インプラント

100年人生時代。健康長寿のためのインプラント治療の有効性。

投稿日:2020年1月30日 更新日:

日本人の平均寿命はどのくらい?

こんにちは!
岩手県盛岡市のマモインプラントクリニックマリオスの理事長高橋衛です。

男性が81.09歳、女性が87.26歳で男女とも過去最高を更新

平成 29 年簡易生命表によると、男の平均寿命は 81.09 年、女の平均寿命は 87.26 年となり前年と比較して男は 0.11 年、女は 0.13 年上回っている。平均寿命の男女差は、6.17 年で前年と同程度となっている。また、主な年齢の平均余命をみると、男女とも 80 歳まで前年を上回っているが、85 歳以上については前年を下回っている。(表1、表2)

 

超高齢社会における健康寿命の延伸

今の日本は世界でどこも経験したことのない、超高齢社会へ突入しようとしています。

今回は東京医科歯科大学歯学部附属病院インプラント外来臨床教授 菅井敏郎(すがいとしろう)先生が講演された「顎口腔機能と健康長寿」ーインプラント治療の有効性ー についてお伝えしたいと思います。

講演の抄録

インプラント治療の目的として、一般に失われた歯の形態回復に主眼が置かれている。

しかし、単に失った歯を回復することが最終目的ではなく、咬合咀嚼等を含めた全ての口腔機能を取り戻して改善させ、この機能を守り、生涯にわたる心身の健康を維持していくことが治療の到達点であろう。

様々な研究から、咬合咀嚼が心身の健康づくりと維持に大きく関与することが明らかになりつつある。脳科学の研究により、インプラント治療による咀嚼機能回復は、脳の活性化,認知機能の維持と回復、健康生活の維持・向上に役立つことが示唆されている。

既に超高齢社会が到来した我が国において、健康寿命を延ばし平均寿命と健康寿命の差を縮めることが責務である。歯科医師は、健康長寿と関連性の高い顎口腔機能を回復することによりその役割を担うことができる。インプラント治療は欠損歯補綴の一手段として確立され、従来の補綴法と比較してより天然歯に近い状態で口腔機能を回復可能なため、健康長寿に有用な治療法と考えられる。

引用:顎口腔機能と健康長寿講演資料より

人口推計では、日本の高齢化率は今後さらに進み、2060年(令和42年)には、39.9%に達し、2.5人に1人が65歳以上となる。

●日本は世界のどの国も経験したことのない超高齢社会を迎えようとしています。65歳以上の高齢者人口は、令和24(2042)年に3,878万人でピークを迎え、その後は減少に転じるが、高齢化率はさらに上昇します。

●令和42(2060)年には高齢化率(65歳以上)は39.9%に達し、2.5人に1人が65歳以上となる。また同年、75歳以上人口が総人口の26.9%となり、4人に1人が75歳以上となる。

要チェック

平均寿命に比較して健康寿命は遙かに短い

厚生労働省がいう健康寿命とは、日常生活において介護を必要とせず、自立して生活が出来る期間(WHO、2000年)を指す。従って、平均寿命と健康寿命の差は多かれ少なかれ何らかの介護を要する期間を意味し、その期間は男性で人生の約9分の1、女性で人生の7分の1にもなります。

長生きしても、介護を要する期間は短いに越したことはありません。健康長寿でいたいとおもいます。そのための予防が必要になってきます。

様々な研究から、咬合咀嚼が心身の健康づくりと維持に大きく関与することが明らかになってきています。

ポイント

健康寿命の延伸は口腔から

歯科医師は、みなさんの顎口腔機能の維持と回復に携わることによって、健康寿命の延伸を図り健康長寿に貢献するという大きな役割を担うことになります。

顎口腔機能と健康長寿との関係

歯数、咀嚼能力と要介護認定との関係について、65歳以上の健常者4,425人を対象とし、4年間要介護認定状況の追跡調査を行った結果があります。下図を参照ください。

ハザード比1.21で歯が19本以下では20本以上と比較して要介護になりやすい結果です、ハザード比1.47で余り噛めない人は何でも噛める人と比較して要介護になりやすいとの結果です。この結果は、歯数と咀嚼能力が健康寿命に関与していることを示唆するものと考えられます。

また、別の研究結果では、70歳以上を対象とした地域高齢者の現存歯数と要介護認定のリスクとの関係について研究し、20歯以上、10 ~ 19歯、1~9歯、0歯の4群で解析した結果、20歯以上の群に対する要介護認定のリスクは現在歯数の多い群から少ない群へと順に1.4 ~ 1.5倍に上昇することを報告。

引用:小宮山貴将氏:地域高齢者の現在歯数,歯科受診と要介護認定との関係

かかりつけ歯科医の有無と要介護認定のリスクについても調査され、かかりつけ歯科医がある群に対してない群では要介護認定のリスクは約1.4倍高かったことを報告。本論文の結論として、70歳以上の地域高齢者を対象とした研究の結果、歯数が20歯以下であることとかかりつけ歯科医の不在が要介護認定リスクに関連していたこと、高齢者が要介護認定を受けず自立した生活を営むためにはかかりつけ歯科医などの歯科医療機関を利用した口腔環境の維持と機能の管理が望まれると述べている。

引用:地域高齢者におけるかかりつけ歯科医の有無と要介護認定に関するコホート研究論

転倒と歯数との関係についてのレポートがある、過去1年間に転倒経験のない65歳以上の健常者1,763人を対象とし、3年後に過去1年間2回以上の転倒の有無を調査した。その結果、歯が19本以下で義歯を使用しない人は20本以上歯を有する人と比較して転倒のリスクが2.5倍高くなることが示された。また、歯が19本以下でも義歯を入れることにより,転倒のリスクを抑制できる可能性も示された)。この調査結果より、咬合支持と全身の運動機能との関連が示唆されたと考えられる。

健康寿命を延伸するために

様々な調査と研究から,咬合咀嚼を中心とした顎口腔機能の維持と改善が心身の健康に大きく関与することが明らかになってきました。

より天然歯に近い状態で欠損歯を回復できるインプラント治療は、脳の活性化、認知機能の維持、健康生活の維持と向上、すなわち健康長寿に役立つ治療法であることが示されました。かかりつけ歯科医の有無が要介護リスクに関連することも示され、歯科医師は超高齢社会においてみなさまの健康寿命を延伸する極めて重要な役割を担うものと再認識いたしました。

歯を抜けたまま放置するのではなく、インプラント治療で健康寿命を延伸することをオススメします。

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