
多くの人が悩む口臭。実は歯磨きだけでは解決しない根本原因が隠れていることがあります。この記事では、口臭の主な原因である「舌の汚れ」の正体と、それを安全かつ効果的に取り除くための正しい舌磨きの方法を詳しく解説します。日々の簡単なケアを習慣にすることで、口臭の悩みから解放され、自信を持って人と話せる清潔な口腔環境を手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。
あなたの口臭、原因は「舌」かも?口臭と舌苔(ぜったい)の関係
毎日しっかり歯磨きをしているのに、口の臭いが気になる経験はありませんか。その不快感の原因は、歯や歯茎だけでなく「舌」にあるかもしれません。口臭は日常生活やビジネスシーンにおいて、自信を損なうだけでなく、人間関係にも影響を与えかねないデリケートな問題です。
口臭の多くは、舌の表面に付着する「舌苔(ぜったい)」という汚れが原因と言われています。舌苔は、実は多くの人が気づかないうちに抱えている口腔内のトラブルの一つです。この記事では、この舌苔の正体と、なぜ舌のケアが口臭対策において重要なのかを詳しく解説していきます。
舌をきれいに保つことは、単に口臭を防ぐだけでなく、口腔全体の健康を維持するためにも不可欠です。正しい知識を身につけ、適切なケアを実践することで、口臭の悩みから解放され、自信を持って人と話せるようになるでしょう。
口臭の約6割は舌の汚れ「舌苔」が原因だった
口臭に悩む多くの方が、その原因が歯周病や虫歯、または胃腸の不調にあると考えがちですが、実は口臭の約6割は舌の表面に付着する「舌苔」に由来すると報告されています。この事実は、通常の歯磨きだけでは口臭対策として不十分であることを明確に示しています。
舌苔は、口腔内で発生する揮発性硫黄化合物(VSC)というガスを産生する細菌の温床となります。このVSCこそが、口臭の主な原因物質です。つまり、舌苔を正しく理解し、適切にケアすることが、多くの人が抱える口臭の悩みを解決する最も効果的なアプローチと言えるのです。歯磨きに加え、舌のケアを日常のルーティンに取り入れることで、口臭の根本的な改善が期待できます。
舌苔とは?その正体と放置するリスク
舌苔とは、舌の表面に白や黄色、時には黒っぽく見える付着物のことです。その正体は、剥がれ落ちた口腔内の粘膜の細胞、食べかす、そしてこれらを餌に増殖した細菌の塊です。舌の表面には「舌乳頭(ぜつにゅうとう)」という非常に細かい突起があり、この突起の間に汚れが溜まりやすく、舌苔が形成されやすくなっています。
舌苔を放置すると、単に見た目が悪いだけでなく、強烈な口臭の発生源となります。舌苔を構成する細菌が食べかすなどを分解する過程で、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)を産生するためです。さらに、舌の表面で細菌が大量に繁殖することで、虫歯や歯周病のリスクを高める可能性も指摘されています。
また、舌苔が厚く堆積すると、舌の表面にある味を感じる小さな器官である「味蕾(みらい)」が覆われてしまい、味覚が鈍くなることがあります。食べ物の味がわかりにくくなったり、食事がおいしく感じられなくなったりするなど、生活の質の低下にもつながりかねません。舌苔は単なる汚れではなく、口腔全体の健康に影響を与える重要な問題として捉える必要があります。
なぜ舌苔はできる?セルフチェックしたい5つの原因
毎日丁寧に歯磨きをしていても、舌の表面が白くなっていたり、口臭が気になったりすることはありませんか。それは、もしかしたら「舌苔」が原因かもしれません。舌苔ができるのには、いくつかの理由があります。自身の生活習慣や体調を振り返り、ご自身の舌苔の原因をセルフチェックしてみましょう。ここでは、口内の乾燥、清掃不足、乱れた生活習慣、加齢や体調の変化、そして稀に潜む全身の病気という5つの主要な原因について詳しく解説します。
唾液の減少(口呼吸・ストレスなど)
唾液には、口の中の食べかすや細菌を洗い流す「自浄作用」という大切な働きがあります。この唾液が十分に分泌されないと、口の中に汚れが残りやすくなり、舌苔が付着しやすくなってしまうのです。唾液の分泌が減る原因はさまざまです。
例えば、日頃からストレスを抱えていると交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制されることがあります。また、口で呼吸する癖のある方や、水分補給が不足しがちな方も、口の中が乾燥しやすく、舌苔ができやすい傾向にあります。一部の薬の副作用によっても唾液が減少することがあります。特に睡眠中は唾液の分泌が低下するため、朝起きた時に舌が白っぽく、舌苔が多くなっていると感じる方は多いでしょう。
磨き残しなど口腔内の清掃不足
歯磨きが不十分で、口の中に食べかすや細菌が残っていると、それらが舌の表面に付着し、舌苔の形成を助けてしまいます。舌の表面には「舌乳頭(ぜつにゅうとう)」と呼ばれる非常に細かい突起がたくさんあり、この構造が汚れを捕らえやすい性質を持っています。
つまり、歯や歯茎だけでなく、口腔内全体が清潔に保たれていないと、舌にも汚れが蓄積しやすくなるということです。歯磨きだけでなく、フロスや歯間ブラシなども活用し、口腔内全体をきれいに保つことが、結果的に舌苔の予防にもつながります。
食生活や生活習慣の乱れ(喫煙・飲酒)
喫煙は唾液の分泌を妨げ、口の中を乾燥させます。また、たばこの成分が舌の表面に付着することもあり、舌苔を付きやすくする大きな原因となります。過度な飲酒も、利尿作用によって体内の水分を排出し、口の中を乾燥させることで舌苔の形成を促進してしまいます。
食生活も舌苔に影響を与えます。柔らかい食べ物ばかりを食べていると、食事の際に舌の表面が自然に擦れて汚れが落ちる「自浄作用」が働きにくくなります。逆に、食物繊維が豊富な野菜などをよく噛んで食べることは、舌の表面をきれいに保つ効果も期待できるでしょう。
加齢や体調の変化
年齢を重ねるとともに、身体のさまざまな機能が変化します。唾液腺の機能も例外ではなく、加齢によって唾液の分泌量が自然と減少する傾向が見られます。唾液が減ると口の中が乾燥しやすくなり、舌苔が付きやすくなってしまいます。
また、疲労やストレスが蓄積したり、風邪などで体調を崩したりしている時も、体の抵抗力が低下し、口腔内の細菌バランスが乱れやすくなります。これにより、普段よりも舌苔が形成されやすくなることがあります。舌の状態は、ご自身の体調を映し出すバロメーターの一つとも言えるでしょう。日頃から舌をチェックする習慣を持つことは、健康管理にも役立ちます。
全身の病気が隠れている可能性も
ほとんどの舌苔は、上記で解説したような生活習慣や口腔内の環境に起因するものですが、ごく稀に、全身の病気が隠れているサインである可能性もあります。例えば、通常の舌ケアを続けてもなかなか舌苔が取れない場合や、舌の色が異常に濃い、あるいは明らかに普段と違うといった場合は注意が必要です。
胃腸の不調や糖尿病、シェーグレン症候群のような自己免疫疾患などが背景にあるケースも報告されています。ただし、必要以上に心配する必要はありません。気になる症状が長く続く場合や、他に体調の変化を感じる場合は、自己判断せずに歯科医師や内科医に相談し、専門的な診断を受けることが大切です。
【今日からできる】口臭を防ぐ正しい舌磨きの方法
口臭に悩む多くの方が、舌の汚れである「舌苔(ぜったい)」が主な原因であることをご存じでしょうか。このセクションでは、その舌苔を安全かつ効果的に取り除き、口臭を根本から改善するための具体的な舌磨きの方法を詳しく解説していきます。舌は非常にデリケートな組織なので、自己流でケアをしてしまうと、かえって舌を傷つけたり、口臭を悪化させたりする可能性もあります。そのため、正しい知識と手順を学ぶことが何よりも重要です。
これからご紹介するのは、「適切な道具選び」「効果的なタイミングと頻度」「実践的な手順」という、舌磨きの成功に欠かせない3つのポイントです。これらの情報を参考に、今日からあなたも自信が持てる清潔な息を手に入れましょう。
用意するもの:歯ブラシではなく「舌専用ブラシ」を選ぶ
舌磨きを始めるにあたり、まず大切なのが適切な道具を選ぶことです。多くの方が普段の歯磨きに使っている歯ブラシで舌を磨こうとしますが、これは避けるべき行為です。歯ブラシの毛は、歯を磨くためには適度な硬さがありますが、舌の粘膜や味を感じる「味蕾(みらい)」にとっては硬すぎます。
硬い歯ブラシで舌をゴシゴシと磨いてしまうと、舌の表面を傷つけて炎症を引き起こしたり、味蕾を損傷して味覚障害の原因になったりするリスクがあります。舌専用のクリーナーは、舌の複雑な形状とデリケートな粘膜に合わせて設計されており、舌を傷つけずに舌苔を効率的に除去できるよう作られています。そのため、安全に舌苔ケアを行うためには、必ず舌専用のブラシやクリーナーを選びましょう。
【種類別】舌ブラシ・舌クリーナーの選び方
舌クリーナーには、さまざまな種類が市販されており、それぞれに特徴があります。ご自身の使いやすさや舌の状態に合わせて選ぶことが大切です。
主な種類としては、細かな毛束で舌の凹凸に入り込んだ汚れをかき出す「ブラシタイプ」、薄いヘラ状で浮き上がった舌苔を優しくそぎ落とす「スクレーパータイプ」、そしてその両方の特性を兼ね備えた「ヘラタイプ」などがあります。
ブラシタイプは、舌の表面にある無数の突起(舌乳頭)の間の汚れを効率的にかき出すのに適しています。スクレーパータイプは、舌苔を浮かせた後に優しく取り除くのに効果的で、舌への刺激を最小限に抑えたい方におすすめです。初心者の方や、舌が敏感な方は、素材が柔らかいシリコン製のものや、ヘッドが小さめで舌の奥まで届きやすいものを選ぶと良いでしょう。いくつかの種類を試してみて、ご自身にとって最も快適で効果的なクリーナーを見つけるのがおすすめです。
最適なタイミングと頻度:1日1回、朝の歯磨き前がおすすめ
舌磨きは、やみくもに行えば良いというものではありません。最適な効果を得るためには、適切なタイミングと頻度を守ることが重要です。
舌磨きの頻度は、原則として「1日1回」をおすすめします。舌の粘膜は非常にデリケートであり、磨きすぎるとかえって舌を傷つけたり、舌の自浄作用を妨げたりする可能性があるためです。次にタイミングですが、最も効果的なのは「朝」です。寝ている間は唾液の分泌量が減り、口の中の細菌が増殖しやすくなります。これにより、朝起きた時には舌苔が最も多く付着している状態だからです。歯磨きをする前に舌磨きを行うことで、舌苔を効率的に除去し、その後の歯磨きやうがいで、舌から取り除かれた汚れや細菌をきれいに洗い流すことができます。
正しい手順と磨き方【4ステップ】
舌磨きは、以下の4つのステップで簡単に行うことができます。力を入れすぎず、優しく行うのがポイントです。
鏡を見ながら、舌をできるだけ前方に突き出します。舌の奥の方に舌苔が溜まっていることが多いですが、無理のない範囲で舌を出しましょう。
舌クリーナーを舌の最も奥の方(吐き気がしない程度の無理のない位置)にそっと当てます。息を軽く止めると、嘔吐反射(えずき)が出にくくなります。
力を入れずに、舌の奥から手前に向かってゆっくりと舌クリーナーを引いて、舌苔をかき出します。この際、「汚れをそっと撫で落とす」ような優しい力加減を意識しましょう。絶対にゴシゴシと強く磨かないでください。
舌クリーナーに付着した舌苔を流水でよく洗い流します。この動作を2~3回繰り返したら、口をよくゆすいで残った汚れを洗い流します。
舌磨きは毎日続けることで効果を実感しやすくなりますが、舌の状態を注意深く観察し、痛みを感じたり異常が見られたりした場合はすぐに中止してください。
それ逆効果かも?舌磨きでやってはいけない3つの注意点
舌磨きは口臭対策に非常に効果的な方法ですが、誤った方法で行うと、かえって舌を傷つけたり、口臭を悪化させたりする原因になることがあります。良かれと思って続けていたケアが、実は逆効果だったという事態は避けたいものです。このセクションでは、安全で効果的な舌ケアを続けるために、舌磨きで絶対に避けるべき3つの注意点について詳しく解説します。舌の健康を守りながら、すっきりとした口内環境を目指しましょう。
注意点1:歯ブラシでゴシゴシこするのはNG
舌磨きを行う際に最もやってはいけないことの一つが、普段歯を磨いている歯ブラシで舌をゴシゴシと強くこすることです。歯ブラシの毛は、歯のエナメル質を磨くために作られており、その硬さは非常にデリケートな舌の粘膜にとっては刺激が強すぎます。舌の表面には「味蕾(みらい)」と呼ばれる味を感じる小さな器官が無数に存在しており、強い摩擦はこれらを傷つけてしまう可能性があります。
味蕾が傷つくと、味覚障害を引き起こし、食べ物の味がわかりにくくなることがあります。また、舌の粘膜に細かい傷ができると、そこから細菌が侵入しやすくなり、炎症や出血の原因になることもあります。さらには、傷ついた部分に再び舌苔が付着しやすくなる悪循環に陥ることも考えられます。このようなリスクを避けるためにも、舌磨きには必ず舌専用に設計された舌ブラシや舌クリーナーを使用してください。
注意点2:力を入れすぎると舌を傷つける
舌苔をきれいに取り除きたいという気持ちから、つい力を入れて磨いてしまう方がいらっしゃいますが、これは危険な行為です。舌は非常に柔らかくデリケートな組織であり、歯を磨くときのようにゴシゴシと強い力でこすると、舌の粘膜を容易に傷つけてしまいます。
舌に強い刺激を与えすぎると、舌の表面がヒリヒリと痛んだり、赤く炎症を起こしたりすることがあります。また、舌の組織が傷つくことで、舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれる舌の表面にある細かい突起が損傷し、舌苔がかえって付着しやすくなることもあります。舌磨きは「汚れをそっと撫で落とす」ような優しい力加減で行うことが非常に重要です。舌ブラシの先端が舌に軽く触れる程度の圧で、ゆっくりと手前に引くように動かしましょう。力を入れなくても、舌専用のクリーナーであれば十分に汚れを浮かせ、除去することができます。
注意点3:1日に何回も磨くのはやりすぎ
口臭が気になるからといって、一日に何度も舌磨きを行うのは逆効果になる可能性があります。舌の表面には舌苔だけでなく、舌を乾燥から守るための粘液も存在します。過度な舌磨きは、この保護粘液まで取り除いてしまい、かえって舌が乾燥しやすくなる原因となります。
舌が乾燥すると、口内の自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなるため、口臭の悪化を招くことにもつながりかねません。また、頻繁な刺激は舌の粘膜を疲弊させ、敏感な状態にしてしまうこともあります。健康な舌でも、うっすらと白く苔がついているのが正常な状態であり、完全に真っ白な状態を目指す必要はありません。舌磨きは、1日1回、特に就寝中に増殖した細菌が多く付着している朝に行うのが最も効果的かつ舌への負担が少ない方法です。この「1日1回」というルールを徹底することで、舌の健康を守りながら口臭ケアを続けられるでしょう。
舌磨きとあわせて実践したい口臭ケア
口臭対策の柱となる舌磨きですが、それだけで十分というわけではありません。舌磨きの効果を最大限に引き出し、口臭を根本から改善するためには、日々の生活の中で舌磨きと組み合わせるべき、いくつかの補完的なケア方法があります。これらの方法を実践することで、より清潔で健康的な口腔環境を維持し、口臭の悩みを解消できるでしょう。
唾液腺マッサージで口内の潤いを保つ
口の乾燥は舌苔の形成を促進し、口臭の原因となります。唾液には口腔内の汚れを洗い流す「自浄作用」があり、この働きを高めることが重要です。そこでおすすめなのが「唾液腺マッサージ」です。唾液腺は口の中に複数ありますが、特に主要な3つの唾液腺を刺激することで、効率的に唾液の分泌を促せます。
まず、耳の下あたりにある「耳下腺(じかせん)」は、人差し指から小指までの4本の指を使い、優しく円を描くようにマッサージします。次に、顎の骨の内側、耳の下から顎の先に向かって触るとくぼみがある「顎下腺(がっかせん)」は、親指を顎の骨の内側に当て、耳下から顎の先に向かって数カ所を軽く押します。最後に、舌の裏側、顎の先端に近い部分にある「舌下腺(ぜっかせん)」は、両手の親指を揃えて顎の真下から舌を押し上げるようにマッサージしてください。
これらのマッサージは、口の乾きを感じた時や、リラックスしたい時など、いつでも手軽に行うことができます。毎日数回行うことで、唾液の分泌が促され、口腔内が潤い、舌苔の付着を抑える効果が期待できます。
食事や水分補給を見直す
口内の健康を維持し、口臭を防ぐためには、日々の食事や水分補給の習慣を見直すことも非常に大切です。口腔内を常に潤った状態に保つことは、唾液の自浄作用を活かし、舌苔の付着を防ぐ上で欠かせません。
特に意識したいのは、こまめな水分補給です。一度に大量の水を飲むよりも、少量をこまめに摂取する方が効果的です。また、コーヒーやアルコール飲料は利尿作用があるため、これらを摂取した際は、いつも以上に意識して水を飲むように心がけましょう。糖分の多いジュースではなく、水やお茶を選ぶのがおすすめです。
食事においては、よく噛む必要がある食物繊維の豊富な野菜や果物を取り入れることを推奨します。硬めの食品をしっかり噛むことで、唾液の分泌が促進され、さらに舌の表面が自然に擦れて舌苔が剥がれ落ちる「自浄作用」も期待できます。柔らかいものばかり食べる食生活は、舌の清掃効果が低下し、舌苔がつきやすくなる原因となるため注意が必要です。
舌磨きジェルや洗口液を効果的に活用する
舌磨きの効果をさらに高め、より優しくケアするためには、舌磨き専用のジェルを活用することをおすすめします。舌磨きジェルは、舌苔を浮き上がらせる成分が含まれているため、舌ブラシとの摩擦を減らし、デリケートな舌の粘膜を傷つけるリスクを抑えながら、効率的に汚れを除去できます。これにより、より快適に舌ケアを行うことが可能になります。
また、洗口液(マウスウォッシュ)も口臭ケアに有効なアイテムですが、その使い方には注意が必要です。口臭を一時的にごまかす目的ではなく、舌磨きや歯磨きの「仕上げ」として使用することで、より高い効果が期待できます。殺菌成分を含む洗口液は、舌磨きや歯磨きで除去しきれなかった細菌の増殖を抑え、口内全体を清潔に保つ助けとなります。ただし、アルコール成分が多く含まれる製品は口の中を乾燥させやすいことがあるため、特に口の乾燥が気になる方は、刺激の少ないアルコールフリーの製品を選ぶと良いでしょう。適切な製品を選び、正しい方法で活用することで、口臭のない清潔な口腔環境を維持できます。
舌磨きに関するよくある質問
舌磨きを始めるにあたって、多くの方が抱える疑問や不安は少なくありません。ここでは、舌磨きの実践においてよくある質問にお答えし、皆さまが安心して舌ケアを続けられるよう、より具体的な解決策やアドバイスをご紹介します。
Q. 舌磨きで「オエッ」となる(嘔吐反射)のを防ぐ方法は?
舌磨き中に「オエッ」となる嘔吐反射(えずき)は、多くの方が経験する悩みの一つです。この不快感を軽減するためには、いくつか効果的な方法があります。まず、鏡を見ながら舌をできるだけ前に突き出すようにしてください。舌を前に出すことで、クリーナーが喉の奥に触れるのを避けやすくなります。
次に、息を軽く止めたり、鼻でゆっくりと呼吸したりすることを意識してみましょう。これにより、反射が起きにくくなることがあります。舌クリーナーを当てる位置も重要です。最初は舌の手前の方から始めて、慣れてきたら少しずつ奥にずらしていくようにすると良いでしょう。また、ヘッドが小さく薄いタイプの舌クリーナーを選ぶことも、嘔吐反射を抑える上で有効な手段です。自分に合った道具と磨き方を見つけることで、快適に舌ケアを続けられます。
Q. ケアしても舌苔が取れない・口臭が改善しない場合は?
正しい方法で舌ケアを続けているにもかかわらず、舌苔がなかなか取れない、あるいは口臭が改善しないといった場合は、いくつかの可能性が考えられます。まず知っておいていただきたいのは、健康な舌でもうっすらと白くなっているのが正常な状態であり、無理に舌苔をすべて取り除こうとする必要はないということです。過度な刺激は舌を傷つける原因にもなりかねません。
もし数週間ケアを続けても改善が見られない場合や、舌の色や形に異常を感じる場合は、別の原因が隠れている可能性も考えられます。例えば、歯周病や虫歯といった口腔内の問題、あるいは胃腸の不調、糖尿病、シェーグレン症候群などの全身疾患が口臭や舌苔の増加につながっていることもあります。自己判断せずに、一度歯科医院を受診し、専門家のアドバイスを受けることを強くおすすめします。歯科医師が、口腔内の状態を詳しく診察し、適切な診断と治療法を提案してくれます。
Q. 舌ブラシはどのくらいの頻度で交換すればいいですか?
舌クリーナーは、口腔内を清潔に保つための重要な道具ですが、歯ブラシと同様に定期的な交換が必要です。舌の表面に付着した細菌や汚れを拭き取るため、使用するたびに細菌が付着し、繁殖する可能性があります。そのため、衛生面を考慮し、定期的に新しいものに交換することをおすすめします。
一般的に、舌クリーナーの交換目安は「1ヶ月に1回」とされています。ただし、毛先が開いてしまったり、ブラシ部分が変色したりした場合は、衛生状態が悪くなっているサインですので、目安よりも早めに交換するようにしましょう。使用後は必ず流水で丁寧に洗い流し、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させて保管することも大切です。清潔な舌クリーナーを常に使用することで、効果的かつ衛生的な舌ケアを継続できます。
まとめ:正しい舌ケアを習慣にして、自信の持てる息へ
今回は、多くの方が悩む口臭の主な原因が「舌苔」であることをご紹介しました。舌苔は、剥がれ落ちた粘膜の細胞や食べかす、細菌の塊でできており、口臭だけでなく虫歯や歯周病のリスクを高めたり、味覚を鈍らせたりする原因にもなります。しかし、適切なケアを行うことで、この舌苔を効果的に除去し、清潔な口腔環境を取り戻すことができます。
口臭対策の第一歩として重要なのは、専用の舌クリーナーを使い、優しく、1日1回、朝の歯磨き前に舌を磨くことです。歯ブラシでゴシゴシと力を入れて磨いたり、何度も磨きすぎたりすることは、かえって舌を傷つけ、症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。正しい方法でケアを習慣化することで、舌苔による口臭の悩みを大きく軽減できるでしょう。
舌磨きと合わせて、唾液腺マッサージや食生活の見直し、舌磨きジェルや洗口液の活用など、日々の生活に取り入れやすいケアを実践することで、さらに口臭予防効果を高めることができます。今日から正しい舌ケアを始めて、自信を持って人と話せる、さわやかな息を手に入れましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
高橋 衛 | Takahashi mamoru
岩手医科大学歯学部卒業後、岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座入局し、
医療法人 高橋衛歯科医院設立 理事長就任、MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS 開設
【所属】
・日本歯科医師会
・岩手県歯科医師会
・盛岡市歯科医師会
・歯科医師臨床研修指導歯科医
・岩手県保険医協会
・日本口腔外科学会
・日本口腔インプラント学会
・EUROPEAN ASSOCIATION FOR OSSEOINTEGRATION
・AMERICAN ACADEMY PERIODONTOLOGY
・岩手医科大学歯学会
・デンタルコンセプト21 会員
・日本歯科東洋医学会
・JIADS Club 会員
・P.G.I Club 会員
・スピード矯正研究会 会員
・床矯正研究会 会員
・近代口腔科学研究会 会員
【略歴】
・岩手医科大学歯学部 卒業
・岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座 入局
・「高橋衛歯科医院」 開業
・「MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS」 開業
盛岡市で評判・インプラント治療なら
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住所:岩手県盛岡市盛岡駅西通2丁目9−1
TEL:019-645-6969