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歯を失ったまま放置するリスク|1本が及ぼす口内への深刻な影響

投稿日:2026年6月6日 更新日:

盛岡市にあるインプラント・矯正専門歯科、マモ インプラントクリニックマリオスです。

「奥歯が1本くらいなくても、食事に困ることはないし、人から見られることもないから大丈夫」そう考えて、歯の治療を後回しにしていませんか?多くの方が、たった1本の歯の欠損を軽視し、その場で感じる不便が少ないことから、ついつい放置してしまいがちです。しかし、口の中は想像以上に繊細なバランスで成り立っており、失われた1本の歯が引き金となり、まるでドミノ倒しのように口内全体の均衡を崩してしまう「見えないリスク」をはらんでいます。

その結果、将来的には噛み合わせが大きく崩れたり、残っている健康な歯まで失うことになったり、さらには顔の歪みや頭痛、肩こりといった全身の不調にまで発展する可能性があります。この記事では、歯を失ったまま放置することが、いかに深刻な事態を招くのかを具体的に解説します。ご自身の将来の健康を守り、豊かな食生活を送り続けるための第一歩として、ぜひ読み進めていただき、適切な行動を始めるきっかけにしていただければ幸いです。

「たった1本」の油断が招く、将来の大きな後悔

多くの方が「奥歯が1本くらいなくても、大した問題ではない」と軽く考えてしまいがちですが、実はその油断が将来、大きな後悔へとつながるケースは少なくありません。口の中の歯は、1本1本が独立しているように見えて、実は互いに支え合い、噛み合うことで精巧なバランスを保っています。この絶妙なバランスは、食事をするだけでなく、発音や全身の健康にも深く関わっています。

しかし、たった1本の歯が失われると、そのバランスは少しずつ、しかし確実に崩れ始めます。最初は自覚症状がなくても、時間とともに隣の歯が傾いたり、噛み合っていた歯が伸びてきたりと、口の中ではさまざまな変化が連鎖的に起こるのです。これらの変化は、やがて噛み合わせの悪化、特定の歯への過剰な負担、そして最終的には他の健康な歯までもがダメージを受ける原因となります。

「もっと早く治療しておけば、こんなに費用も期間もかからなかったのに」と後悔する患者さんは後を絶ちません。欠損歯の放置期間が長くなるほど、治療は複雑化し、それに伴って費用も高額になり、治療期間も長くなる傾向にあります。現在の小さな不便を放置することが、将来の大きな負担や痛みに直結してしまう現実を理解し、手遅れになる前に対応することの重要性を心に留めておいてください。

歯を1本失ったまま放置すると起こる5つの深刻なリスク

歯を1本失うことは、単に口の中に隙間ができるだけではありません。この小さな欠損が引き金となり、口内全体のバランスが崩れ、さまざまな深刻な問題へと発展する可能性があります。ここでは、歯の欠損を放置することで引き起こされる「噛み合わせの崩壊」「顔貌の変化」「全身への悪影響」「口腔環境の悪化」「経済的負担の増大」という5つのリスクについて、詳しく解説していきます。

リスク1:噛み合わせが崩壊し、他の歯も失う「歯のドミノ倒し」

歯を失った際の最も直接的な影響は、噛み合わせのバランスが崩れてしまうことです。歯は隣の歯と協力し、また向かい側の歯と噛み合うことで、お互いを支え合っています。しかし、1本でも歯がなくなると、その支えを失った周囲の歯は、時間とともに本来の位置から移動を始めてしまいます。

具体的には、歯がなくなった空間に向かって隣接する歯が「傾斜」して倒れ込んできたり、噛み合う相手を失った向かい側の歯が「挺出(ていしゅつ)」といって、少しずつ歯茎から伸び出してきたりします。これらの変化は、見た目には分かりにくい場合もありますが、口の中で着実に進行し、全体の噛み合わせを狂わせてしまう原因となります。噛み合わせが乱れると、特定の歯にばかり過度な力がかかり、健康な歯にまでダメージを与えかねません。

結果として、過剰な負担がかかった健康な歯までもが虫歯や歯周病になりやすくなったり、破折したりするリスクが高まります。このように、1本の歯の欠損から始まった問題が、まるでドミノ倒しのように次々と他の健康な歯へと連鎖し、最終的には口内全体の健康を損なう「負の連鎖」を引き起こす危険性があるのです。

リスク2:顔の歪みやシワの原因に?老けて見える顔貌の変化

奥歯を失ったままでいると、見た目にはあまり影響がないと感じるかもしれませんが、実は顔貌にじわじわと変化をもたらすことがあります。歯がなくなると、無意識のうちに失った歯がない側を避けて、片側だけで食べ物を噛む癖がつきやすくなります。この状態が長く続くと、あまり使われない側の頬の筋肉が衰えてしまい、左右の筋肉のバランスが崩れて顔が歪んで見える原因となることがあります。

また、歯が失われた部分の噛み合わせの高さが低くなることも、顔貌の変化につながります。噛み合わせの高さが低くなると、口の周りの皮膚にたるみが生じやすくなります。これにより、ほうれい線が深くなったり、口角から顎にかけて伸びるマリオネットラインが目立つようになったりして、実年齢よりも老けて見られる可能性が高まります。

これらの顔貌の変化は、短期間で劇的に現れるわけではなく、ゆっくりと進行していくため、ご自身ではなかなか気づきにくいものです。しかし、周囲からは「最近、顔の印象が変わったね」と思われていることもあるかもしれません。歯の欠損は、このように少しずつ見た目の印象にも影響を及ぼし、気づいた時にはかなり進行しているケースも少なくありません。

リスク3:顎の痛みや頭痛も?全身の健康に及ぼす悪影響

歯の欠損を放置することによる影響は、口の中だけに留まりません。噛み合わせのズレは、顎の関節に不自然な負担をかけ、「顎関節症」を引き起こす大きなリスクとなります。顎関節症になると、「口を開け閉めする時にカクカクと音が鳴る」「顎の関節やその周囲に痛みを感じる」「口が大きく開けられない」といった症状が現れることがあります。

さらに、噛み合わせの悪さから顎周りの筋肉が常に緊張した状態になることで、その緊張が頭や首、肩にまで波及し、慢性的な頭痛や首・肩のこりといった全身の不調へとつながるメカニズムも指摘されています。多くの患者さんが、歯の治療をすることで長年の頭痛や肩こりが改善されたと報告するケースも少なくありません。

また、歯を失ってしっかりと噛めなくなると、食べ物を十分に咀嚼できなくなります。これにより、食べ物が大きな塊のまま胃腸に送られるため、胃腸への負担が増え、消化不良や栄養吸収の阻害につながる可能性もあります。このように、口腔内の健康は、消化器系の働きや全身の筋肉バランス、さらには日々のQOL(生活の質)と密接に関連しているため、たった1本の歯の欠損が全身の健康にまで悪影響を及ぼすことがあるのです。

リスク4:虫歯や歯周病になりやすくなる口腔環境の悪化

歯を1本失ったまま放置すると、口腔内の衛生状態が悪化し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯がなくなったスペースに向かって隣の歯が傾いたり、歯並びの乱れが生じたりすることで、これまでにはなかった「清掃不良部位」が生まれてしまうためです。

このような清掃不良部位は、歯ブラシの毛先が届きにくく、食べかすや歯垢(プラーク)が溜まりやすい環境となります。プラークは細菌の温床であり、放置すると虫歯や歯周病の原因菌が増殖しやすくなります。その結果、本来は健康だった隣接する歯まで虫歯になったり、歯周病が進行しやすくなったりする危険性が高まるのです。

一度歯周病が進行してしまうと、歯を支える骨が溶けてしまい、最終的にはさらに多くの歯を失うことにもなりかねません。このように、たった1本の歯の欠損が、口腔内全体の衛生状態を悪化させ、新たな虫歯や歯周病を引き起こし、さらなる歯の喪失を招くという悪循環に陥る危険性をはらんでいることを理解しておく必要があります。

リスク5:治療が複雑化し、費用も期間も増大する経済的負担

歯の欠損を放置する期間が長引くほど、治療は複雑化し、それに伴って費用も期間も増大する傾向にあります。これは、先に述べたように、失った歯のスペースに隣の歯が傾いたり、噛み合う歯が伸びてきたりするためです。例えば、単純に人工の歯を装着するだけでは済まなくなり、傾いた歯を元に戻すための部分的な矯正治療が必要になることがあります。また、伸びすぎた歯は削る処置が必要になったり、さらに噛む刺激が失われたことで顎の骨が痩せてしまい、インプラント治療を希望する場合には骨を補う大掛かりな骨造成手術が必要になったりすることもあります。

これらの追加の処置は、当然ながら治療費を押し上げ、当初想定していたよりもはるかに高額になるケースが少なくありません。さらに、追加処置や複雑な治療計画が必要となれば、通院回数も増え、治療期間も長期化することは避けられないでしょう。「もっと早く治療していれば、こんなに費用もかからず、期間も短く済んだのに…」と、経済的な面で後悔する患者さんは少なくありません。

このように、歯の欠損は「今は大丈夫」と放置しがちですが、将来的には時間的にも経済的にも大きな負担となって跳ね返ってくる可能性が高いのです。早期に適切な治療を行うことが、結果として最も費用と期間の負担を抑え、心身ともに健康を保つための賢明な選択と言えるでしょう。

【期間別】歯を放置するとどうなる?口の中で起こる変化のシミュレーション

これまで、歯を1本失ったまま放置することが、いかに多くのリスクを招くかをお話ししてきました。しかし、そのリスクが具体的にいつ頃から、どのように進行していくのか、イメージしにくい方もいらっしゃるかもしれません。

このセクションでは、歯を失ってからの経過時間に応じて、口の中で起こる変化を段階的にシミュレーションしてご紹介します。「数ヶ月後」「半年~1年後」「数年後」といった具体的な期間ごとに、口内で何が起こるのかを知ることで、放置することの危険性をよりリアルに感じていただき、ご自身の口腔内の状況と照らし合わせながら、将来の健康を守るための一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

放置後~数ヶ月:隣の歯が傾き始める

歯を抜いた直後は、痛みや不快感が落ち着けば「もう大丈夫」と感じてしまいがちです。しかし、目に見える大きな変化がなくても、口の中ではすでに静かに変化が始まっています。

歯を失ってから数ヶ月が経つと、空いたスペースを埋めようとするかのように、隣接する歯がゆっくりと傾き始めることがあります。これは、歯がお互いを支え合ってバランスを取っているため、1本がなくなるとその支えを失い、隣の歯が動いてしまう自然な現象です。この初期段階では、ご自身で変化を自覚することはほとんどなく、見た目にも分かりにくいことが多いです。しかし、このわずかな傾きこそが、将来的な噛み合わせのバランスを崩し始める「変化の第一歩」となるため、注意が必要です。

放置後半年~1年:噛み合う歯が伸びてくる

歯を失ったまま半年から1年近く放置すると、隣の歯の傾斜に加えて、さらに顕著な変化が現れることがあります。それは、失った歯と噛み合っていた上下の歯が、相手を求めて空いたスペースへと徐々に伸びてくる「挺出(ていしゅつ)」という現象です。

この挺出が起こると、歯並びの凹凸が大きくなり、以前よりも食べ物が挟まりやすくなったり、歯ブラシが届きにくくなって清掃性が悪化したりといった問題が生じ始めます。また、将来的に治療を行う際にも、伸びてきた歯を削って高さを調整する必要が出てくるなど、治療をより複雑にしてしまう要因にもなります。この時期になると、ご自身でも違和感を覚えることが増え、「そろそろ治療が必要かもしれない」と感じ始める方が多くいらっしゃいます。

放置後数年以上:顎の骨が痩せ、治療の選択肢が狭まる

歯の欠損を数年以上にわたって放置することは、口の中、特に顎の骨に非常に深刻な影響を及ぼします。歯がなくなると、歯根を通じて顎の骨に伝わっていた「噛む力」という適度な刺激が失われます。この刺激がなくなることで、歯を支えていた顎の骨(歯槽骨)は、使われない筋肉が痩せていくように、徐々に吸収されて量が減り、骨密度も低下していきます。

顎の骨が痩せてしまうと、その後の治療に大きな影響が出ます。例えば、インプラント治療を希望しても、インプラント体を埋め込むのに十分な骨量が確保できないため、骨を増やすための大掛かりな「骨造成手術」が追加で必要になることがあります。また、入れ歯を製作する際も、土台となる骨が痩せていると入れ歯が安定しにくくなり、装着感が悪化したり、痛みを感じやすくなったりする原因となります。

このように、長期間の放置は治療の選択肢を狭めるだけでなく、治療の難易度を上げ、結果として治療期間の長期化や費用の増大に直結してしまいます。「もっと早く治療していれば…」と後悔することのないよう、顎の骨の状態が悪化する前に適切な処置を行うことが、経済的な負担を抑え、より良い治療結果を得るための重要なポイントとなります。

失った歯を補う3つの治療法|それぞれのメリット・デメリットを徹底比較

これまで歯を1本失ったまま放置することの、さまざまなリスクについて詳しく見てきましたが、幸いにも失った歯の機能を補うための治療法は複数存在します。ご自身の将来の健康と食事の楽しみを守るためにも、適切な治療を選択することが非常に大切です。

このセクションでは、代表的な治療法である「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯(義歯)」の3つを挙げ、それぞれの治療法がどのようなもので、どのようなメリットやデメリットがあるのかを公平な視点から詳しく比較・解説していきます。それぞれの特徴を理解することで、ご自身の状況や希望に最も合った治療法を考える手助けとなるでしょう。

インプラント:自分の歯のように噛める第二の永久歯

インプラント治療は、失ってしまった歯の機能を回復させるための治療法の一つです。インプラントとは、主にチタンなどの生体親和性の高い素材で作られた人工の歯根(インプラント体)を、歯が失われた部分の顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。まるで天然の歯と同じように顎の骨に固定されるため、「第二の永久歯」とも呼ばれています。

インプラントは他の健康な歯に負担をかけることなく、独立して機能します。これにより、自分の歯とほとんど変わらない感覚でしっかりと噛むことができ、見た目も非常に自然です。従来の入れ歯やブリッジでは得られなかった、高い審美性と機能性を実現できる点が最大の特徴と言えるでしょう。

メリット・デメリット

インプラント治療には、他の治療法にはない多くのメリットがある一方で、考慮すべきデメリットも存在します。

メリットとしては、以下の点が挙げられます。

周囲の健康な歯を削る必要がないため、残っている歯を温存できます。

天然歯に近い優れた審美性(見た目)と、ご自身の歯とほぼ同等の噛む機能(咀嚼機能)を取り戻せます。

顎の骨に直接埋め込むため、歯が失われた部分の顎の骨が痩せるのを防ぐ効果が期待できます。

一方、デメリットとしては、以下の点が挙げられます。

外科手術が必要になるため、全身疾患がある場合など、体への負担や適用できないケースがあります。

保険適用外の自由診療となるため、治療費が高額になる傾向があります。

インプラントが顎の骨と結合するまでに時間がかかるため、治療期間が比較的長くなります。

全身疾患や口腔内の状態によっては、治療が受けられない場合があります。

ブリッジ:隣の歯を支えにして橋をかける治療法

ブリッジ治療は、失った歯の両隣にあるご自身の健康な歯を土台(支台歯)として活用し、その土台に橋をかけるように連結された人工の歯を被せて固定する方法です。まるで橋を架けるように失った部分を補うことから「ブリッジ」と呼ばれています。

この治療法は、取り外しの必要がない固定式であるため、入れ歯に比べて違和感が少なく、比較的安定した噛み心地が得られる点が特徴です。治療期間もインプラントに比べて短く、保険が適用される場合があるため、費用を抑えられる可能性もあります。

メリット・デメリット

ブリッジ治療には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリットとしては、以下の点が挙げられます。

固定式であるため、取り外しの手間がなく、比較的安定しておりしっかりと噛めます。

保険適用の素材を選べば費用を抑えることができ、治療の選択肢が広がります。

インプラントに比べて治療期間が短く、比較的早く噛めるようになります。

一方、デメリットとしては、以下の点が挙げられます。

失った歯を補うために、両隣の健康な歯を削って土台にする必要がある点が最大の欠点です。

土台となる歯には過度な負担がかかるため、将来的にその歯の寿命を縮めるリスクがあります。

歯を失った部分の歯茎や顎の骨には刺激が伝わらないため、時間が経つと痩せてしまう可能性があります。

失った歯の数や位置によっては適用できない場合があります。

入れ歯(義歯):取り外し可能な手軽な治療法

入れ歯(義歯)治療は、失われた歯の本数や位置に応じて作製される、取り外しが可能な人工の歯です。1本から数本の歯を補う「部分入れ歯」と、すべての歯を補う「総入れ歯」の2種類があります。

部分入れ歯の場合、残っているご自身の歯にクラスプと呼ばれる金属のバネなどをかけて固定し、歯茎の粘膜と残存歯で装置を支える仕組みです。外科手術が不要で、比較的簡便かつ安価に作製できるため、体への負担を抑えたい方や、費用を心配される方にとって選択しやすい治療法と言えます。

メリットとしては、以下の点が挙げられます。

多くの場合、残っている健康な歯を大きく削らずに治療を進められます(部分入れ歯の場合)。

保険適用となる種類が多いため、比較的安価に作製できます。

外科手術が不要なので、体への負担が少なく、ご高齢の方や全身疾患をお持ちの方でも選択しやすいです。

修理や調整が比較的容易で、柔軟に対応できます。

一方、デメリットとしては、以下の点が挙げられます。

噛む力は天然歯の20~30%程度と弱く、硬いものが噛みにくいことがあります。

装置の大きさや素材によっては、口の中に異物感が大きく、発音しにくい場合があります。

部分入れ歯の金属のバネが笑ったときなどに見えてしまい、見た目に影響することがあります。

毎日の取り外しと清掃が必要で、衛生管理に手間がかかります。

あなたに合うのはどれ?治療法を選ぶ際のポイント

これまでインプラント、ブリッジ、入れ歯という3つの治療法をご紹介しましたが、それぞれに一長一短があり、「どの治療法が絶対的に優れている」ということはありません。大切なのは、ご自身の口腔内の状態、ライフスタイル、将来の展望、そして治療に対する希望や価値観に最も合った方法を選択することです。

治療法を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することをおすすめします。

費用:保険診療か自由診療か、ご自身の予算はどれくらいか。

機能性:どれくらいしっかりと噛みたいか、食事の質をどこまで重視するか。

審美性:見た目の自然さをどこまで求めるか、人前で口元を気にせず笑いたいか。

他の歯への影響:健康な歯を削りたくないという希望があるか。

体への負担:外科手術への抵抗感があるか、治療期間の制約があるか。

これらの希望や疑問を、まずは歯科医師に正直に伝えてみてください。歯科医師は、精密な検査と専門的な知識に基づいて、それぞれの治療法のメリット・デメリットを詳しく説明し、あなたの状況に合わせた最適な治療計画を提案してくれるでしょう。ご自身のライフスタイルや価値観を大切にしながら、納得のいく治療法を一緒に見つけていくことが、長期的な口腔の健康と満足のいく結果につながります。

歯を失った後の治療に関するよくある質問(Q&A)

このセクションでは、歯を失った後の治療に関して多くの方が抱える具体的な疑問について、Q&A形式でお答えしていきます。治療を検討する中で不安に感じることや、一歩踏み出せない理由となっている疑問を取り上げ、専門的な観点から分かりやすく解説します。

Q. 奥歯が1本なくても不便はないのですが、治療は必要ですか?

はい、将来の健康のために治療を受けることを強くおすすめします。今は奥歯が1本なくても、食事に大きな不便を感じない、痛みがないといった理由で放置している方もいらっしゃるかもしれません。しかし、失った歯をそのままにしておくと、この記事で解説したように噛み合わせの崩壊や、他の健康な歯への負担増大、さらには顎関節への悪影響など、さまざまなリスクが進行していきます。

今は不便を感じなくても、数年後にはより大きな問題に発展し、治療が複雑化する可能性が高いです。例えば、失った歯の隣の歯が傾いたり、噛み合う相手の歯が伸びてきたりすることで、より大掛かりな処置が必要になることも珍しくありません。将来的な健康を守るためにも、症状がない今の段階でも、予防的な観点から早めに歯科医院で相談し、適切な治療を受けることが重要です。

Q. 何年も前に抜いた歯でも、今から治療できますか?

はい、多くの場合で治療は可能です。何年も前に抜いた歯であっても、諦める必要はありません。ただし、放置期間が長いと、周囲の歯が移動していたり、歯を支える顎の骨が痩せてしまっていたりするケースが多く見られます。そのため、治療計画が複雑になる可能性があります。

例えば、傾いてしまった歯を元の位置に戻すための部分的な矯正治療が必要になったり、インプラント治療を希望される場合には、骨の量を増やすための骨造成手術が必要になることもあります。まずは現在の口の中の状態を正確に把握することが重要です。一度歯科医院で精密な検査と診断を受け、ご自身の状況に合わせた最適な治療法について相談してみてください。

Q. 治療の痛みや期間が心配です。

治療に伴う痛みや期間は、選択する治療法によって大きく異なりますのでご安心ください。現代の歯科治療は、麻酔技術の進歩により、治療中の痛みを最小限に抑えることが可能です。ほとんどの治療では、局所麻酔を用いるため、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。治療後の痛みに対しても、必要に応じて痛み止めを処方するなど、患者さまの負担を軽減するための配慮がなされています。

治療期間については、ブリッジや入れ歯であれば数週間から数ヶ月で完了することが多いです。一方、インプラント治療は、顎の骨とインプラント体が結合する期間が必要なため、数ヶ月から半年、場合によってはそれ以上の期間を要することもあります。治療前に歯科医師としっかりとカウンセリングを行い、ご自身の不安や疑問を伝え、痛みや期間に関する具体的な説明を受けることが大切です。当院では、患者さま一人ひとりに合わせた無理のない治療計画をご提案していますので、どうぞご安心ください。

Q. 治療費はどれくらいかかりますか?

治療費は、選択される治療法(インプラント、ブリッジ、入れ歯)、使用する材料(保険適用の金属冠か、自費診療のセラミック冠かなど)、そして患者さまの口の中の状態(追加の処置が必要か)によって大きく変動するため、一概に「いくら」とはお伝えできません。保険が適用されるブリッジや入れ歯は比較的費用を抑えられますが、審美性や機能性を追求する自費診療(インプラントやセラミック製の補綴物など)は高額になる傾向があります。

しかし、当院では治療を開始する前に、必ず詳細な治療計画と見積もりを提示し、患者さまにご納得いただいた上で治療を進めています。また、デンタルローンなどの分割払いにも対応している場合があり、費用面でのご相談も承っております。まずは一度ご来院いただき、現在のお口の状態を拝見した上で、ご希望やご予算に合わせた治療費についてお気軽にご相談ください。

まとめ:将来の健康と食事の楽しみを守るために、今できること

これまで、たった1本の歯を失ったまま放置することが、いかに口内全体のバランスを崩し、最終的には「噛み合わせの崩壊」「顔貌の変化」「全身への悪影響」「口腔環境の悪化」「経済的負担の増大」といった多岐にわたる深刻なリスクにつながるかをお伝えしてきました。

「今は奥歯が1本なくても特に困らない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その「今は大丈夫」という小さな油断が、数年後には取り返しのつかない大きな後悔へとつながってしまう可能性が非常に高いのです。失われた歯を補う治療を先延ばしにするほど、口の中の状態は悪化し、結果として治療は複雑化し、費用も期間も増大してしまいます。

この記事を読んで、もし少しでも不安を感じたのであれば、最も重要で、かつ今すぐにできることは「まずは歯科医院へ相談に行くこと」です。現在の口の中の状態を正確に把握し、専門的な診断を受けることが、将来にわたってご自身の歯で美味しく食事をし、心身ともに健康な生活を送るための最良の自己投資となります。どうか、大切なご自身の歯と健康を守るための第一歩を踏み出してください。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

高橋 衛 | Takahashi mamoru
岩手医科大学歯学部卒業後、岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座入局し、
医療法人 高橋衛歯科医院設立 理事長就任、MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS 開設

 

【所属】
日本歯科医師会
岩手県歯科医師会
盛岡市歯科医師会
歯科医師臨床研修指導歯科医
岩手県保険医協会
日本口腔外科学会
日本口腔インプラント学会
EUROPEAN ASSOCIATION FOR OSSEOINTEGRATION
AMERICAN ACADEMY PERIODONTOLOGY
岩手医科大学歯学会
デンタルコンセプト21  会員
日本歯科東洋医学会
JIADS Club  会員
P.G.I Club 会員
スピード矯正研究会  会員
床矯正研究会 会員
近代口腔科学研究会 会員


【略歴】
岩手医科大学歯学部 卒業
岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座 入局
「高橋衛歯科医院」 開業
「MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS」 開業

 

盛岡市で評判・インプラント治療なら
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住所:岩手県盛岡市盛岡駅西通2丁目9−1
TEL:019-645-6969

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