歯のお手入れ

自宅でできる歯の黄ばみ取り方|安全で効果が高い方法&やってはいけない方法

投稿日:2024年2月10日 更新日:

芸能人のような白く美しい歯を持つ人は、笑顔も輝いてみえます。

「自信を持って笑いたい」「モテたい」
「接客業だから印象を良くしたい」などの理由で、白い歯に憧れているという人も多いでしょう。

歯科医院に行かなくても、自宅で簡単に歯の黄ばみを取る方法があります。

しかし手軽にできたとしても、おすすめできない方法もありますので注意が必要です。

安全で手軽にできる黄ばみ取りの方法とは?

間違った黄ばみ取りの方法や、黄ばみを予防する方法など、歯の黄ばみについてまとめました。

内因性による歯の黄ばみの原因

まずはなぜ歯が黄ばんでしまうのかを考えてみましょう。

歯の黄ばみの原因は、内因性と外因性のものに分けられます。

歯の内側から起こる内因性による歯の黄ばみは、これらの理由が考えられます。

  • 遺伝や生まれつきによる黄ばみ
  • 加齢による黄ばみ
  • 歯の神経が原因による黄ばみ

遺伝や生まれつきによる黄ばみ

歯黄ばみ遺伝

肌の色や髪の毛の色に個性があるように、
歯の色も個人差があります。

そもそも日本人は真っ白というよりも、クリーム色に近い色味の人が多く、黄ばんで見える場合もあるかもしれません。

歯の外側はエナメル質の半透明の組織があり、内側は黄色い象牙質で形成されています。

エナメル質の厚さにより、薄いと象牙質が透けて見えるため黄ばんで見えます。

加齢による黄ばみ

加齢も歯の黄ばみの原因のひとつです。

厳密には加齢により歯が黄ばんでいくのではなく、年齢を重ねたために象牙質の黄色味が濃くなる場合があるためです。

エナメル質が薄くなるために、象牙質が透けるようになって、結果的に黄ばんで見えるというケースもあります。

歯の神経が原因による黄ばみ

虫歯が進行すると、神経がダメージを受けて歯が黄ばんでしまう場合があります。

歯の神経まで虫歯が進行してしまうと、血液循環がなくなり、結果的に象牙質の変色を引き起こします。

この場合は象牙質が黄色っぽくなるだけでなく、歯全体が灰色っぽく変色していきます。

外因性による歯の黄ばみの原因

歯の黄ばみの原因は、食べ物や習慣による
外因性によるものもあります。

外因性による歯の黄ばみの原因は、こちらです。

  • コーヒーなどの飲食物による黄ばみ
  • 喫煙や薬などの生活習慣による黄ばみ
  • 磨き残しや虫歯による歯の黄ばみ

コーヒーなどの飲食物による黄ばみ

歯黄ばみ飲み物

カテキンやポリフェノールといった、歯に着色しやすい成分が含まれている食べ物や飲み物は黄ばみの原因となります。

コーヒー、紅茶、赤ワイン、チョコレートやカレーなどは、着色汚れとなり、歯に付着してしまいます。

完全に排除するのは難しいので、これらが着色の原因になっていると理解した上で、過剰に食べ続けないよう注意しましょう。

喫煙や薬などの生活習慣による黄ばみ

喫煙習慣のある方は、ニコチン・タールといった有害物質が歯の表面に付着しますので黄ばみの原因となります。

また薬によって歯が黄ばむ場合もあり、グルコン酸クロルヘキシジジンが配合されたうがい薬やテトラサイクリンという抗生物質も注意した方がいいでしょう。

妊婦がテトラサイクリンという抗生物質を使用すると、胎児の歯に恒久的な色素沈着が生じる可能性があります。

磨き残しや虫歯による歯の黄ばみ

毎日の歯磨きで磨き残しがあると、歯の黄ばみの原因になる場合があります。

磨き残しによって歯に付く歯石は、色がついて黄ばんで見えるかもしれません。

歯垢が残った状態だと、歯の再石灰化が行われずにエナメル質が溶けだしてしまい、歯が黄ばんだように見えるというケースもあります。

自宅でできる歯の黄ばみの取り方

歯黄ばみとり自宅

歯の黄ばみが気になる方が、気軽に自宅でできるケアについてご紹介します。

クリニックに行かずに自分でケアをするのであれば、これらの方法がおすすめです。

ただしこれらの方法は、歯を本来の白さに戻すという目的のもので、歯を真っ白にするための方法ではありません。

内因性の歯の黄ばみの方は、効果を感じにくいかもしれませんのでご注意ください。

  • ホワイトニング用歯磨き粉
  • 歯のマニキュアやホワイトニングペン
  • 歯の消しゴム

ホワイトニング用歯磨き粉

歯を白くするという目的のため、それに特化した成分が含まれているのがホワイトニング用歯磨き粉です。

普段の歯磨きをしながらホワイトニングケアができますので、負担が少なく、誰でも手軽にできる方法だといえるでしょう。

歯の表面を漂白する成分は含まれていませんが、歯の表面についた着色汚れを落とすのが目的であれば、試してみてはいかがでしょうか。

歯のマニキュアやホワイトニングペン

歯のマニュキュアとは、歯の表面に塗料を塗って歯を白く見せるアイテムです。

ホワイトニングペンも同様に、塗料を歯に塗るアイテムで、ペン状になっているので塗りやすいのが特徴です。

歯磨きの後に、水分をとってからマニキュアを塗るだけなので、自宅でも手軽にできます。

手軽な反面、持続性が低く、ムラができやすいのがデメリットと言えます。

歯の消しゴム

歯の消しゴムとは、その名前の通り、黄ばんだ部分だけを擦るだけで着色汚れを落とすアイテムです。

ピンポイントで利用したい場合や、急ぎのケアとして重宝するでしょう。

ただし強く擦りすぎると歯を傷つけてしまう危険もありますので、使い方には注意しましょう。

やめた方がいい歯の黄ばみの取り方

「歯が白くなる」と言われている方法はいくつかありますが、中にはおすすめできないやり方もあります。

なぜおすすめできないのかを理解し、安全な方法を選択できるようにしておきましょう。

  • 重曹や塩で磨く
  • 強い酸で磨く
  • 強い力で磨くオーバーブラッシング

重曹や塩で磨く

重曹黄ばみ取り

重曹は研磨効果が高いため、歯磨きに使用すると表面の汚れや着色汚れを落とせるといわれています。

炭酸水素ナトリウムという成分で構成されており、食品添加物としても用いられる物なので大量に摂取しなければ口の中に入れても問題ないでしょう。

ただ歯や歯茎を傷めてしまう可能性があり、細かい凹凸ができると今後は着色が付きやすい歯や歯茎になってしまう可能性があります。

塩も同様に歯や歯茎へのダメージが考えられますので、重曹や塩での歯磨きはあまりおすすめしません。

強い酸で磨く

クエン酸や強い酸性であるイチゴやレモンで歯を磨くと、歯が白くなるといわれています。

しかしそれは汚れが落ちているからではなく、歯のエナメル質ごと酸に溶けてしまっているからです。

一時的には歯が白くなったように見えるかもしれませんが、知覚過敏がおきたり、虫歯が悪化する原因になってしまうかもしれません。

強い酸性のものが歯に触れると酸蝕歯(さんしょくし)になり、酸によって歯が溶けてしまいます。

強い力で磨くオーバーブラッシング

強い力で歯磨きをするオーバーブラッシングが癖になってしまうと、歯や歯茎に強いダメージを与えてしまいます。

着色汚れを落としたいと思うと力が入ってしまうかもしれませんが、それでは逆効果です。

オーバーブラッシングは汚れを効率的に落とせないだけでなく、習慣になると歯肉退縮の原因にもなります。

ホワイトニング歯磨き粉を使って、優しく丁寧に歯を磨くのがおすすめです。

歯の黄ばみを予防する方法

歯の黄ばみの取り方をご紹介しましたが、
着色が付く前に予防をする方法も知っておきましょう。

歯の黄ばみを予防するには、以下のような方法が効果的です。

  • 飲食物を意識して選ぶ
  • 唾液の分泌量を増やす
  • 定期的にクリーニングする

飲食物を意識して選ぶ

歯黄ばみ飲み物

歯の着色の大きな原因となるのが、飲食物によるものです。

好きな物を断つのは難しいので、意識して食べ物を選び、日常的に摂取しないよう心がけましょう。

着色しやすい物を摂取した後は、早めに歯磨きやうがいをすると着色しにくいです。

唾液の分泌量を増やす

唾液は、口腔内のウイルスや細菌を希釈して洗い流す抗菌作用があります。

そのため唾液の量が多い人は、汚れを洗い流す効果が働きにくくなりますので、着色汚れが付きやすいと考えられます。

唾液の量は、口臭や虫歯、歯周病にも影響しますので、唾液の分泌量を増やすよう意識するといいでしょう。

唾液の分泌量を増やす方法

具体的に唾液の分泌量を増やすには、これらの4つの方法があります。

  1. よく噛んで食事をする
  2. 水分を多めにとる
  3. 唾液腺マッサージをする
  4. 鼻呼吸を意識して口呼吸をやめる

よく噛んで食事をすると、自然と唾液の分泌量が増えますので意識してみましょう。

さらに唾液を作るためには水分も欠かせませんので、こまめに水分を摂取するといいでしょう。

唾液腺マッサージとは、耳下腺・顎下腺・耳下腺を軽く指で圧迫するマッサージです。

食事前に行うと唾液の分泌を助けてくれますので、おすすめです。

口呼吸になると乾燥してしまいますので、口呼吸が癖になっている場合は鼻呼吸を意識するところから始めてみましょう。

定期的にクリーニングする

自宅ケアよりも高い効果を求めたいと考えるのであれば、定期的に歯科医院でのクリーニングが欠かせません。

歯科医院でのクリーニングは、自宅での歯磨きでは落とせない汚れも綺麗にできます。

ホワイトニングをせずとも、汚れが落ちたために歯が白くなったと感じる方もいます。

虫歯や歯周病の早期発見にもなります。

定期的なクリーニングを受けておくと歯の健康維持という意味でも安心です。

歯の黄ばみを取るホワイトニング

黄ばみホワイトニング

先述した通り、自宅で歯の黄ばみをとる方法は、あくまでも着色などの汚れを落とし、歯を本来の白さに近づけるものです。

「さらに白さを目指したい」「自宅ではできないレベルのケアをしたい」という方は、
ホワイトニングがおすすめです。

ホワイトニングにも種類がありますので、それぞれの特徴をご紹介します。

  • ホームホワイトニング
  • オフィスホワイトニング
  • デュアルホワイトニング
  • セルフホワイトニング

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、初回のみ歯科医院に行ってマウスピースを作成すれば、後は自宅でできるホワイトニングです。

自宅で好きなタイミングでできるので、多忙なスケジュールの方でもホワイトニングができるのがメリットです。

しかしオフィスホワイトニングと比較すると、低濃度の薬剤を使用するため、満足できる白さになるまでに時間がかかります。

自分でできるのがメリットとなる反面、自宅で継続させるのが難しく三日坊主になりやすいという方には不向きかもしれません。

オフィスホワイトニング

歯科医院で行うホワイトニングをオフィスホワイトニングといいます。

有資格者だけが取り扱いできる高濃度の薬剤を使用しますので、即効性が高いのが魅力です。

ただし高濃度の薬剤を使うため、しみる可能性があります。

ホームホワイトニングと比較すると、費用もかかります。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行うホワイトニングです。

それぞれの一方のホワイトニングを行うよりも、併用した方が効果が早く感じられやすく、白さがより持続させられます。

双方のメリットを得られますが、その分の費用がかかります。

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングとは、歯科医院ではなくホワイトニング専用サロンで行うホワイトニングです。

設備や道具はサロンの物を使いますが、スタッフ指示のもと自分でホワイトニングを行いますので、セルフホワイトニングという名前がついています。

歯科医院で使用する高濃度の薬剤は使えませんので、効果はオフィスホワイトニングの方が感じやすいでしょう。

セラミック治療という選択肢

セラミック治療とは、医療用セラミック素材を歯に被せる治療法です。

歯の白さに近い色味で仕上げられますので審美性が高く、耐久性もあります。

セラミック治療は、薬や病気で歯が変色した時や、虫歯を削った後の被せ物として用いられます。

外因性の歯の黄ばみを取るのであれば、自宅ケアやホワイトニングが選択肢となるでしょう。

白さを維持できる方法を選ぼう

歯の黄ばみには個人差があり、その理由もさまざまです。

求めている白さも個々に異なりますので、どの方法が良いかはその人自身にしか決められません。

通院の時間がとれないから自宅でのケアが向いているという人もいるでしょうし、短期間で効果を出したいから歯科医院でのケアを選びたいという人もいるでしょう。

自宅でできる黄ばみを取るグッズは、ドラッグストアといった身近なお店で購入可能です。

メリットやデメリットを比較し、ご自身に合う方法を選んでください。

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