こんにちは!
岩手県盛岡市のマモインプラントクリニックマリオスの理事長高橋衛です。
若い頃は気にならなかったのに、年齢とともに、ほうれい線が気になってきた。
という方も多いと思います。
ほうれい線は、加齢や、肌の乾燥によるお肌のたるみが原因の場合もありますが、
上顎前突、いわゆる出っ歯の方は、ほうれい線が目立ちやすいという話があります。
実際の所、出っ歯とほうれい線に関連性はあるのでしょうか。
ということで、この記事では、ほうれい線と出っ歯の関係について解説していきます。
出っ歯とほうれい線の関連性
ほうれい線は、鼻の両脇からくちびるの両端にかけて伸びている線で、
正確にはシワではなく、頬の境界線です。
出っ歯とほうれい線の関連性についてですが、
確かに、出っ歯が原因で、ほうれい線が目立ちやすくなることはあります。
出っ歯の場合、口全体が前に突出してしまうので肌が引っ張られている状態になります。
逆に、笑ったりした時などに口を開けた際は、肌が伸縮します。
それを繰り返すことで、口元と頬の境界線であるほうれい線が目立つようになってしまいます。
前歯を無理に隠そうと、上唇を下に引っ張るような癖がある場合なども、肌の伸縮を繰り返すことになり、そういった日常での負担が、よりほうれい線が目立ってしまう原因となる事もあります。
また、出っ歯の方は、普段口が開いている状態になる方も多いと思いますが、
その様な症状を『口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)』といいます。
普段から口が空いている状態の方は、口呼吸の癖がついてしまう場合が多く、
この口呼吸には、様々な悪影響があります。
口呼吸は、口の中の唾液が乾いてしまい、口臭や歯肉炎、虫歯などの原因になってしまうということは、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
それだけではなく、口呼吸の場合、表情筋をあまり使わないため、口周りの筋肉が衰えていきます。
表情筋の衰えは、フェイスラインが崩れる原因になり、顔がたるんだり、ほうれい線が目立ってしまう事に繋がります。
また、口唇閉鎖不全の患者様は低酸素状態になりやすく、目の下にクマができやすくなったり、
細胞の活性に必要な酸素が足りなくなり、老化が進んでしまう原因になってしまいます。
さらに、口呼吸で、体内が乾燥すると、肌も乾燥してしまうため、シワが目立ちやすくなります。
シワが目立ちやすくなれば、ほうれい線もより目立ちやすくなってしまいます。
口呼吸の改善
口呼吸には、ほうれい線の問題以外にも、いろいろな悪影響がありますので、ぜひとも改善していただきたい癖です。
根本の原因である出っ歯などは、歯科医院での矯正が必要になってきますが、
口呼吸をしてしまう癖自体を意識して治すことも重要です。
あいうべ体操
あいうべ体操は、口呼吸を鼻呼吸に改善するためのトレーニング方法です。
テレビを見ているときや、お風呂など、思い出したときにやってみてください。
声は小さくて良いので、口の動きは大げさなぐらい、できるだけ大きく動かしたほうが良いです。
1・『あ~』口を大きく開けます。
2・『い~』口を大きく横に広げます。
3・『う~』口を大きく前に突き出します。
4・『べ~』舌を出して下方向に伸ばします。
1~4までを1セットとして、1度に10セットほどを、1日3回ほど行ってみてください。
顎関節症(がくかんせつしょう)などで、口を大きく開けるとあごが痛むという場合は、
『い~』と『う~』だけでも試してみてください。
ガムを噛む
口呼吸の癖を治す方法として、ガムを噛む事もおすすめです。
口を閉じてガムを噛むことで、ガムを噛んでいる間は自然と鼻呼吸になっているはずです。
ガムを噛む際に、左右の決まった側でガムを噛む方がおられますが、左右の決まった側で噛むのではなく、いつもと反対側で噛むようにしたりなどすると良いと思います。
また、たまに、ガムを「上あごと舌で押しつぶす」ことで、舌の筋肉が鍛えられます。
舌の筋肉を鍛えることも鼻呼吸を行う上で大切なことですので、ぜひやってみてください。
まとめ
この記事では、出っ歯とほうれい線の関係についてまとめました。
出っ歯は、歯だけではなく、口元全体が前に出てしまっているため、頬の境界線であるほうれい線が目立ちやすくなってしまいます。
しかし、物理的な口元の突出だけではなく、出っ歯が原因による癖や、癖による表情筋の衰えなども、ほうれい線が目立ちやすくなる原因となります。
原因となるのは主に、以下のようなものです。
出っ歯自体を矯正したい場合は、矯正治療を行う他ありませんが、
口元の筋肉のトレーニングは、ご自宅でも簡単に出来ます。
ほうれい線が気になる方は、是非試してみてください。
出っ歯に関係したほうれい線が目立ちやすくなる原因
・出っ歯は、歯だけではなく、口元全体が前に出ている場合も多いため、ほうれい線が目立ちやすい。
・前歯を覆うように、上唇を下に伸ばすという行為を繰り返すことで負担がかかり、ほうれい線が目立ちやすくなってしまう。
・口呼吸による表情筋の衰えによって、ほうれい線が目立ちやすくなる。
・口呼吸による低酸素状態による細胞の老化。
・口呼吸による肌の乾燥。