盛岡市のマモインプラントクリニック 理事長の高橋衛です。
インプラントは自分の歯に近い感覚が得られることや審美性が高いことから、多くの人に支持されている治療法ですが、歯周病が進行している場合や、糖尿病・高血圧などの持病がある場合、インプラント治療ができないと聞いたことがある人も多いでしょう。
骨粗鬆症もそのひとつで、「骨が薄いとインプラントできない」「骨粗鬆症の人はインプラント治療には向いていない」というイメージが根付いているのではないでしょうか。
しかし、治療法次第では骨粗鬆症の方でもインプラント治療できるのです。
今回は、骨粗鬆症とインプラントの関係について解説します。
なぜ骨粗鬆症だとインプラントが難しくなるのか
まずは、骨粗鬆症だとなぜインプラント治療が難しくなるのか、理由を探っていきましょう。
骨や歯が健康な人と比べて、なぜ骨粗鬆症の人の方がインプラント治療のリスクが高いのか、その理由が分かれば、対処法も理解しやすくなります。
インプラント体と骨の結合に時間がかかるため
インプラントを埋め込んだ後は、インプラント体と骨が完全に結合するまで、経過観察します。
しかし、骨粗鬆症の方は骨密度が低いことが多く、結合に時間がかかります。
その分リスクを抱える期間が長くなり、治療を迷う方が多くなるのです。
とはいえ、定期的に歯科医院で検査を受けながら経過観察し、歯に負担のかからない生活をなるべく意識しておけば問題ありません。
あらかじめ歯科医師と相談し、手術後のスケジュールも見据えて治療方針を決定していきましょう。
服用中の薬と相性が悪いことがあるため
骨粗鬆症の治療薬であるビスホスホネート製剤やデノスマブが含まれている薬を使っている場合、インプラント治療と相性が悪いケースがあります。
代謝を抑えて骨を固くする薬であるため骨粗鬆症には非常に有効ですが、代謝を抑えるということは新しい骨や歯周組織の生成を抑えるということにもつながります。
そのため、万が一細菌感染を起こしてしまった場合、治療に通常よりも時間がかかると想定されるでしょう。
細菌感染に対する万全の準備をおこなえるよう、歯科医院を慎重に選ぶことがおすすめです。
骨粗鬆症の人でもできるインプラント治療とは
骨粗鬆症の治療中であることを伝えると、歯科医院によってはインプラント治療を断られてしまうことがあるでしょう。
しかし、前述したようなリスクにしっかりと対策し、治療法を変えることでインプラント治療は可能です。
例えばザイゴマインプラントの場合、骨粗鬆症の方・骨が薄い方・骨の量が少ない方でも治療可能です。
また、ザイゴマインプラントは骨の移植手術が不要であるため、体への負担も抑えるという点でも利点があります。
ただし、ザイゴマインプラントに対応している歯科医院はまだまだ少なく、リサーチしながら相談する必要があるでしょう。
骨粗鬆症の人がインプラント治療したいときの注意点
最後に、骨粗鬆症の人がインプラント治療したいときの注意点を紹介します。
特に歯科医院選びは重要であるため、確かな実績を持つ専門医がいるかどうかチェックしておくことをおすすめします。
多様な症例に対応してきた実績がある歯科医院を選ぶ
All-on-4やザイゴマインプラントなど、インプラント治療の選択肢が多い歯科医院を選びましょう。
また、実際に骨粗鬆症の方に治療した実績を持つ歯科医院にすれば、細かな相談にも乗ってもらいやすくなります。
実績のある歯科医院だと細菌感染に徹底対策するため、手術専用の設備を有している可能性も高いでしょう。
電話の音や外の雑音をシャットアウトできる静かな手術室があったり、無菌レベルの高い部屋で治療してもらえたり、さまざまなメリットが得られます。
カウンセリングや経過観察が丁寧な歯科医院を選ぶ
服用中の薬や治療歴を丁寧にチェックすることはもちろん、インプラント治療のメリット・デメリットまで詳しく説明してくれる歯科医院であれば、信頼性が高まります。
そのうえで治療の流れや手術後の注意点・経過観察の期間・通院頻度まで丁寧に指示してもらえば、デメリットを最大限排除しやすくなります。
まとめ
骨粗鬆症だからといって、全ての方がインプラント治療を諦める必要はありません。
高い技術と対応力を持つ歯科医院であれば、レベルの高い治療法が確立されているため、相談に乗ってくれることもあるでしょう。
マモインプラントクリニックでも、骨粗鬆症の方からの相談を受け付けています。
理想の歯に近づけられるよう、一緒に対策を考えていきましょう。
当院は東北でトップクラスの手術実績をほこっています。JR盛岡駅のほぼ目の前にありますので、盛岡市内の方だけでなく、秋田や青森など県外の方も通院しやすい立地です。
ぜひ診療相談お申し込みください。