし歯は、特定の歯に限りません。

・「歯を軽く叩いてみる」
歯を軽く叩いてみたときに、知覚過敏の場合は、痛みを感じることはありません。
むし歯の場合は、歯を叩いたときに、痛みを感じる場合があります。

3つの比較ポイントをご紹介させていただきました。
しかし、これはあくまでも参考程度で、上記のようなケースが多いというだけのものになりますので、
違和感が続くようであれば、歯医者さんへ受診していただければと思います。

知覚過敏の原因

歯は見えている部分と、歯肉(歯ぐき)の中に埋まっている部分があります。
見えている部分は、エナメル質といい、体の中で一番硬い素材で出来ています。
その下に、象牙質という物があります。

極端に冷たいものを食べたり飲んだりした場合は、エナメル質の下に有る象牙質に温度が伝わり、痛みを感じる場合もありますが、基本的にエナメル質の部分は、しみることはありません。

しかし、なにかの理由で、歯肉(歯ぐき)が退縮(たいしゅく)してくると、
エナメル質で覆われていない象牙質がむき出しの状態になってしまいます。

象牙質は、象牙細管(ぞうけさいかん)という管で神経とつながっています。
甘いものや、冷たいものの刺激は、象牙細管を通って神経に伝わってしまうため、
痛みを感じる原因となります。

歯肉が退縮する原因

歯肉が退縮する原因として、加齢が挙げられます。
年齢とともに歯肉は退縮傾向にあります。
また、歯磨きの際に強く磨きすぎてしまい、歯肉が退縮してしまう場合もあります。
その他には、歯周病や歯肉炎などが原因で退縮していく場合もあります。

歯を強く磨きすぎている

強く歯を磨きすぎてしまい、歯のエナメル質が、薄くなってしまう場合があります。
エナメル質が薄くなり象牙質が露出してしまうと、歯肉が退縮していなくても知覚過敏になります。
また、歯と歯肉の境目を強く磨きすぎている場合には、歯肉の退縮の原因となる場合もあります。

くさび状の欠損

歯と歯ぐきの境い目が削れているのが、くさび状欠損の特徴です。
くさび状欠損してきても、中の象牙質が露出してしまうので、知覚過敏の症状が出ます。

くさび状の欠損の原因は噛む力です。
噛む力が異常に働くと、歯と歯肉の境目に負荷が集中していきエナメル質を壊してしまいます。
くさび状欠損になってしまう患者さんによく見られる癖が『歯ぎしり』です。
歯ぎしりをすることによって、歯と歯肉の境目のエナメル質が壊れてしまい、知覚過敏になってしまいます。

自分でできる改善方法

知覚過敏を抑制する効果のある歯磨き粉(歯磨剤)を使う

市販されている歯磨剤(しまざい)には、知覚過敏の抑制効果のある物があります。
予防成分の『硝酸カリウム』や『乳酸アルミニウム』の入ったものを使うと良いです。

・『硝酸カリウム』は、神経の興奮を鎮めて痛みの伝達を抑制します。
・『乳酸アルミニウム』は、痛みの伝達経路となる象牙細管を封鎖する効果があります。

また、歯磨きの際に、強く磨きすぎないという事も大切です。
強く磨きすぎると歯のエナメル質が薄くなってしまったり、歯肉が退縮してしまう原因になります。
歯ブラシの毛先が横に広がらない程度の力で磨くと良いです。
最近は圧がかかりすぎるとカチッと音がなって知らせる歯ブラシなども出てきていますので、そういったものを使うのも良いと思います。

マウスピースを使う

歯ぎしりや、食いしばりなどをしていると、意識的に強く噛んだ場合に比べて、数倍の負荷がかかります。
そのことが原因で、歯がくさび状に欠損して知覚過敏の原因になる以外にも、歯の神経を過敏にしてしまうという事があります。
神経が過敏になってしまうと、ちょっとした刺激で痛みを感じやすくなります。
就寝時に歯ぎしりなどの癖がある方は、市販されているマウスピースを使うことで、力を緩和させたり分散させて神経が過敏になることを防ぐ効果があります。

就寝時の歯ぎしりなど以外にも、なにかに集中していたりするときに、歯を食いしばったりしている方がおられます。
その様な状態に気づいたときには、歯を離してリラックスしてください。

まとめ

知覚過敏は、『知覚過敏用の歯磨き粉を使用する』『歯ぎしり防止用のマウスピースを使用する』ことで、改善する場合があります。

しかし、原因は知覚過敏ではなく、むし歯の可能性もありますし、歯が割れているという可能性もあります。
症状が改善しない場合は、歯科医院で検査を受けて適正な治療を行うことをおすすめします。

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