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総入れ歯の歯がない期間とは?入れ歯を作るのにかかる期間も詳しく紹介

投稿日:2023年8月10日 更新日:

状態や老化などを理由に、歯を総入れ歯に変えたいと考えている方もいるかもしれません。

総入れ歯にするなら、リスクやリアルな事情を把握しておくのが大切です。

歯を総入れ替えすることで、日常生活のストレスが減る部分もあるでしょう。

しかし正しく理解していないと予算がオーバーや、施術中にストレスを抱える可能性があります。

この記事では、総入れ歯に関する基本情報・施術過程・歯がない期間・メリットやデメリットについて詳しく解説していくので、参考にしてください。

入れ歯ができるまで何日かかる?

入れ歯ができるまで何日かかる?

入れ歯の大きさや材質によって違いますが、入れ歯ができるまでは2週間〜1か月が一般的です。

通院回数の目安は3〜5回になります。

  • 1回目:入れ歯の型取り
  • 2回目:入れ歯の型取り
  • 3回目:噛み合わせ
  • 4回目:歯並びの確認
  • 5回目:歯に装着

入れ歯にする部分が一部であれば、型取りから噛み合わせまでその日のうちに完了するケースもあります。

しかし総入れ歯は数回に分ける必要があるのです。

仕事が不規則などの理由で、できるだけ短い通院で入れ歯施術を完了させたいという方も多いでしょう。

その場合はカウンセリング時に相談しておくと、スムーズに作業を進めてもらいやすくなります。

総入れ歯にするのにかかる日数はどれくらい?

総入れ歯にするのにかかる日数はどれくらい?

総入れ歯にする場合、施術にかかる日数は2週間〜3ヶ月ほど必要です。

抜歯があるかどうかによって期間の長さは異なります。

総入れ歯にする段階で歯がほとんどない状態であれば検査をして、型取り、噛み合わせをみて完成した入れ歯を装着すれば完了です。

一方、歯の状態が悪くて抜歯をするのであれば、抜歯した後にできる粘膜の傷・抜歯窩の治療に2か月〜3か月要するため、それらの治療を終える必要があります。

入れ歯になるまでの流れとは?

入れ歯ができるまでの流れは、以下のとおりです。

一次印象採得(診療室)金属の既製トレーを使って口内の型をとる
個人トレー作成(技工室)仮の模型を使って患者の口内に合わせた個人トレーを作る
二次印象採得(診療室)技工室で作成したトレーを使って、患者の口内をより綿密に型をとる
咬合床作製(技工室)入れ歯を作るためにロウで土台を作る
咬合採得(診療室)咬合床を口内に入れて、噛み合わせや高さ、前歯の出方を調整
咬合器に取り付け(技工室)顎の動きを再現するための咬合器に石膏で口の模型を取り付ける
仮並べ(技工室)高さを決めた咬合床を咬合器に合わせて人工歯を並べる
調整(診療室)仮並べした歯を口内に入れて、噛み合わせ、高さ、前歯の出方に違和感がないかを確認
仕上げロウをプラスチック等の材質に置き換え
装着仕上げで完成した歯を入れて、問題ないかを最終確認

総入れ歯の形は、患者によって全く異なりますので、大体の口の大きさなどで作ることはできません。

装着してから口内トラブルが起こらないよう、綿密な作業が行われます。

見た目が良くても違和感が生じるケースもあるので、何か不自然さがあれば遠慮せずに担当医に相談しましょう。

仮歯は自分で作れる?

仮歯は自分で作れる?

結論からお伝えすると、仮歯を自分で作ることはできます。

しかし知識の少ない人が見様見真似で作ると、衛生面の不安や歯を傷つけるリスクがあるため推奨しません。

自分で作成すれば最小限の費用で抑えられるかもしれませんが、あくまで一時的なものです。

長期的な視点で見ると初めから歯医者を受診することが賢明でしょう。

入れ歯は自由診療が多くなっていますが、保険が適用される方法で足りない歯を補う手段はいくらでもありますので、相談してみてください。

抜歯後の仮歯はいつまで持つ?

抜歯後の歯の状態によって異なりますが、基本的には1〜1.5ヶ月ほど仮歯などを使って歯茎が完全に閉じるのを待って、入れ歯やブリッジなどの次の工程に進みます。

抜歯をした直後は、歯茎に大きな穴が開いたり、出血した傷口から細菌が侵入したりと、多くの口内リスクが潜んでいるため、原則安静にしなくてはなりません。

奥歯であれば何もせずに歯がない状態で経過を見るケースもありますが、前歯など見える部分を抜歯したのであれば、見た目が悪くならないように仮歯等の応急処置を行います。

入れ歯は最短何日で作成できる?

入れ歯は最短何日で作成できる?

入れ歯は、基本的に2週間〜1ヶ月ほどの制作期間が必要とされていますが、最近は7〜8時間で入れ歯を作る即日入れ歯というものを提供している歯医者もあります。

即日入れ歯とは、その日のうちに歯の型を取って入れ歯を作成して、その日のうちに装着できるようにするというもので、食事などの心配がある方が利用しているようです。

入れ歯を1日で作ること自体は大きな問題ではありません。

しかし歯医者の選び方を間違えるとアフタートラブルにつながるリスクがあります。

即時義歯とは?

即時義歯を簡単に説明すると、抜歯する同日に入れ歯を装着する治療方法です。

通常であれば抜歯後の傷口を塞ぐ必要がありますが、その工程を飛ばして施術を行います。

通常の入れ歯と即時義歯の違いは、以下のとおりです。

通常の入れ歯即時義歯
工程1抜歯保存不能な歯を含んで義歯の型取り
工程2安静期間(数週間)義歯作成
工程3義歯作成抜歯と義歯の装着

通常の入れ歯治療には2週間~1ヶ月の時間を要するところ、即時義歯治療は最短1日で終了です。

通常は抜歯をしてか歯がない状態で入れ歯の型を取りますが、即時義歯は抜歯予定の歯が残っているタイミングで入れ歯の型を取ります。

即時義歯のメリットとデメリットをみていきましょう。

即時義歯のメリット

即時義歯のメリットは、以下のとおりです。

  • 短い時間で治療が完了する
  • 通院が少ないため、費用を最小限に抑えられる
  • 歯がない期間を作らないため、食事や日常生活に負担がない
  • 義歯が完成する直前まで自分の歯を残せる

即時義歯は「短時間」で治療が完了することにより、拘束時間や費用面、口内の負担などを最小限に抑えられるのがメリットです。

正しく歯医者選びができれば、デメリットとして挙げられている不安や心配面も解消できます。

レビューや評判を参考にして適切な施術を受けましょう。

即時義歯のデメリット

即時義歯のデメリットは、以下のとおりです。

  • 抜歯後の口内を想定して義歯を作るため時間が経過すると義歯が緩みやすい
  • 歯肉との調整が悪いと痛みや炎症を引き起こすリスクがある
  • アフタートラブルがあれば治療費がかさむ

即時義歯は「短時間」で完成するものですが、そのためにずさんな治療方法になるリスクがあります。

また義歯を作った後に口に合わないなどのトラブルに見舞われる可能性があるのもデメリットです。

抜歯がない方であれば即時義歯のデメリットはそこまで大きくありませんが、抜歯が必要なら長期的な視点で歯と向き合うことを前提に選択しましょう。

どうしても短時間で入れ歯治療を済ませたいのであれば、その旨を歯医者に伝えてみてください。

前歯ブリッジ仮歯の期間とは?

前歯ブリッジ仮歯の期間とは?

一般的に仮歯ブリッジの寿命は数週間〜1か月程度と言われています。

しかし噛み合わせが悪かったり、強く噛む癖があったりすると耐久性は低くなるでしょう。

前歯は、奥歯ほど抜歯後の傷の範囲が広くないため、約1か月ほどで次の治療工程に進めるとされています。

抜歯がなければ最短1日〜数週間で仮歯を外せるので、スピーディーに治療が進むでしょう。

入れ歯を家族に内緒にすることは可能?

入れ歯を家族や友人など周りの人に内緒にすることは可能です。

しかし取り外しをしているところをみられるリスクはあります。

悪い歯を残しておくよりは入れ歯治療をする方が身体的負担は少なくて済むでしょう。

入れ歯になるのが嫌という理由で虫歯などを放っておく方が何倍も危険です。

どうしても家族にバレたくないという方は、取り外しがないブリッジやインプラントを入れる方法もあります。

ただし周りの歯への負担や費用面などデメリットもありますので、慎重に検討してみてください。

仮入れ歯で保険を使うことはできる?

仮入れ歯で保険を使うことはできる?

抜歯をした直後に使用できるのが仮入れ歯で、治療用義歯とも呼ばれ、保険適用と保険適用外があります。

そもそも、仮入れ歯や仮詰めをする目的は、以下のとおりです。

  • 削った部分の傷口からの汚染を防ぐ
  • 神経に刺激が伝わらないようにする
  • しっかりと咬めるようにする
  • (前歯であれば)見た目に違和感を与えない
  • 歯肉を健康に保つ

最近、前歯であれば仮入れ歯にも保険が適用されるようになりました。

しかし現在も奥歯(小臼歯から大臼歯)でクラウンの仮歯を入れたい場合は保険が適用されません。

奥歯の仮歯が作りたいのであれば、実費診療として施術を受けることになります。

歯の上から入れ歯を入れることはできる?

歯の上から入れ歯を入れることはできる?

健全な歯が残っているのであれば、部分入れ歯を使って、歯の上から入れ歯を装着することができます

しかし上下どちらかの顎に歯が完全にないのであれば、使えるのは総入れ歯です。

部分入れ歯は、保険が適用される治療法となります。

金銭的な負担が少ないことがメリットとして挙げられますが、人口歯根と比較するとデメリットもあります。

  • 金具を使った部分入れ歯を装着するのであれば周りの健康な歯を削ることになる
  • 金具で表面が傷つくと、虫歯になるリスクがある
  • 保険が適用される入れ歯は4年で50%壊れるというデータがある
  • 治療費用は安く抑えられるがメンテナンスを継続する必要がある
  • 金具で周りの歯に衝撃を与えすぎると、全ての歯を失う可能性がある

これらのデメリットを考えると、若い方や、できるだけ長く健康に歯を保ちたい方は、医療ローンなどを使ってインプラントを選択する方が賢明です。

差し歯にポリデントを使うことは可能?

ポリデントとは、「強力除菌・速効洗浄・漂白促進・着色汚れ落とし」の4つの成分を1錠に配合した歯洗浄剤です。

ポリデントのような市販の入れ歯洗浄剤に関しては、医師によって見解が異なる部分がありますが、使っても使わなくても問題ないと言われています。

ただし使い方には注意が必要です。

「ポリデントを使えば歯ブラシを当てる必要がない」と考えている人もいます。

しかし入れ歯洗浄は、表面の汚れを浮かせる役割ですので、必ず歯ブラシを使って洗いましょう。

総入れ歯の歯がない期間を理解しよう

本記事では以下について解説しました。

  • 入れ歯ができるまでは2週間〜1か月かかるのが一般的で通院回数は3〜5回になる
  • 総入れ歯にする場合は歯がない状態なら2週間〜1か月で、抜歯をする場合は患部の回復を待つため追加で2〜3か月要する
  • 入れ歯は口内の状態を確認し必要な治療をしてから、型取りと噛み合わせの確認をして装着する
  • 仮歯を自分で作成することは可能であるものの、衛生面や技術面が足りないと口内トラブルにつながる
  • 抜歯後は、必要に応じて仮歯をつけて入れ歯を装着できる状態になるまで安静にする
  • 抜歯をしたその日に入れ歯を装着したいのであれば「即時義歯」と呼ばれる治療法を使う
  • 即時義歯は短い時間で治療が完了するため、歯がない期間がほとんどない
  • 即時義歯は短い時間で治療が完了するが、アフタートラブルのリスクが高まる
  • 現在は前歯の仮入れ歯は保険適用が可能である
  • 歯の上から入れ歯をするのであれば部分入れ歯になる
  • ポリデントを差し歯に使うことは可能であるが、歯ブラシを当てることも重要である

歯の健康は食事の質を高め、全身の健康にもつながります。

忙しくて通院が難しいという方は、リスクを理解したうえで即時義歯を検討してみてください。

抜歯や歯を削るのは不安かもしれませんが、健康のためにもしっかりと治療を受けましょう。

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