ブリッジとインプラントの違いについて知りたいと悩んでいませんか?
この記事では「ブリッジとインプラントの違い」について紹介していきます。
結論、ブリッジとインプラントとの違いは、治療方法や機能面などが挙げられます。
他にも「ブリッジとインプラントの特徴」や「ブリッジとインプラントのメリット」についても解説します。
ぜひこの記事を参考に、ブリッジとインプラントの特徴について理解を深めてみてください。
また「インプラントオーバーデンチャーとは?」について知りたい方は、こちらにて解説を行っていますので、ぜひ確認してみてください。
ブリッジとインプラントの特徴
ブリッジとインプラントの比較表については、以下のとおりです。
項目 | ブリッジ | インプラント |
---|---|---|
治療方法 | 失った歯の左右に生えている歯を支柱として、連結した人工歯を取り付ける。 | 顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を装着する。 |
治療費用 | 保険が適用されるため、約2万円で治療を行える。 | 保険適用外になるため、1本あたり15〜35万円の費用がかかる。 |
治療期間 | 口腔内状態によって異なりますが、1〜2ヶ月程度で治療が可能。 | 歯並びによって異なりますが、一般的に約5ヶ月で治療が可能。 |
審美性 | 自費診療であれば、自然歯に近い色合いが可能。 | 自然な見た目の歯を入れることができる。 |
噛む力 | 天然歯よりも多少劣る。 | 天然歯と同様にしっかりと噛むことができ、食生活に支障をきたす心配がありません。 |
味覚への影響 | 味覚は変化なし | 味覚は変化なし |
他の歯への影響 | 両隣の健康な歯を削る必要がある。 | 他の歯への影響はない。 |
外科手術 | 不要。 | 外科手術が必要。 |
同じような役割を持っていますが、特徴が大きく異なるため、これから治療を受けたいと思っている方は、事前に確認をしておきましょう。
以下でそれぞれの特徴について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ブリッジ
ブリッジとは、失った歯の左右に生えている歯を支柱として、橋をかけるように義歯を入れる治療を指します。
素材の種類によって異なりますが、装着による違和感が少なく、見た目を自然に仕上げるメリットが挙げられます。
材料によっては保険診療内で治療を受けることができるため、なるべく治療費を安く抑えたいと思っている方にもおすすめです。
具体的なブリッジの素材については、以下のとおりです。
ブリッジの素材 | 特徴 |
---|---|
オールセラミック | 金属を一切使用しておらず、歯ぐきの黒ずみや変色がしにくい特徴が挙げられます。強度が弱いため、奥歯には向いておらず、噛み合わせが悪いと割れてしまうリスクがあります。 |
ハイブリッドセラミック | セラミックをレジンに混ぜ合わせたものを使用しており、天然歯に近い色に仕上げて、審美性が高い特徴が挙げられます。強度についても、天然歯と同じくらい期待することが可能です。 |
メタルボンド | 金属のフレームにセラミックを付けたブリッジのことを指します。ハイブリッドセラミックに比べて、強度が高く、透明度に優れているメリットが挙げられます。歯の裏側から金属フレームが見えてしまうデメリットが挙げられます。 |
レジン前装冠 | 金属のフレームにレジンを使用しており、高い強度が特徴のブリッジです。長期間使っていると、被せ物と土台の歯に黒ずみが生じてしまうリスクがあります。 |
金銀パラジウム合金 | プラチナや金合金を使用しており、他の歯との適合性が高く、自然歯と同じ強度がある特徴が挙げられます。価格が安いメリットが挙げられます。見た目が金色で目立ってしまったり、長期間使っていると黒ずんでしまうデメリットが挙げられます。 |
しかし、ブリッジを行う際に、もともと健康な両隣の歯を削る必要があります。
歯に負担を掛けてしまうため、あらかじめ注意が必要です。
歯が抜けてしまった部分については、骨が衰えていきやすいリスクも挙げられます。
インプラント
インプラントとは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を装着する治療方法を指します。
ブリッジに比べて、両隣の自然歯を削る必要が無く、顎の骨が痩せてしまうのを予防できるメリットが挙げられます。
他の天然歯の負担を減らすことができ、歯全体の健康維持が可能です。
しかし、外科手術が必要になったり、自由診療で治療費が高額になってしまうデメリットが挙げられます。
ブリッジとインプラントの違い
ブリッジとインプラントの違いについては、以下のとおりです。
- 治療方法
- 費用
- 治療期間
- 審美性
- 機能面
- 寿命
これからブリッジまたはインプラントの治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
治療方法
ブリッジとインプラントでは、根本的に治療内容が異なります。
ブリッジは外科手術が必要ではないため、身体への負担が少なく治療を行うことができますが、天然歯を削らなければいけません。
一方、インプラントでは、顎の骨に穴をあけて人工歯を埋め込む必要があるため、身体への負担が大きくなってしまう特徴があります。
また、CT検査や切開後の縫合などの手間が必要になり、ブリッジの方が比較的手軽に治療を行うことが可能です。
費用
治療内容によって異なりますが、費用面については、インプラントよりもブリッジの方が安いです。
基本的に、ブリッジでは保険が適用されますが、欠損箇所が多かったり、ブリッジに使用される素材が自然歯に近い色を選んでしまったりすると、保険適用外になります。
インプラントは、基本的に保険適用外ですが、生まれつきの疾患によって顎骨の1/3以上失っていたり、事故などの外傷によって1/3以上の顎骨を失ってしまっていたりする場合など、特別な場合は保険が適用されます。
保険適用外であっても、年末調整の医療費控除の対象となります。
治療期間
ブリッジの治療期間については、早ければ1週間〜2週間で治療を完了させられます。
治療工程がシンプルなので、身体の負担が少ないです。
インプラントの治療期間については、4ヶ月以上かかってしまうケースが多く見られ、CT検査や外科手術など、身体への負担も大きいです。
また、顎の骨が少ない方は、再生治療を行う必要があるため、さらに期間が長くなります。
このように、ブリッジでは比較的簡単に治療を行うことができますが、インプラントは心身ともにかなり負担やストレスがかかってしまう治療方法と言えるでしょう。
審美性
審美性については、ブリッジよりもインプラントの方がより天然歯に近い色合いで、見た目も自然に仕上げることが可能です。
ブリッジでも、見た目を自然に仕上げることができますが、保険適用になってしまうため、治療費用が高くなってしまうリスクがあります。
見た目を気にする方であれば、インプラント治療を行う方が、自然な見た目を実現することが可能です。
機能面
機能面については、基本的にブリッジとインプラントでは大きな差はありませんが、インプラントの方が顎の骨に人工歯を固定しているため、硬いものでも安定的に噛むことができます。
食いしばりや歯ぎしりをしている方がブリッジをしてしまうと、割れてしまったり、噛み合わせが悪くなってしまったりするリスクがあるため、あらかじめ注意が必要です。
また、ブリッジでは、両隣の歯に負担がかかってしまうデメリットがありますが、インプラントでは、歯が独立しており、他の歯への負担を最小限に抑えることが可能です。
このように、機能面では、ブリッジよりもインプラントの方が機能面が高く、使い勝手が良いと言えます。
寿命
寿命については、ブリッジとインプラントでは大きく異なります。
ブリッジの寿命については、口腔状態によっても異なりますが、約7年で交換が必要になります。
健康的な歯を削って被せているため、むし歯や歯周病、顎骨が変形していないかなどの確認し、交換が必要です。
一方、インプラントについては、平均寿命が10年と言われていますが、定期的にメンテナンスを受ければ、20年以上使うことが可能です。
インプラントは、治療費が高いと思われている方が多いですが、半永久的に使用でき、長期的に見ると治療費を安く抑えることができます。
ブリッジのメリット
ブリッジのメリットについては、主に以下が挙げられます。
- しっかりと固定されている
- 外科手術を行う必要がない
- 基本的に保険が適用される
それぞれのメリットについて紹介してきますので、これからブリッジの治療をうけたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
しっかりと固定されている
ブリッジは、歯が生えていない両隣の歯を支柱にしているため、しっかりと固定されているメリットが挙げられます。
入れ歯などは、運動や食事などで動いてしまい、違和感を感じてしまうデメリットがあり、日常生活でストレスを感じてしまう方も少なくありません。
また、外れることがないため、歯磨きをする際にも、自然歯と同じようにブラッシングが可能です。
外科手術を行う必要がない
ブリッジは、自然歯を削って、人工歯を被せて固定をするだけなので、外科手術を行わずに治療を行えるメリットが挙げられます。
口腔内状態にもよりますが、最短1週間で治療を完了できるため、身体への負担も少ないメリットも挙げられます。
しかし、健康的な天然歯を削ることで、むし歯や歯周病になってしまうリスクが高くなる傾向です。
基本的に保険が適用される
ブリッジは、基本的に保険が適用されるため、インプラントなどの治療に比べて安く治療を行うことができるメリットが挙げられます。
具体的にブリッジが保険適用される条件については、上下左右の前から7番目の歯が4本とも残っており、セラミックとレジンを配合した素材を使用することが挙げられます。
また、歯ぎしりや食いしばりがないことや、特定の基準に適合した施設で治療を行うことが必要になります。
前から1〜4番目の歯については、白いブリッジでも保険適用することができますが、裏側に金属が見えてしまうデメリットが挙げられます。
インプラントのメリット
インプラントのメリットについては、以下が挙げられます。
- 審美的に優れている
- 自然歯と同じような感覚で噛める
- 痛みを感じにくい
それぞれのメリットについて紹介していきます。
審美的に優れている
インプラントは、審美性に優れており、他の天然歯と同じ色を実現できます。
ジルコニアセラミックやオールセラミックなどの素材を使用し、歯科技工士が他の天然歯と同じような形や色に仕上げることができます。
保険適用の被せ物や差し歯などでは、他の天然歯とは違う色味になるため、不自然になってしまいます。
そのため、見た目を気にする方には、インプラント治療がおすすめです。
自然歯と同じような感覚で噛める
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込むため、自然歯と同じような感覚で噛むことが可能です。
入れ歯やブリッジの場合だと、食べ物が隙間に挟まりやすくなったり、歯が動いてしまったりするなどによって、違和感を持ってしまう方も少なくありません。
硬い食べ物を食べても、割れてしまったり、歯が取れてしまったりする心配がないため、普段の生活に支障なく過ごせます。
また、インプラントの素材で使用されている材質には、チタンが使用されており、劣化しにくいことはもちろん、骨とも結合しやすく、歯のトラブルが少ないメリットも挙げられます。
痛みを感じにくい
ブリッジや入れ歯などは、少しでも歯がズレてしまうと、強い痛みを感じてしまうリスクがあります。
しかし、インプラントは顎の骨に固定をするため、歯がズレることなく、痛みを感じにくいメリットが挙げられます。
万が一インプラントで痛みが出てしまう場合には、インプラントを結合しているアバットメントが緩んでいる可能性があり、この場合は歯科医院ですぐに調整が可能です。
ブリッジとインプラントの違いについて理解を深めよう!
今回は、ブリッジとインプラントの違いについて知りたい方に向けて、ブリッジとインプラントの特徴やブリッジとインプラントのメリットを紹介しました。
ブリッジとインプラントの違いについては、以下の項目が挙げられます。
- 治療方法
- 費用
- 治療期間
- 審美性
- 機能面
- 寿命
また、ブリッジとインプラントの特徴について把握しておくことで、自分の要望に合った治療を行うことにもつながります。