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親知らず抜歯後の食事はいつから?痛みを悪化させないポイント食事ガイド

投稿日:2025年5月3日 更新日:

目次

マモインプラントクリニック マリオスです。
親知らずを抜いたあと、「いつから何を食べればいいのか分からない」と戸惑う方は多くいらっしゃいます。
抜歯直後の口の中は非常に敏感で、間違った食事選びは治りを遅くし、強い痛みや炎症につながるリスクがあります。
今回は、抜歯した当日から1週間、そして回復期にかけての「安心して食べられるもの」「避けるべき食材」「食事のタイミング」などを分かりやすく解説します。
正しい食事管理を行えば、痛みや腫れを最小限に抑え、スムーズな回復につなげることができます。
結論として、抜歯後は段階的に食事を進め、柔らかく刺激の少ないものからスタートするのが安全です。

 

親知らずを抜いた当日は食事を避けよう

親知らずを抜歯したその日は、できるだけ食事を控えるのが望ましいです。
なぜなら、抜いた直後は「麻酔の影響」や「傷口の出血」が残っているため、無理に食べると口の中を傷つけてしまう可能性があります。
また、傷口に自然にできるかさぶた(血餅)が取れてしまうと「ドライソケット」という強い痛みを伴う状態になるリスクもあります。

麻酔が切れるまでは口の中の感覚が不安定で、誤って舌を噛んだり、熱い食べ物でやけどをすることもあります。
以下のような食事を選ぶと安全です。

  • 常温のゼリーやプリン
  • 冷ましたスープや味噌汁
  • ヨーグルトやスムージー(吸引はNG)
  • おかゆや柔らかめの雑炊

これらはほとんど咀嚼を必要とせず、傷口への刺激も少ないため、抜歯初日の食事に適しています。

 

術後2〜3日間はやわらかい食材を選び、慎重に噛む

親知らずを抜いたあと2〜3日は、傷がまだ不安定な状態にあります。
特にこの期間は、炎症や痛みが強くなる「ピークタイム」と重なるため、慎重な対応が求められます。
噛むときは必ず「抜歯していない側の歯」で行い、傷口に直接刺激を与えないように意識しましょう。

避けるべき食材の例

  • スパイスや香辛料が強い料理(キムチ、カレーなど)
  • 硬いもの(せんべい、ナッツ、焼き魚の骨など)
  • 粒状のもの(ゴマ、刻み海苔など)
  • すすって食べるもの(ラーメン、うどんなど)

この時期におすすめなのは、蒸し野菜や煮物、豆腐、やわらかいハンバーグなどです。
具材は小さく切って、噛まずに飲み込めるくらいにするのが理想です。

 

食事を通常に戻すタイミングと注意点

抜歯から4日〜7日ほど経つと、痛みや腫れが引いてくる方が多くなります。
ただし、見た目に問題がなくても、口の中ではまだ完全に回復していないケースもあるため油断は禁物です。
食事を元通りに戻すかどうかは、以下のチェックポイントで判断してください。

  • 患部に触れずに食事ができるか
  • 強く噛まなくても問題ないか
  • 口を無理なく開けられるか
  • 熱いものを食べてもしみないか

すべてクリアできた場合のみ、少しずつ硬めの食材を取り入れていきましょう。
ただし、トーストや揚げ物などの強い刺激のある食品は、もう数日様子を見てからのほうが安全です。

 

回復を助ける食べ物と栄養素

親知らずを抜いたあとは、口の中の「自然治癒力」が大きなカギを握ります。
その力を高めるには、食事からの栄養摂取が非常に重要です。
特に摂ってほしい栄養素と食品は以下のとおりです。

  • ビタミンC:ブロッコリー、パプリカ、柑橘類
  • ビタミンB群:レバー、卵、納豆
  • ビタミンA:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草
  • 亜鉛:チーズ、牡蠣、大豆製品
  • オメガ3脂肪酸:サバ、イワシ、アマニ油

これらを意識的に取り入れることで、炎症を抑えたり、傷口の修復をサポートできます。
スープやミキサー食など、調理の工夫で食べやすくすることも大切です。

 

ドライソケットを防ぐための生活習慣

親知らずの抜歯後に起こる代表的なトラブルが「ドライソケット」です。
これは、抜いた穴にできるべき血のかさぶたが剥がれてしまい、骨が露出してしまう状態を指します。
回復には時間がかかり、強い痛みを伴うため、発症を防ぐことが何より重要です。

ドライソケット予防のために控えるべき行動

  • 過度なうがいをする
  • 舌や指で傷口を触る
  • 飲酒喫煙をする
  • 激しい運動をする
  • 熱いお風呂に長時間入る

万が一、抜歯後3〜4日してから痛みが悪化するような場合は、早めに歯科医院で診てもらいましょう。

 

まとめ

親知らずを抜いた後は、回復を早めるためにも「食事管理」がとても重要です。
麻酔が切れてからは、流動食や柔らかいものを中心に取り入れ、口の状態を見ながら徐々に食べられるものを増やしていきましょう。
栄養バランスにも気を配ることで、口内の治癒力が高まり、トラブルを防ぎやすくなります。
ドライソケットや感染を避けるためにも、生活習慣を整えながら慎重に対応することが大切です。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

高橋 衛 | Takahashi mamoru
岩手医科大学歯学部卒業後、岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座入局し、
医療法人 高橋衛歯科医院設立 理事長就任、MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS 開設

 

【所属】
日本歯科医師会
岩手県歯科医師会
盛岡市歯科医師会
歯科医師臨床研修指導歯科医
岩手県保険医協会
日本口腔外科学会
日本口腔インプラント学会
EUROPEAN ASSOCIATION FOR OSSEOINTEGRATION
AMERICAN ACADEMY PERIODONTOLOGY
岩手医科大学歯学会
デンタルコンセプト21  会員
日本歯科東洋医学会
JIADS Club  会員
P.G.I Club 会員
スピード矯正研究会  会員
床矯正研究会 会員
近代口腔科学研究会 会員


【略歴】
岩手医科大学歯学部 卒業
岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座 入局
「高橋衛歯科医院」 開業
「MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS」 開業

 

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