歯科治療

インプラントオーバーデンチャーとは?メリットやオーバーデンチャーの種類などについて徹底解説

投稿日:2023年1月4日 更新日:

インプラントオーバーデンチャーについて知りたいと悩んでいませんか?

この記事では「インプラントオーバーデンチャー」について紹介していきます。

結論、インプラントオーバーデンチャーとは、外科手術によって顎の骨にインプラントを埋め込み、専用の入れ歯を固定する治療方法を指します。

他にも「インプラントオーバーデンチャーのメリット・デメリット」や「インプラントオーバーデンチャーの種類」についても解説します。

ぜひこの記事を参考に、インプラントオーバーデンチャーについて理解を深めてみてください。

また「拡大床とは」について知りたい方は、こちらにて解説を行っていますので、ぜひ確認してみてください。

インプラントオーバーデンチャーとは?

インプラントオーバーデンチャーとは、顎の骨にインプラントを埋め込み、専用の入れ歯を固定する治療方法を指します。

別名「アタッチメント義歯」とも呼ばれています。

歯の状態によって異なりますが、2〜4本のインプラントを埋め込む方法が一般的です。

一般の入れ歯に比べて、顎の骨に埋め込んだインプラントに入れ歯をしっかりと固定をすることができるため、外れてしまうリスクが少ないです。

自宅で気軽にお手入れをすることができるため、多くの高齢者が利用しています。

インプラントオーバーデンチャーのメリット

インプラントオーバーデンチャーのメリットについて把握しておくことで、自分に合っている治療方法かどうか事前に確認できるでしょう。

具体的なインプラントオーバーデンチャーのメリットについては、以下のとおりです。

  • 入れ歯が外れにくい
  • メンテがしやすい
  • 費用が安い
  • 骨量が少なくても治療ができる

それぞれのメリットについて紹介していきますので、これからインプラントオーバーデンチャーを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

入れ歯が外れにくい

インプラントオーバーデンチャーは、顎の骨に埋め込んだインプラントで入れ歯がしっかりと固定されているため、入れ歯が外れにくいメリットが挙げられます。

一般的な入れ歯は、食事や会話などをしていると外れてしまうことも多くあり、日常生活を送る上でストレスと感じてしまう方も少なくありません。

粘着性のある食べ物を食べたり、長時間付けていても簡単に外れることはないため、安心して利用できるでしょう。

また、メンテナンスをする際には、手順通りに行えば、簡単に取り外しを行えます。

メンテがしやすい

インプラントオーバーデンチャーは、メンテナンスがしやすいメリットが挙げられます。

一部だけインプラント(人工歯)を埋め込んだ場合には、天然歯と人工歯の隙間に溜まった食べかすや歯垢を取り除く必要がありますが、インプラントオーバーデンチャーでは簡単に全体を取り外せるため、清掃することが可能です。

歯磨きをしやすいこともちろん、入れ歯専用の超音波洗浄機なども利用することで、毎日のメンテナンスをする手間が省けます。

費用が安い

インプラントオーバーデンチャーは、歯の状態によって異なりますが、通常のインプラント治療よりも本数を少なくできるため、治療費用が安いです。

具体的には、インプラント2本からは全体の治療を受けることができます。

骨量が少なくても治療ができる

インプラントオーバーデンチャーは、むし歯や歯周病によって、顎骨の骨量が少ない方でも、治療を受けられます。

入れ歯にしている方は、ほとんどの歯がむし歯や歯周病などによって抜けているケースが多く見られます。

その際に、骨量が少なくて、インプラント治療を受けたくても受けることができない方がいるのも事実です。

このようなケースに対しても、インプラントオーバーデンチャーでは、2本分のインプラントオーバーデンチャーを埋め込むだけで、治療を行うことができます。

インプラントオーバーデンチャーがおすすめな人の特徴

インプラントオーバーデンチャーがおすすめな人の特徴については、以下が挙げられます。

  • 高齢者
  • インプラントが怖い方
  • なるべく費用を抑えたい方

それぞれの項目について紹介していきますので、自分自身に当てはまる項目が無いか、ぜひ確認してみてください。

高齢者

インプラントオーバーデンチャーは、インプラントを埋め込む本数が少なくて済むため、体力が少ない高齢者でも短時間で治療を行えます。

部分的に入れ歯にしていたり、インプラント治療をしていたりする高齢者は、自分自身でメンテナンスをすることが難しく、むし歯や歯周病を引き起こしてしまう方も少なくありません。

インプラントオーバーデンチャーであれば、簡単に入れ歯を取り外すことができるため、高齢者の方でも比較的簡単に治療を行うことが可能です。

また、顎骨の骨量が少ない高齢者の方でも、インプラントオーバーデンチャー治療を受けることができます。

インプラントが怖い方

インプラントオーバーデンチャーは、インプラントの埋め込み本数が2本で治療を行うことができるため、インプラント治療が怖いと思っている方でも、短い時間で手術を行えます。

インプラント治療は、大がかりな手術という印象があるため、怖いと思っている方も少なくありません。

あらかじめカンセリング時に相談しておくことで、インプラントを埋め込む際の恐怖心などを減らせるでしょう。

なるべく費用を抑えたい方

インプラとオーバーデンチャーは、現在使用している入れ歯をそのまま使うことができる場合もあるため、費用を抑えられます。

しかし、口内状態によっては、再利用することができない場合があるため、あらかじめ確認をしておきましょう。

また、再作成する際にも、同じような形であれば、新規作成するよりも費用を抑えられます。

インプラントオーバーデンチャーの種類

インプラントオーバーデンチャーの種類について把握しておくことで、自分に合った治療方法を見つけられるでしょう。

具体的なインプラントオーバーデンチャーの種類については、以下が挙げられます。

  • バーを使用したオーバーデンチャー
  • ボールを使用したオーバーデンチャー
  • 磁石を使用したインプラント義歯
  • 固定式ブリッジ(All on 4)

それぞれの種類について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

バーを使用したオーバーデンチャー

バーを使用したオーバーデンチャーとは、左右対称にインプラントを埋め込み、そこに金属のバーを橋渡しに連結させて入れ歯を装着する治療方法です。

一般のインプラントオーバーデンチャーに比べて、高い安定性があり、取り外しも容易でメンテナンスしやすいです。

また、顎の骨の退化の予防にも繋がるため、高齢者にもおすすめの治療方法と言えるでしょう。

デメリットについては、通常のインプラントオーバーデンチャーに比べて、インプラントの埋め込み数が多くなってしまう点です。

ボールを使用したオーバーデンチャー

ボールを使用したオーバーデンチャーとは、インプラントと入れ歯の接合面にボールと使用して固定する治療方法です。

インプラントの埋め込み本数が2本で済むことができ、万が一破損してしまってもすぐに修理できます。

取り外しも自由に行えるため、むし歯や歯周病を未然に防ぐことにもつながります。

しかし、ボールで入れ歯を固定しているため、インプラントと入れ歯に少し遊びがあり、口の中で入れ歯が動いてしまうリスクがあります。

磁石を使用したオーバーデンチャー

磁石を使用したインプラントオーバーデンチャーについては、磁力で入れ歯を固定する治療方法です。

他の治療方法に比べて、手術内容が簡単で、治療費用も比較的安く済みます。

また、磁力によって入れ歯がズレることがないため、高い安定性があります。

固定式ブリッジ(All on 4)

固定式ブリッジについては、上下両顎に4本のインプラントを埋め込んで入れ歯を固定する治療方法を指します。

治療した当日に歯を入れることができ、顎の骨が少ない人でも適応可能です。

常に固定されているため、通常の歯として変わらない使用感になります。

また、通常のインプラントに比べて、4本で埋め込みが済むため、治療費を安く抑えられます。

しかし、取り外しができないため、入念にメンテナンスをしないと、歯ぐきに炎症を引き起こしてしまうリスクがあります。

インプラントオーバーデンチャーのデメリット

インプラントオーバーデンチャーのデメリットについて把握しておくことで、治療後に後悔してしまうリスクを減らせます。

具体的なインプラントオーバーデンチャーのデメリットについては、以下が挙げられます。

  • 外科手術が必須になる
  • 保険が適用されない
  • 治療期間が長くなる

それぞれのデメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

外科手術が必須になる

インプラントオーバーデンチャーは、顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込む外科手術が必要になります

具体的な内容については、インプラントを埋め込むために顎の骨にドリルで穴を開けたり、歯ぐきをメスで切開したりなどの手術が必要になります。

健康状態が悪かったり、口の中の健康状態が悪かったりする場合には、手術を行うことができないため、あらかじめカウンセリング時に確認をしておくことをおすすめします。

保険が適用されない

インプラントオーバーデンチャーは、保険が適用外ですべて自費となるため、トータル治療費が高くなってしまうデメリットがあります。

また、インプラントオーバーデンチャーは、歯科医院によっても値段設定が異なるため、自分の予算に合った歯科医院でインプラントオーバーデンチャーの治療を受けることが必要です。

治療期間が長くなる

インプラントオーバーデンチャーは、骨との結合に数ヶ月必要になるため、治療期間が長くなってしまうデメリットが挙げられます。

従来の入れ歯であれば、その場ですぐに入れ歯を装着できますが、インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯が入るまでは、粘着性のある食べ物や硬い食べ物を避けなければいけません。

なるべく早く治療をしたいと思っている方は、カウセリング時に相談し、他の治療方法と比較して検討することをおすすめします。

インプラントオーバーデンチャーについて理解を深めよう!

今回は、インプラントオーバーデンチャーについて知りたい方に向けて、インプラントオーバーデンチャーのメリット・デメリットやインプラントオーバーデンチャーの種類について紹介しました。

インプラントオーバーデンチャーのメリットについては、以下が挙げられます。

  • 入れ歯が外れにくい
  • メンテがしやすい
  • 費用が安い
  • 骨量が少なくても治療ができる

また、インプラントオーバーデンチャーの種類について把握しておくことで、自分に合った治療方法を見つけることが可能です。

今回の記事を参考に、インプラントオーバーデンチャーについて理解を深めてみてください。

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