歯のお手入れ

30代以上の3人に2人が抱えるお口周りのトラブル歯周病

投稿日:2019年8月31日 更新日:

こんにちは!
岩手県盛岡市のマモインプラントクリニックマリオスの理事長高橋衛です。

厚生労働省が平成26年に行った調査によると、歯肉炎および歯周疾患の総患者数は、331万5,000人で、前回の調査よりも65万人以上増加しているとの事です。

中でも、30代以上の場合は、『3人に2人』が何かしらの歯周疾患を抱えているという事がわかりました。

この記事では、もはや国民病とも言える歯周病についてまとめて見ました。

歯を失う二大原因

むし歯や、破折(はせつ)、歯並びの矯正など様々な理由で歯を抜く事はありますが、
歯を失う原因で最も多いのが『歯周病』です。
歯周病は、歯を失う原因の42%にものぼります。

歯を失う原因の第2位は『むし歯』で、全体の32%をしめます。

若いうちは、むし歯で失われる場合が多いですが、年令を重ねるにつれて、歯周病で失われる事が多くなります。
特に、40代後半以降になると、すべての年代で、歯を失う原因の50%以上を歯周病締めています。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより出典

歯周病とは

歯ぐきをもう少し細かに分けると、
歯ぐきの表面を覆う「歯肉」、
その奥にある「歯根膜」、
さらにその奥の「歯槽骨」、
さらにその奥に「セメント質」があります。
これらを合わせて『歯周組織』といいます。

歯周病は細菌の感染によって歯ぐきに起きる炎症性疾患です。

歯の歯肉に隠れている部分の表面にあるセメント質と、歯を支えている骨の間の歯根膜という部分が細菌によって壊されて、炎症を起こして赤くなったり腫れたりします。

歯周病が進行すると、歯周ポケットという歯と歯肉の境目が深くなってしまい、歯槽骨(しそうこつ)という土台が溶けて歯がぐらついたりするようになり、
最後は歯が抜け落ちてしまったり、抜歯せざるを得なくなってしまいます。

歯周病は、歯ぐきに炎症が起こる病気の総称ですので、
こちらももう少し細かに分けると、
炎症が歯肉にだけ表れている状態を『歯肉炎(しにくえん)』といいます。

炎症が歯槽骨にまで広がってしまうと『歯周炎』といいます。

少し前までは『歯槽膿漏(しそうのうろう)』という言葉がよく使われていたため、耳にしたことがある方も多いと思いますが、
歯槽膿漏は、歯周病の中でも症状が重くなった状態の事です。

歯槽膿漏になると、口臭や、歯がグラグラするなどの症状が発生して、最終的には歯が抜け落ちてしまうことになります。

歯周病は、ほとんどの場合、痛みがないため、無自覚の人が多く、自覚のある人はたったの3割り程度と言われています。
自覚症状もほとんどなく、気づいたときにはかなり悪化しているというケースも多く、
サイレント・ディジーズ、静かな病気などと呼ばれることもあります。

 

歯肉炎(しにくえん)

炎症が歯肉にのみ表れている状態です。

歯周炎(ししゅうえん)

炎症が歯槽骨にまで広がった状態です。

歯槽膿漏(しそうのうろう)

歯周病の中で最も重い症状です。
口臭が発生したり、歯がグラぐらする。歯茎から血や膿が出るなどの症状が現れる場合があります。

歯周病の原因は歯周病プラーク

プラークというのは、歯の表面についている細菌のかたまりのことで、わずか1グラムの中に、1億を超える細菌が存在ます。

もともと口の中には数百種類の細菌が存在しますが、善玉の細菌と悪玉の細菌がありますが、普段の歯みがきなどをきちんと行っていれば、それほど悪いことはしません。

プラークの形成過程は、まず、歯の表面に唾液の中の糖タンパクが薄い皮膜(ペリクル)を作ります。
ペリクルに細菌が付着して、定着、増幅していくことでプラークが出来ます。
特に、悪玉の細菌が増えていき、その状態を細菌性プラークや、バイオフィルムと言われるものです。

このプラークがむし歯や歯周病を引き起こす原因となります。

歯周病の予防

歯周病の原因は細菌性プラークです。
歯周病の予防のためには、プラークを確実に取り除くセルフケアがとても大切です。

主に歯みがきや歯間ブラシなどでプラークを取り除きます。
歯みがきでは、歯ブラシが歯と歯ぐきの間に届くようにして、細かく動かして汚れを落とします。
歯ブラシは強く押し付ける必要はありません。
歯ブラシの毛先の部分が横に広がってしまわない程度の力が良いです。

強く押し付けすぎると、歯のエナメル質が削れて薄くなってしまったり、歯ぐきが退縮(たいしゅく)して、知覚過敏などの原因になる場合もあります。

毛先が開いてきた歯ブラシは汚れを落とす能力が落ちてきます。
また、見た目に変化がない場合でも、毛先の弾力が劣ってくれば汚れを落とす能力が落ちてきますので、
月に1度ぐらいは歯ブラシを交換することをおすすめします。

また、歯ブラシだけで汚れを落としきることは難しいです。
歯と歯の間などは、デンタルフロスや、歯間ブラシなどできれいに汚れを取りましょう。

歯みがき粉(歯磨剤)には、炎症を引かせる成分が入っているものもありますが、
基本的に一番の予防は、プラークを除去することです。

毎日の歯みがきなどで、しっかりと汚れを除去することが大切です。

まとめ

・歯周病は歯を失う原因の第1位
・歯周病が進行すると歯が抜けてしまいます。
・歯周病の原因は細菌性プラークです。
・セフルケアでできる歯周病の予防は、
普段の歯みがき、歯間ブラシなどでの歯間ケアでプラークを正確に除去することです。

歯周病は多くの人がかかる病気ですが、
自覚症状の無さなどから軽視されやすい病気でもあります。

しかし、歯周病は、歯を失う原因の40%以上をしめる病気で、消して軽視できる病気ではありません。
長く健康な歯を保つために、日頃のケアをしっかりと行い歯周病を予防していただきたいと思います。

残念ながらもし歯周病になってしまった場合は、早期に歯科医院で適切な治療を受けることをオススメします。

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