こんにちは!
岩手県盛岡市のマモインプラントクリニックマリオスの理事長高橋衛です。
すきっ歯は空隙歯列(くうげきしれつ)という不正咬合(ふせいこうごう)の1つです。
平成28年度に厚生労働省が行った調査によると、
約10%の方が歯列に隙間があるという結果が出ていますので、
多くの方が悩んでいる症状だといます。
そのため、現在では様々なすきっ歯の治療方法がありますが、
その中でもマウスピース矯正をおすすめします。
すきっ歯だけが問題というケースは少ない
すきっ歯の方は、すきっ歯だけではなく噛み合わせに問題があるケースも多く見られます。
噛み合わせが悪いままにしておくと、食べ物をよく噛む事ができずに飲み込んでしまうと消化器系に負担がかかり、健康を害してしまうこともあります。
現在、すきっ歯の改善方法は、歯科用プラスチックを貼り付けて、歯を一回り大きく見せるダイレクトボンディングや、セラミックを被せるラミネートベニアなどの方法もあります。
これらの方法は、ダイレクトボンディングは1回の来院で完了し、
ラミネートベニアも数回の来院で完了するなど、治療にかかる期間が矯正に比べて圧倒的に短く、また、矯正よりも費用もかなり安く収まります。
また、矯正を行う場合も、部分矯正という気になる一部分だけの歯を動かすという方法もあります。
もちろん、噛み合わせに問題がないのであれば、これらの治療で十分に問題を解決することができるのですが、
かみ合わせに問題がある場合は別です。
すきっ歯を治したいと言われる方は、見た目を改善したいと思われている方が多いですが、
素敵な笑顔を手に入れたとしても、体を壊してしまっては元も子もありません。
全体矯正を行い、すきっ歯の治療ともにかみ合わせを整える事が理想だと思います。
すきっ歯になる原因
すきっ歯になる原因は、先天的なものや後天的なものがあります。
1・先天欠損
成人の歯は親知らずを除けば、上下で14本ずつ、合計で28本になります。
しかし、そのうちの何本かが生えてこない場合があります。
大体10人に1人ぐらいの割合です。
本来歯が並ぶスペースに対して歯が少ないとすきっ歯になります。
2・歯が小さい(矮小歯)
歯が並ぶスペースに対して歯が小さいと1本1本の歯と歯の間に隙間ができてすきっ歯になります。
また、反対に歯の大きさが正常でも、歯に対して顎が大きすぎる場合もすきっ歯になります。
3・上唇小帯と呼ばれる上唇の裏にあるヒダの部分が歯の間の深くまで付着していると、すきっ歯になります。
4・歯周病
歯周病で歯茎が弱くなると、歯が動いてしまいすきっ歯になることがあります。
5・舌で前歯を押す癖
舌で強く前歯を押してしまう癖が長く続いてしまうとすきっ歯になることがあります。
すきっ歯で起こる問題
すきっ歯になると、歯の隙間に汚れが溜まりやすく、汚れの中の細菌によって、虫歯や歯周病の原因となります。
また、歯の隙間から空気が漏れるため、発音しづらくなる問題が置きます。
特にサ行やタ行などの息を吐いて出す音が発音しづらくなります。
噛み合わせあが悪いことで、食べ物を大きなまま飲み込んでしまうことで、
食べ物の消化にかかる時間が長くなり胃液が増えるため、胃炎などの病気になる場合があります。
マウスピース矯正(インビザライン)
マウスピース矯正は、着脱可能な透明なマウスピースを使って矯正を行う方法です。
クリンチェックシステムという先進の術前シミュレーションにより正確性の高い治療計画を可能にしました。
また、マウスピース矯正は、歯の矯正で多くの方が嫌がる治療中の見た目の問題を改善しました。
透明なマウスピースは、目立たず、近くで見てもほとんどつけている事がわからないほどです。
もう一つの特徴として、自身でかんたんに取り外すことが可能で、器具をつけていない状態で食事や、歯磨きを行う事ができるため、衛生的です。
費用
マウスピース矯正にかかる費用の費用は以下のとおりです。
部分矯正:432,000円
軽度の矯正:648,000円
フル矯正:972,000円
難しいフル矯正:100万円前後
期間
マウスピース矯正にかかる期間はおよそ1年~2年程です。
マウスピースは自身で取り外すことが可能ですが、1日20時間以上という装着時間を守れないと、治療が計画通りに進まずに治療期間が伸びることもあります。
まとめ
・すきっ歯治療は歯を動かす矯正と、歯に歯科用プラスチックを貼り付けるなどの方法がある。
・噛み合わせに問題がなければ、ダイレクトボンディングというで1日で治療が完了する方法がある。
・噛み合わせに問題がある場合は、全体矯正を行う必要がある。
・全体矯正を行う場合は、着脱可能なマウスピース矯正がおすすめ。
・マウスピース矯正の費用はおそよ65万円~100万円前後。
すきっ歯の方は噛み合わせが悪い場合も多いです。
噛み合わせにも問題がある場合は、歯の隙間だけを埋めるための治療を行っても、根本的な解決にはなりません。
噛み合わせに問題がある場合は全体矯正を行う必要があります。
歯の矯正は、見た目の問題はもちろんですが、噛み合わせのバランスを整え、
健康な歯、健康な体、快適な生活を得ると言うことも同じように大切です。