こんにちは!
岩手県盛岡市のマモインプラントクリニックマリオスの理事長高橋衛です。
今回は、インプラント治療を受けた方が、手術後に注意しなければならない生活上の注意点をご紹介します。
そこで今回は、インプラント治療を受けた後、日常生活で注意しておきたいいくつかのポイントをご紹介していきたいと思います。
インプラント治療後は何に注意すれば良い?
それでは、インプラントの手術後の日常生活で、注意しておきたい事柄についてご紹介していきましょう。ここでは、普段の生活の中で注意しておきたいポイントと、手術後に注意しておきたい症状についてご紹介していきたいと思います。
もちろん、症状や手術後の状態は個人差がありますので、ここでは紹介するのはあくまでも『一般的な内容』となります。手術を担当する医師からもいろいろな説明を受けるかと思いますので、基本はその医師から受けた説明を優先させましょう。
当院では、術後の注意点に関して患者様に資料をお渡しております。その内容を一部抜粋して掲載させていただきます。
手術後の日常生活で注意したいポイント
まずは、手術後の日常生活で注意しておきたいポイントです。インプラント治療は、歯肉を切って顎の骨にアプローチすることとなりますので、一時的に微細な出血や腫れ、さらには皮下出血などの症状がみられます。特に腫れや皮下出血があらわれる方が多いですので、手術後に不安になってしまう方も少なくありません。
まずは、以下の点に注意して日常生活を過ごすようにしましょう。
- 食事に注意する必要がある
通常のインプラント治療を受けた後、2~3日程度にかけては、なるべく歯に負担にならないよう、噛まずに食べられるような柔らかい食べ物を食べるようにしましょう。例えば、おかゆや雑炊、豆腐、スープ類などを食べるようにするのがオススメです。また、何か食べる時にも、手術を受けた反対側の歯を使って食べるように注意しましょう。
なお、「刺激物・硬いもの・熱いもの・アルコール」などは、歯に刺激を与え負担になる可能性があるので、術後2~3日間は避けておいた方が良いでしょう。 - タバコを吸う方の注意点
喫煙は、せっかく高額をかけて行ったインプラントが抜け落ちてしまう可能性があると覚えておきましょう。タバコは、1本吸うだけでも血管を収縮させるので、血行が悪くなり傷の治りが遅くなることや、歯肉の免疫力の低下によって細菌に感染しやすくなるなどのデメリットがあります。したがって、インプラント治療を行うにあたっては、禁煙するか、少なくとも本数を減らす必要があるのです。喫煙は、インプラントにとって非常にリスクがあることです。特に、手術直前後1週間程度(できるかぎり術後8週間程度)の期間は、傷口の治療に悪影響を及ぼしかねないので禁煙するのがオススメです。喫煙者の方がインプラント治療を行う場合、医師から何らかの説明がありますので必ず守るようにしてください。 - 激しい運動や入浴に注意
激しい運動や湯船にゆっくり浸かるなどの入浴方法は、全身の血行を促進させるため、手術で出来た傷口から出血してしまう可能性が高くなります。したがって、手術後2~3日程度は、激しい運動を避けゆったり過ごすように心がけてください。入浴は、シャワーなどでサッと済ませるなどがオススメです。 - しっかり歯磨きを行う
インプラントは骨としっかりと結合するという治療法ですが、もともと持っている自然の歯と比較すると、粘膜との結合が弱くなってしまうため、細菌などの感染に注意が必要です。したがって、毎日の歯ブラシを使った歯磨きの他に、専用器具を用いた口腔清掃がとても大切になるのです。ちなみに、ブラッシングをするときに、直接傷口を触ってしまうと雑菌が入りやすくなってしまうため、傷口を刺激しないように注意しましょう。マウスウォッシュなどを利用して口腔内を軽くゆすぐなど、工夫するのがオススメです。
手術後に注意すべきポイント
上述したように、歯肉を切って顎の骨にアプローチするインプラント治療は、手術後に腫れや皮下出血を起こすことが多いです。このような症状が出た場合、不安になる方も多いかもしれませんが、これは手術という外科的侵襲に対する、正常な反応ですので、しばらく経てばその症状は消失します。しかし、手術後に出る症状でいくつか注意しておきたいポイントがありますので、ご紹介しておきましょう。
- 手術後の腫れや炎症について
インプラント手術を行った後は、インプラントを埋め込んだ場所が腫れることがあります。もちろん、腫れの程度は個人差があるのですが、手術による正常な反応ですのでそこまで不安になる必要はありません。一般的に、術後36~48時間をピークに時間の経過とともに腫れが緩和していき、1週間程度で症状が消失します。それ以上経過しても腫れが引かない場合は、念のため医師に相談してみましょう。 - 手術後の痛みについて
麻酔が切れた後は、抜歯後のような痛みを感じる人も多いです。インプラント手術を行う場合には、痛み止めや抗生剤等の薬が処方されますので、医師の指示通り服用してください。一般的に、手術後の痛みは数日間~1週間程度持続する場合が多いです。ただし、「痛み止めを飲んでも痛みが全く引かない…」、「時間が経つにつれて痛みが強くなっている…」などと言った症状がある場合、できるだけ早めに主治医に相談するようにしましょう。 - 定期的に医師に診断してもらうのを忘れずに
インプラント治療を行った方であれば、問題発生のリスクを少なくするため、医師による定期的な診断・メンテナンスが必要です。自分では気づけないような症状が出ていたとしても、専門家に見せることによって早期発見・早期治療が可能となるのです。できるだけ長く良好な状態でいるためには、定期的に歯科医院に足を運ぶようにしましょう。 - 中期的に気をつけること
・糖尿病などの成人病を悪化させない
・口腔内をキレイに保つ
・骨粗鬆症に注意する
オールオンフォー治療の術後の注意事項
①顔の腫れ
個人差はありますが、2~3日をピークに7~14日で消失します。
②顔の内出血
時々、内出血する患者さんがいます。約14日で消失します。
③痛み
痛みがある場合は我慢をせず痛み止めを服用してください。
④鼻血
1~2日で治ります。数日後に茶色い鼻血が出る時がありますが、鼻の中に溜まっていた古い血ですから問題ないです。
⑤口内炎
2~3週間程、唇の角が荒れてしまいます。その場合、塗り薬を処方します。
⑥頬部及び下唇周囲皮膚の感覚異常
頬および下唇周囲皮膚を触った時に、他の部分と比べて感覚が鈍く感じることがありますが、数週間~数ヶ月で消失します。
⑦感染
細菌に感染して炎症を起こす時があります。その場合は、追加でお薬を処方する場合があります。
予防策としては・・・
風邪をひかないようにする
口腔内を清潔に保つ
処方された薬を必ず服用する
⑧傷口が開いてしまう
まれに傷の治りが悪い場合があります。この場合は再度、傷口を縫います。
⑨かみ合わせ
個人差はありますが、仮の歯を装着した直後は噛みにくいです。特に手術直後から1ヵ月間は
奥歯では噛みにくい噛み合わせになっています。最終的な歯に合わせて調整していきます。
⑩発語
仮の歯を入れた直後は、発音がしにくい場合がございます。始めはゆっくりと、はっきり話すようにしてください。
徐々にお口の環境に対して慣れてきますが最終的な歯に合わせて、発音はしやすくなります。
⑪舌の触り心地
舌によっては仮の歯の形は気になることがあります。最終的な歯の形に合わせて調整します。
⑫口元の見た目
手術直後は多少、口元に腫れがあります。また、腫れがひいて仮の歯の状態のお口の口元が変わります。患者さんのご希望に沿って調整します。
まとめ
今回は、一般的なインプラント治療を受けた後、日常生活を送る時の注意点や術後に出る症状の注意点をご紹介しました。本稿でご紹介したように、一般的なインプラント治療は、術後に注意しなければならないことも少なくなく、インプラント治療を受けた方の負担も意外と大きくなってしまいます。
そこで当院では、患者様とよくお話をさせていただき、一番良い治療方法をご提案させていただいております。
ご負担を感じられる患者様へは患者様の負担を最小限におさえることができる『オールオンフォー(All-on-4)』と呼ばれるインプラント治療もオススメしています。『オールオンフォー(All-on-4)』であれば、抜歯からインプラントの埋め込み、仮歯の装着までが『たった1日』で行うことが可能です。さらに、治療した当日から新しい歯で食事することも可能となりますので、今までのインプラント治療にあった負担を大幅に軽減することが可能です。
日本国内では、まだまだ『オールオンフォー(All-on-4)』による治療ができる歯科医院が少ないため、お近くの歯科医院では治療を受けることができない…という方も多いと思います。そのような方は、是非当院までご相談ください。