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インプラント治療ができない理由とその対処法を徹底解説

投稿日:2025年4月19日 更新日:

目次

マモインプラントクリニック マリオスです。
「インプラントを検討しているけれど、自分は治療を受けられるのか不安」と感じたことはありませんか?
実は、インプラントはすべての人に適応できる治療法ではなく、体調や口腔環境によって制限されることがあります。
今回は、インプラント治療が受けられない原因やリスク、骨の少ない方へのアプローチ方法までを包括的にご紹介します。
あらかじめ治療の可否を知っておくことで、安心して次のステップに進めるようになります。
条件を整えることで、多くの方がインプラント治療を受けられる可能性があります。

 

インプラントが受けられない主な理由とは

インプラントは、失った歯を補うための優れた選択肢ですが、誰にでも適用できるわけではありません。
体の健康状態や生活習慣、顎の骨の状態などが治療の成否に大きく関わってきます。
特に、基礎疾患を抱えている方や顎の骨が弱い方は、術前の診断が非常に重要です。
以下のような条件に当てはまる場合は、すぐにインプラント治療を行うことが難しくなる可能性があります。

  • 骨が脆く密度が不足している(骨粗しょう症など)
  • 歯周病や虫歯の進行が見られる
  • 糖尿病や腎疾患などの慢性疾患がある
  • 成長期にある10代の若年者
  • 喫煙習慣や通院の継続が困難な生活環境

 

持病がある方が注意すべきポイント

糖尿病や高血圧などの持病がある方は、インプラントの手術リスクや治療後の感染リスクが高くなる傾向があります。
特に、血糖値のコントロールが不安定な場合は、治癒力が低下し、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが増大します。
また、人工透析中の方など腎機能が低下している場合は、骨の吸収や免疫力の低下も懸念されます。
ただし、病状が安定していればインプラントが可能なこともあるため、専門医との連携が欠かせません。
持病を持つ方は、以下の点に注意して治療の可否を判断しましょう。

  • 血圧や血糖値を正常範囲に維持する
  • 治療前に主治医と歯科医師で情報を共有する
  • 口腔内の炎症がない状態で治療を始める
  • 術後も健康管理とメンテナンスを怠らない

 

お口の状態が良くないときの対策

インプラント治療は、歯茎や顎の骨が健康であることが前提となります。
重度の歯周病や未治療の虫歯があると、術後の感染や脱落などのトラブルを引き起こすリスクが高まります。
インプラントの土台となる骨が破壊されている場合は、まず炎症を取り除く処置が必要です。
定期的な歯科検診とクリーニングを受けて、清潔な口腔内環境を維持することが治療の第一歩です。
トラブルを防ぐには、口腔内疾患を放置せず早期対応が鍵になります。

 

生活習慣や年齢による制限もある

喫煙者はインプラントの成功率が著しく低下することが知られています。
ニコチンやタールによって血流が悪化し、骨との結合がうまくいかないためです。
また、未成年は顎の成長が完了していないため、インプラントによって骨の成長に悪影響を与える可能性があります。
妊娠中の女性も、麻酔やX線撮影によるリスクを避けるため、出産後に治療を行うのが一般的です。
生活スタイルや年齢に応じて、最適な治療タイミングを選ぶことが求められます。

  • 喫煙は完全にやめることが理想
  • 10代は骨の成長が終了してから治療を検討
  • 妊娠中は治療を控え、安定期以降に医師と相談する
  • 定期通院が難しい方には他の治療法を案内

 

顎の骨が足りない場合のインプラント治療法

顎の骨が薄い、または骨密度が不足しているという理由でインプラントを諦める必要はありません。
近年では、骨を再生補填する技術が進化しており、様々な骨造成法によって治療の幅が広がっています。
特に上顎の奥歯などは骨が足りないケースが多いため、以下のような補助的手術が行われることがあります。

  • ソケットリフト:抜歯直後の部位に人工骨を追加し高さを確保
  • サイナスリフト:上顎洞を押し上げて骨の厚みを増やす
  • GBR法:メンブレンを使って骨の再生を促進する
  • スプリットクレスト:骨の幅が狭い部分に人工骨を挿入して拡張
  • CTG(結合組織移植術):歯茎の厚みを増やす処置で審美性も向上

これらの技術により、骨の状態に不安がある方でもインプラント治療が可能になるケースが増えています。
治療期間は長くなることがありますが、成功率を高めるためには有効な方法です。

 

まとめ

インプラント治療には適応条件があり、健康状態や口腔内の環境によっては治療が難しいこともあります。
ただし、多くの場合は対策を講じることで治療が可能になるケースが増えています。
骨の再生治療や生活習慣の改善、持病のコントロールなど、適切な準備を行えばインプラントの可能性は広がります。
まずは歯科医院で正確な診断を受け、自分に合った治療プランを見つけましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

高橋 衛 | Takahashi mamoru
岩手医科大学歯学部卒業後、岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座入局し、
医療法人 高橋衛歯科医院設立 理事長就任、MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS 開設

 

【所属】
日本歯科医師会
岩手県歯科医師会
盛岡市歯科医師会
歯科医師臨床研修指導歯科医
岩手県保険医協会
日本口腔外科学会
日本口腔インプラント学会
EUROPEAN ASSOCIATION FOR OSSEOINTEGRATION
AMERICAN ACADEMY PERIODONTOLOGY
岩手医科大学歯学会
デンタルコンセプト21  会員
日本歯科東洋医学会
JIADS Club  会員
P.G.I Club 会員
スピード矯正研究会  会員
床矯正研究会 会員
近代口腔科学研究会 会員


【略歴】
岩手医科大学歯学部 卒業
岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座 入局
「高橋衛歯科医院」 開業
「MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS」 開業

 

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