歯のお手入れ

【2019年度版】迷ったらこれを買う!!歯科医が選ぶおすすめ歯磨き粉をご紹介

投稿日:2019年10月2日 更新日:

こんにちは!
岩手県盛岡市のマモインプラントクリニックマリオスの理事長高橋衛です。

皆さんも歯磨きをするときには『歯磨き粉』を使っていますよね。毎日の歯磨きは、虫歯予防のためにも非常に重要な役割を持っていますし、子供のころからの習慣になっているという人が多いと思います。
それでは、「毎日の歯磨きに使用する歯磨き粉は何を基準に選んでいますか?」と聞かれるとなんと答えますか?ほとんどの方は「テレビCMでよく見るやつを買っている」「特に何も考えず、昔から使っているものを買っている」など、歯磨き粉の成分やどういった効果がある歯磨き粉なのかなど、歯磨き粉の詳細まで考えているような人はあまりいないのではないかと思います。特に近年では、さまざまなメーカーが歯磨き粉の開発を行っていることもあり、その種類も非常に豊富で、ドラッグストアなどに行っても、どれを選べば良いのか迷ってしまう…という人も多いことでしょう。

歯磨きというのは、毎日行うものですので、できれば自分に最適な歯磨き粉を選択して有意義なものにしたいものです。そこで今回は、歯のプロである歯科医が厳選するオススメの歯磨き粉をご紹介します。

成分から見る歯磨き粉の選び方

それではまず、歯磨き粉に含まれる成分の中でも虫歯予防などに効果的と言われる成分について簡単にご紹介しておきましょう。テレビCMなどでも「フッ素配合!」や「キシリトールが!」などのセリフが登場しますが、こういった成分がどのような効果を期待できるものなのか知っておかなければ、自分に合う歯磨き粉を選ぶことはできませんよね。
ここでは、代表的な成分をいくつかご紹介しておきます。

虫歯予防:フッ素

学術的な研究において、虫歯予防に有効な効果があると認められているのがフッ素です。虫歯というものは、歯垢の中の細菌が、日々の食事を餌にして酸を出し、歯表面のエナメル質を破壊していくものです。フッ素は、歯垢による酸の産出をおさえ、再石灰化を促進するとともに、歯の表面をより酸に強くする作用があると言われているのです。
そのため、虫歯になりやすいと言うような人は、1000ppm以上のフッ素が配合されている歯磨き粉を選ぶと良いと言われています。ただし、6歳未満のお子様の場合、誤飲の可能性もあるため、フッ素濃度1000ppmを超える歯磨き粉は避けておいた方が良いです。

歯周病予防:塩化セチルピリジニウムなど

歯磨き粉の中には、塩化セチルピリジニウム(CPC)、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)といった殺菌作用の成分が含まれている歯周病用歯磨き粉があります。こういった歯磨き粉を利用すれば、歯周病が治ると考えている人もいますが、治療をすることにはなりませんので注意しましょう。
歯周病の原因菌は、バイオフィルムと呼ばれる防御膜に覆われており、さらに多くは歯ブラシが届かない歯周ポケットの奥にいます。そのため、歯周病用歯磨き粉など、殺菌効果のあるものを利用して歯磨きしたとしても、この細菌を基本的に除去することはできないのです。こういった歯磨き粉は、歯周病による炎症を若干緩和してくれることは期待できますが、きちんと治療する場合には歯科医院に足を運び徹底的に除菌してもらう必要があります。
なお、毎日口腔内を殺菌することで、一定の歯周病予防効果は期待できると思います。

虫歯予防:キシリトール

キシリトールはガムなどにも含まれており、テレビCMなどでもよく「虫歯予防~」などと宣伝されていますの、一度は耳にしたことがあると思います。
このキシリトールは、歯の再石灰化作用、酸を作らない、歯垢中の酸の中和促進、ミュータンス菌の代謝阻害などの効果があると言われており、丈夫な歯を保ちたいと考えている方にはオススメです。なお、キシリトールは、1日5g以上とると虫歯菌を減らすというデータもあるのですが、この場合、歯磨き粉だけでなく、キシリトール配合のガムやタブレットでの摂取も有効です。

オススメの歯磨き粉

それでは、歯磨き粉選びに迷っている方のために、プロがオススメする歯磨き粉をいくつかご紹介します。今まで使用していた歯磨き粉に何らかの不満がある場合には、以下で紹介する歯磨き粉を利用してみてはいかがでしょうか?

※以下に紹介する歯磨き粉は、その効果・効能を保証したものではありません。ご購入の際は、各商品に記載されている内容をよく確認しご判断ください。

【ライオン】 クリニカアドバンテージ ハミガキ

まずは歯磨き粉として有名なクリニカシリーズの『クリニカアドバンテージ』です。この歯磨き粉の特徴は、上述した虫歯予防を期待できるフッ素を1450ppmも高濃度配合している点です。また、フッ素は高濃度配合だけでなく、吸着性の高いコーティング剤もあり、長く歯の表面にとどめてくれる『高密着フッ素処方』が採用されています。
フッ素以外でも、日本で唯一歯垢を分解・除去する有効成分といわれる「デキストラナーゼ酵素」や独自成分「TDS(洗浄剤)」などが配合されています。この歯磨き粉は歯垢の除去だけでなく、歯石の沈着を防ぐことや配合成分の殺菌効果で虫歯を減らす効果などが期待できます。

【ウェルテック】 コンクールジェルコートF

歯医者さんがオススメする歯磨き粉の定番『コンクールジェルコートF』です。歯科医院専売品なので、容器のデザインも非常にシンプルです。
コンクールジェルコートFは、虫歯・口臭・歯周炎・歯肉炎など、さまざまな口腔内のトラブルを予防できると言われています。虫歯予防としては、フッ素を950ppm配合、さらに塩酸クロルヘキシジン・ポリリン酸ナトリウム・キシリトールが配合されています。研磨剤や発泡剤が無配合で、子供から大人まで安心して使用できるのもオススメポイントの一つです。
なお、塩酸クロルヘキシジンの特性上、使い続けるとどうしても着色してしまう可能性が高いので、メーカーから販売されているクリーニング用歯磨き粉と併用するのがオススメです。

【ライオン】 ブリリアントモア

ブリリアントモアは、高い研磨性を持っており、イオンの力で歯の黄ばみを浮き上がらせ着色を除去してくれると言われています。ホワイトニング系の歯磨き粉には珍しく、高濃度フッ素が配合されており、歯の白さを得る・虫歯対策両面が期待できる点がオススメポイントです。
ただし、研磨剤による着色除去が期待できる反面、エナメル質や歯茎へのダメージには注意が必要です。

その他オススメ歯磨き粉

他にもたくさんの歯磨き粉がありますので、以下にまとめて掲載しておきます。

アパガードリナメル 虫歯予防や知覚過敏予防効果を期待できる amazonで見る
チェックアップ スタンダード 高濃度フッ素配合タイプ amazonで見る
リカルセンシティブ 虫歯予防・歯周病予防・知覚過敏予防の万能タイプ amazonで見る

まとめ

今回は、さまざまな歯磨き粉がある中で、プロがオススメする歯磨き粉をご紹介しました。ドラッグストアなどに行けば、多種多様な歯磨き粉があり、どれを選べば良いのかよくわからないという人は多いことでしょう。上述したように、一口に歯磨き粉といっても、「フッ素が配合されている…」「キシリトールが配合されている…」など、成分によって期待できる効果も異なるものなのです。しかし、普段歯磨き粉を購入するときには、「何が配合されているか?」などといった事を意識して購入する人は多くないと思います。
毎日しっかり歯磨きしているのに、虫歯になってしまうことが多い…などという人は、本稿でご紹介した内容をよく考えて歯磨き粉を選択するのも虫歯予防の有効な対策になると思います。どうしても自分に合った歯磨き粉が見つけられない…という方は、お近くの歯科医院に足を運び、きちんとアドバイスしてもらうのもオススメですよ!

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