歯科矯正

『やってよかった?』『やらなきゃよかった・・・』歯列矯正の気になるあれこれ

投稿日:2019年7月28日 更新日:

こんにちは!
岩手県盛岡市のマモインプラントクリニックマリオスの理事長高橋衛です。

近年は目立たない矯正など、これまでは出来なかった新しい治療の選択ができるようになったおかげで、
大人になってから矯正を始める方も増えてきました。
歯並びを矯正することは、コンプレックスの解消や、機能面での回復など、
矯正に掛けた費用や時間などのマイナス面を上回る大きなメリットのあると思っています。

しかし、インターネットなどを見ると、せっかく矯正を行ったにもかかわらず、『後悔している』という意見も見られます。

この記事では、矯正治療の失敗例を見ていきたいと思います。

治療の様子

NG矯正の症例

噛み合わせが悪くなった

インターネットで検索すると、歯科矯正を行ったことで、『奥歯のかみ合わせが悪くなってしまった・・・』
治療中の定期的な来院の際にも『奥歯があたらないので物がかみにくい』と相談していたのに、そのまま治療を終了されてしまった。などの意見がありました。

矯正治療を行っていると、一時的に、奥歯の噛み合わせが悪くなる場合はあります。
特に、インビザラインでの治療の場合は、透明のマウスピースを1日約20時間以上も付けている状態になるため、
上下の歯が直接噛み合った状態でなく、マウスピースの厚み分、浮いた状態で歯を動かしていくことになります。
そのため、多少歯が沈んでしまう場合があります。

しかし、インビザライン治療を多く行っている専門性の高い歯科医院であれば、
一時的に奥歯のかみ合わせが悪くなる事も、予め、治療計画に折り込み済みで治療を行っていきます。

インビザラインの矯正の場合1~2ヶ月に一度は、通院して治療の進み具合と、ゴールを確認します。
その際に、かみ合わせに異常があるようであれば、
マウスピースの装着時間を減らして、マウスピースを到着していない時間を増やすなどの対処を取ることで、自然にかみ合わせが良くなることがほとんどです。

しかし、あまり装着時間を少なくしすぎると、移動した歯が元の方向に戻ってしまう『後戻り』という現象が起きてしまう場合もあります。

そこで、固定式のフィックスリテーナーというはを安定させるための装置をつける場合や、エスラティックというゴムを使用して、歯を引っ張る場合、
歯科矯正用アンカースクリューなど使用する場合もあります。

顎関節症(がくかんせつしょう)になってしまった

顎関節症は、口を動かす際にパキパキと音がしたり、口を大きく開けることができなくなったり、あごが傷んだりする症状です。

矯正治療を終えて、歯並びが良くなって、思いっきり笑うことが出来るようになってよかったと思っていたのに、『顎関節症になってしまった・・・』
という方もおられます。
『歯並びはきれいになったのにどうして・・?』と思われるかもしれませんが、
「歯並び」と「噛み合わせ」は違います。
歯並びが良いイコール噛みあわせも良いとは限りません。
そして、顎関節症は、噛みあわせが悪い場合に起こりやすくなります。

歯列矯正では、歯をきれいに並べるための水平方向へのコントロールは得意ですが、
垂直方向へのコントロールはあまり得意ではありません。

矯正中に噛み合わせが悪くなった場合は、歯の高さを調整する装置を使用するなどで、対処する場合がありますが、
矯正を終了して、その後何かのきっかけに顎関節症になってしまうというケースもあるようです。

前歯が出てきた

『矯正して歯はきれいに並んだが、出っ歯になった』という方もいらっしゃるようです。
このケースでは、歯を抜かずに、矯正を行ったことにより、きれいに歯が並ぶスペースを確保できないまま、無理やり歯を動かしたため、動いてくる歯に前歯が押し出されてしまったというケースのようです。

たしかに、大人になってからの矯正治療を躊躇される1つの理由として、
子供の頃の矯正と違い、大人は、あごの成長が見込めないため、抜歯を行わなければならないケースが多くなるというものがあります。

そんな中で、『歯を抜かずに行う矯正治療』というのは魅力的な提案ですし、
歯科医師も『抜かずにすむのであれば抜きたくない』と考えているものです。

歯を削って、1個あたりの歯のサイズ小さくすることでスペースを作れる場合もありますが、
歯に悪影響を与えないために、歯を削るにも限度がありますし、歯を削れる本数も限られています。
そのようにして、スペースを作っても、全体として確保できるスペースはせいぜい3mmほどです。

やはり、抜く必要がある場合は抜く、そうしなければ結果的に矯正が失敗に終わってしまう場合もあります。

カウンセリング等で、そうした治療方針や、メリット・デメリットをしっかり説明してくれる歯科医院を選ぶという事も大切だと思います。

歯列矯正のセカンドオピニオンが大事な理由

受付の様子

歯列矯正は、ほとんどのケースが自費治療となるため、高額な医療費が必要です。
多くの方にとっては費用の面で大きな投資となるため、
ご自身の納得のいく治療ができるのかを、矯正治療開始前にじっくり歯科医師と話し合うことがとても大切です。

また、治療期間についても、治療後の歯並びを安定させる保定期間を含めると数年に及び、
時間の面でも非常に大きな投資となります。
長期に渡っておこなう治療であるため、歯科医師や歯科衛生士との相性も矯正治療を成功させる上では重要になります。

ご自身が希望する治療方法を導入しているのか、金額は適正なのか、
治療に関わるスタッフにはどんな人がいるのかなど、矯正治療で失敗しないためには、複数の医院でカウンセリングを受けることをお勧めします。

マモインプラントクリニックマリオスでは、現在矯正治療中の方のセカンドオピニオンを受け入れています。
引っ越し等、治療途中で転院が必要になった場合もまずはお気軽にご相談ください。

まとめ

相談の様子

矯正が失敗終わる原因は、医師の経験や知識不足によって、想定できるはずのトラブルや、想定外のトラブルに対して、適切な対処が行えない場合や、医師とのコミュニケーション不足や、治療方針などの説明不足によっておこる不信感などによって、矯正中に感じた異常をしっかりと伝えきれないなどが原因で起こる場合があります。
後悔しないためには、経験豊富な腕の良い医師の元、しっかりと信頼関係を築き、二人三脚で矯正治療を行って行く必要があります。

もしすでに矯正が終わり、『失敗した』と思っている場合や、現在治療中で、医師の方針に疑問を感じているのであれば、セカンドオピニオンという方法もあります。
歯列矯正の経験が豊富な矯正専門医などに相談してみるのも良いと思います。

納得の行くまで自分で調べて、質問や相談を行い、納得して上で治療を行うようにしましょう。

高橋衛歯科医院

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