
「硬いものがうまく噛めない」「好きな食べ物を我慢している」といったお悩みで、食事の時間が楽しみではなくなってはいませんか?歯を失ったときの選択肢として、インプラント治療は食事の楽しみを取り戻すための有力な選択肢の一つです。この記事では、インプラント治療がどのような方におすすめなのか、具体的な条件や治療によって得られるメリット、さらには治療における注意点や、後悔しないための歯科医院選びのポイントまで、網羅的に解説しています。もう一度心ゆくまで食事を楽しみたいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
「食事が楽しめない…」こんなお悩みありませんか?
日々の食事は、私たちの生活において大きな喜びの一つです。しかし、歯を失ってしまったり、部分入れ歯を使用していたりすると、これまでのようには食事が楽しめなくなり、心から満足できないと感じることがあります。「硬い肉や繊維質の野菜が噛みきれない」「片側の歯だけでしか噛めず、顎が疲れてしまう」「熱いものや冷たいものの感覚が鈍くなり、食べ物本来の味が楽しめない」といった咀嚼に関する悩みは、日々の生活の質を大きく低下させてしまうものです。
また、食事の悩みは、機能的な問題だけでなく、心理的、社会的な問題にもつながります。「入れ歯がずれてしまうのが気になって、人前で思いきり笑えない」「外食時にメニュー選びに躊躇してしまう」「家族と同じメニューが食べられず、一緒に食事を楽しむことに寂しさを感じる」といった経験はありませんか?これらは、食事を巡るストレスが、人とのコミュニケーションや生活の充実度にも影響を及ぼしている証拠です。
食べたいものを我慢したり、人目を気にしながら食事をしたりすることは、知らず知らずのうちにストレスを蓄積させ、日常生活から笑顔を奪ってしまいかねません。もしこのような悩みを抱えているのであれば、多くの方が同様の思いを抱えています。
インプラント治療は「食事の楽しみ」を取り戻す選択肢
先ほど挙げたような食事に関するお悩みをお持ちの方にとって、インプラント治療は、失われた「食事の楽しみ」を取り戻すための非常に有効な選択肢となります。インプラントとは、失った歯の代わりにチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上から人工の歯を装着する治療法です。この治療法が食事の質を向上させる理由は、その構造にあります。
インプラントは顎の骨にしっかりと結合するため、天然の歯とほぼ同じような感覚で食べ物を噛むことができます。入れ歯のようにずれたり外れたりする心配がないため、硬いものや噛み応えのあるものも、安心して召し上がることが可能です。これにより、以前は諦めていたステーキやナッツ、せんべいなど、さまざまな食材を再び楽しめるようになります。
また、インプラントは入れ歯のように上顎を覆う部分がないため、食べ物の温度や食感をダイレクトに感じられます。これにより、食材本来の風味や味わいをより深く感じることができ、食事の満足度が大きく向上します。機能的な回復はもちろんのこと、食事中のストレスから解放され、心ゆくまで食事が楽しめるようになるという心理的なメリットも、インプラント治療の大きな魅力と言えるでしょう。
あなたは当てはまる?インプラント治療がおすすめな人の5つの条件
インプラントは、失った歯の機能を補い、快適な食生活を取り戻すための優れた治療法ですが、誰にでも適しているわけではありません。特定の希望や状況を持つ方にとっては、非常にメリットの大きい選択肢となります。これからご紹介する5つの条件は、ご自身がインプラント治療を検討すべきかどうかを判断する大切な手がかりとなるでしょう。
1. 食事を心から楽しみたい人
「食事を心から楽しみたい」という願いは、インプラント治療を検討される方の根源的な欲求です。インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、天然の歯とほぼ変わらない感覚で噛むことができるようになります。これまで避けていたステーキのような硬いお肉や、りんご、せんべいといった歯ごたえのある食べ物も、気兼ねなく味わえるようになるでしょう。
噛む力が回復することで、食の選択肢が格段に広がり、食事の時間が待ち遠しく感じられるようになります。家族や友人と囲む食卓でも、メニューを気にせず好きなものを食べられる喜びは、何物にも代えがたいものです。人前で食事をする際の不安もなくなり、会話も弾むようになるため、食事を通じたコミュニケーションもより豊かになるでしょう。
2. 残っている健康な歯を大切にしたい人
健康な歯をこれ以上削りたくない、という方にもインプラント治療は非常におすすめです。歯を失った際の治療法として、ブリッジや部分入れ歯が挙げられますが、これらは周囲の健康な歯に負担をかけることがあります。
例えば、ブリッジは失った歯の両隣にある健康な歯を削って土台にする必要がありますし、部分入れ歯はクラスプ(留め具)を健康な歯にかけることで、その歯に過度な力がかかり、負担をかけてしまいます。その点、インプラントは独立して顎の骨に埋め込まれるため、周囲の健康な歯に一切影響を与えません。ご自身の残っている歯を長期的に守り、大切にしたいと考える方にとって、インプラントは最適な選択肢と言えるでしょう。
3. 見た目の自然さや美しさを重視する人
口元の見た目にこだわりがあり、自然な美しさを求める方にも、インプラント治療は高い満足感をもたらします。インプラントの上部構造(被せ物)には、セラミックなどの審美性に優れた素材を用いることが多いため、色や形、質感までもが天然の歯と見分けがつかないほど自然に仕上がります。
入れ歯のように金属の留め具が見えたり、人工物特有の不自然さが口元に現れたりする心配がありません。口元の見た目が美しく整うことで、人前で話したり、思い切り笑ったりすることへの抵抗感がなくなり、自信を持って過ごせるようになるでしょう。これにより、社会生活においても明るく前向きな気持ちで臨めるようになります。
4. 長期的に安定して使える歯が欲しい人
「一度治療したら、できるだけ長く安定して使える歯が欲しい」と考えている方にとって、インプラントは非常に魅力的な選択肢です。適切なセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスを継続することで、インプラントは入れ歯やブリッジと比較して非常に長持ちする傾向にあります。これは、インプラントが顎の骨に直接結合し、天然歯の根と同じように安定した土台を築くためです。
確かにインプラント治療の初期費用は高額になることがありますが、その後の再治療の頻度や日々の快適性、そして何よりも「噛める」という機能が長期にわたって維持されることを考慮すると、費用対効果は非常に高いと言えます。これは単なる歯科治療ではなく、ご自身の健康と生活の質を長期的に向上させるための「健康投資」として捉えることができるでしょう。
5. 顎の骨が痩せるのを防ぎたい人
歯を失うと、その部分の顎の骨は徐々に吸収されて痩せていってしまいます。これは、歯の根から伝わる噛む力が骨への適度な刺激となり、骨の健康を保っているためです。歯がなくなると、この刺激が失われてしまうことで骨が痩せてしまうのです。顎の骨が痩せると、顔貌が変化したり、残っている歯に負担がかかったりする原因にもなります。
インプラントは、この顎の骨が痩せるのを防ぐ効果が期待できる唯一の治療法です。インプラントが顎の骨に埋め込まれることで、天然歯の根と同様に噛む力が骨に伝わり、適度な刺激を維持することができます。これにより、骨の吸収が抑制され、将来的な顔貌の変化を防ぎ、他の歯や口全体の健康を長期的に維持することにもつながるでしょう。
インプラント治療が難しいケースとは?事前に知っておきたい注意点
インプラント治療は、失った歯の機能を取り戻し、食事の楽しみを大きく向上させる優れた治療法です。しかし、誰もがインプラント治療を受けられるわけではありません。治療の成功には、患者様の全身の健康状態やお口の中の状態が大きく影響するため、いくつかの注意点や、治療が難しいケースが存在します。ここでは、インプラント治療を検討する際に、事前に知っておきたいリスクや適用が難しい条件について、詳しくご説明します。これらの情報を踏まえることで、ご自身の状況に合った最適な治療選択ができるようになるでしょう。
全身の健康状態に懸念がある場合
インプラント治療は外科手術を伴うため、全身の健康状態が治療の成否に大きく関わります。特に、コントロールされていない重度の糖尿病や骨粗しょう症、心臓病、肝臓病、腎臓病、あるいは血液をサラサラにする薬を服用しているなどの血液疾患がある場合は注意が必要です。
これらの持病がある場合、手術後の傷の治りが遅れたり、感染症のリスクが高まったり、インプラントと骨がうまく結合しなかったりする可能性があり、治療の成功率が低下する恐れがあります。例えば、血糖値の管理ができていない糖尿病患者様は、免疫機能が低下しているため、術後の感染リスクが高くなります。
しかし、持病があるからといって、すぐにインプラント治療を諦める必要はありません。かかりつけの内科医と歯科医師が密接に連携し、病状が安定していると判断されれば、インプラント治療が可能になるケースも多くあります。まずは、ご自身の健康状態を正直に歯科医師に伝え、専門的な見地から治療の可否や注意点について相談することが非常に大切です。
顎の骨の量や密度が不足している場合
インプラントは顎の骨に直接埋め込む人工歯根ですので、そのインプラントを支える十分な量の骨と、インプラントが結合するに足る骨の密度が必要です。歯を失ってから時間が経つと、その部分の顎の骨は徐々に吸収され、量が減ってしまう傾向があります。また、重度の歯周病によって骨が溶けてしまっている場合も、骨が不足していることがあります。
このような場合、そのままではインプラントを安全に埋め込むことが難しくなります。しかし、骨が不足しているからといってインプラント治療が不可能というわけではありません。近年では、骨の量を増やすための「骨造成(GBR)」や、上顎洞底挙上術である「サイナスリフト」といった専門的な追加処置によって、インプラント治療が可能になるケースが増えています。
これらの処置を行うことで、インプラントを埋め込むための土台をしっかりと作ることができます。歯科用CTによる精密な検査で顎の骨の状態を詳細に診断し、ご自身の骨の量や密度がインプラント治療に適しているかどうか、また追加処置の必要性やその方法について、歯科医師と十分に話し合うことが重要です。
重度の歯周病がある場合
歯周病は、歯を支える骨が溶けてしまう病気であり、インプラント治療の大きな妨げとなることがあります。お口の中に重度の歯周病が残ったままインプラント治療を行うと、埋入したインプラントの周囲で、天然歯の歯周病に似た「インプラント周囲炎」という炎症が非常に高い確率で発生するリスクがあります。インプラント周囲炎が進行すると、インプラントを支える骨が溶けてしまい、最終的にはインプラントが抜け落ちてしまう原因となります。
インプラント周囲炎は、天然歯の歯周病よりも進行が早い傾向があり、一度発症すると治療が難しい場合も少なくありません。そのため、インプラント治療を成功させ、長期間安定して使用するためには、まずお口の中の歯周病を徹底的に治療し、健康な状態に戻すことが不可欠です。
歯科医師は、インプラント治療を開始する前に、必ず歯周病の検査と治療を優先します。歯周病が完治し、口腔内の衛生状態が良好に保たれることを確認してから、インプラント治療の次のステップへと進むのが一般的です。日頃から適切なセルフケアを行い、定期的な歯科検診で歯周病の予防・早期発見に努めることが、インプラントの長期的な維持にも繋がります。
喫煙習慣がある場合
喫煙は、インプラント治療の成功率を著しく低下させる大きな要因の一つです。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血流を悪化させます。これにより、手術後の傷の治りが遅れたり、インプラントと骨が結合する「オッセオインテグレーション」という重要な過程が阻害されたりするリスクが高まります。
また、喫煙は免疫機能も低下させるため、術後の感染症にかかりやすくなったり、インプラント周囲炎の発症リスクを大幅に高めたりすることが知られています。インプラント周囲炎は、一度発症すると治療が難しく、最終的にはインプラントの脱落につながる可能性があります。
インプラント治療を成功させ、埋入したインプラントを長持ちさせるためには、治療前からの禁煙が強く推奨されます。歯科医師からは、治療の数週間前から禁煙を開始し、治療後も継続するよう指導されることがほとんどです。ご自身の健康とインプラントの成功のために、禁煙に取り組む覚悟が必要となるでしょう。
毎日のセルフケアが難しい場合
インプラントは人工物であるため虫歯にはなりませんが、歯周病と同じようにインプラント周囲の組織が炎症を起こす「インプラント周囲炎」という病気にかかる可能性があります。このインプラント周囲炎は、インプラントの脱落を引き起こす最大の原因の一つです。インプラント周囲炎の主な原因は、天然歯と同様にプラーク(歯垢)の蓄積です。
そのため、インプラントを長期間にわたって健康に維持するためには、毎日の丁寧なセルフケアが不可欠となります。具体的には、通常の歯ブラシでのブラッシングに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスなどを活用し、インプラント周囲の汚れを徹底的に除去することが求められます。また、歯科医院での定期的なプロフェッショナルクリーニングやメンテナンスも欠かせません。
もし、ご自身で毎日の丁寧なケアを継続することが難しい、あるいは歯科医院への定期的な通院が困難な場合は、インプラント周囲炎のリスクが高まり、治療の予後が悪くなる可能性があります。このため、歯科医師からインプラント治療が推奨されない場合もあります。ご自身のライフスタイルやケアへの意識も、インプラント治療を検討する上で重要な判断基準となります。
インプラントで変わる!「何でも食べられる喜び」と豊かな食生活
インプラント治療は、単に失った歯を補うだけではありません。それは、もう一度「食事の楽しみ」を取り戻し、あなたの食生活を豊かなものに変える大きな可能性を秘めています。しっかりと噛めるようになることで、今まで避けていた食べ物も心ゆくまで味わえるようになり、日々の生活の質(QOL)は格段に向上するでしょう。
諦めていた硬いもの・噛み切りにくいものも楽しめる
インプラント治療によって、まるでご自身の天然の歯のように安定した咀嚼能力を取り戻せます。これにより、これまで入れ歯や部分義歯では難しかった食事が、再び心ゆくまで楽しめるようになります。例えば、ステーキの分厚い肉も躊躇なく噛み切れるようになり、ナッツ類やフランスパンのような硬い食べ物、さらにはスルメイカやタコといった噛み応えのある食材も、思う存分味わうことができるでしょう。
家族や友人と囲む食卓で、食べたいものを諦めることなく、みんなと同じメニューを美味しくいただける喜びは、何物にも代えがたいものです。食事の選択肢が広がることで、献立を考えるのが楽しくなったり、今まで挑戦できなかった料理にもチャレンジできるようになるなど、日々の生活に彩りが増えることにもつながります。
食べ物の温度や食感をダイレクトに味わえる
総入れ歯を使用されている方の中には、食べ物の温度や食感が感じにくいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。これは、総入れ歯が上顎の大部分を覆ってしまうため、味覚だけでなく、食べ物から伝わる感覚が遮断されてしまうことが原因です。
しかし、インプラント治療では、人工歯が直接顎の骨に固定されるため、上顎を覆うような床がありません。これにより、食べ物本来の温かさや冷たさ、そしてパリッとした食感やトロリとした舌触りといった繊細な感覚をダイレクトに感じ取ることができます。食事を五感で楽しむことで、今まで以上に一つ一つの食事が美味しく、そして心豊かな時間になるでしょう。
人前での食事に自信が持てるようになる
入れ歯を使用されている方の中には、食事中に入れ歯がずれたり外れたりしないかという不安から、人前での食事が億劫になっている方も少なくありません。特に、友人との会食や家族との外食の場で、無意識のうちに食事の仕方を気にしてしまうこともあるでしょう。このような心理的な負担は、食の楽しみだけでなく、人とのコミュニケーションの機会までも奪ってしまう可能性があります。
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、食事中にずれたり外れたりする心配がほとんどありません。この安定感は、あなたに大きな安心感と自信をもたらします。もう、口元を気にすることなく、思い切り笑ったり、会話を楽しんだりしながら、食事の場を心ゆくまで満喫できるようになるでしょう。心置きなく食事を楽しめることで、社交の場にも積極的に参加できるようになり、生活全般の質の向上につながるはずです。
治療期間中の食事はどうする?インプラント治療の流れと注意点
インプラント治療を検討されている方にとって、治療が完了するまでの期間、特に手術後の食事については不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。インプラント治療は失った歯の機能を回復させ、食事の楽しみを取り戻す素晴らしい選択肢ですが、治療中はいくつか食事に関する注意点があります。このセクションでは、インプラント治療の全体的な流れと、治療期間中の食事について具体的に解説します。治療中の食事のポイントを事前に知ることで、安心して治療に臨んでいただけるでしょう。
カウンセリングからメンテナンスまでの治療の流れ
インプラント治療は、単に歯を埋め込むだけでなく、いくつかの段階を経て行われます。まず、初診とカウンセリングで患者さんの悩みや希望を詳しく伺い、口腔内の状態を確認します。次に、歯科用CTなどを用いて顎の骨の量や神経の位置を精密に検査し、一人ひとりに最適な治療計画を立てます。
治療計画が固まったら、いよいよインプラント本体を顎の骨に埋め込む一次手術を行います。手術後は、インプラントと骨がしっかりと結合する「オッセオインテグレーション」と呼ばれる治癒期間に入ります。この期間は数カ月から半年ほどかかります。必要に応じて、インプラントの上に被せ物を取り付けるための二次手術を行うこともあります。
骨との結合が確認できたら、歯の形をした上部構造を製作し、インプラントに装着して治療は完了です。しかし、これで終わりではありません。インプラントを長持ちさせるためには、歯科医院での定期的なメンテナンスが不可欠です。専門家によるクリーニングと自宅での丁寧なセルフケアを継続することで、インプラントは長期間にわたって安定した機能を発揮してくれます。
【期間別】インプラント治療中の食事ガイド
インプラント治療中は、時期によって食事内容に配慮が必要です。手術から完全に骨と結合するまでの期間は、食事のとり方に注意することで、インプラントの定着を促進し、トラブルを防ぐことができます。
まず、手術当日を含め術後3日程度は、おかゆ、ゼリー、ヨーグルト、スープなどの流動食や、やわらかく刺激の少ないものが推奨されます。熱すぎるもの、冷たすぎるもの、辛いもの、酸っぱいもの、そして硬いものや歯にくっつきやすいものは避けましょう。また、血行を促進するアルコールや炭酸飲料も、術後1週間程度は控えることが大切です。
術後1週間が経過し、傷口の治りが順調であれば、徐々に通常の食事に戻していくことができます。ただし、まだインプラントと骨が完全に結合しているわけではないため、硬いものや噛み応えのあるものは避けるようにしてください。例えば、煮魚や卵料理、豆腐、やわらかいパンなどが良いでしょう。片側で噛む癖がある場合は、手術していない側で噛むように意識すると良いです。
インプラントと骨が結合するまでの数カ月から半年間は、引き続きインプラントに過度な負担をかけないよう、硬すぎるものや粘着性の高いものは慎重に摂取しましょう。この期間を過ぎれば、ほとんどの食べ物を気にせず楽しむことができるようになりますが、長期的な安定のためにも、バランスの取れた食事と丁寧なケアを心がけることが大切です。
インプラントを長持ちさせるための日々の食事習慣
インプラント治療が完了し、食事の楽しみを取り戻した後も、その状態を長く維持するためには日々の食習慣に少し気を配ることが大切です。インプラントは天然の歯とは異なり、歯根膜がないため、噛む力が直接顎の骨に伝わりやすい特性があります。
そのため、氷を噛み砕くことや、木の実、極端に硬いパンなど、非常に硬い食品を直接インプラントで強く噛むことは避けた方が良いでしょう。これらの食品は、インプラントの上部構造(被せ物)の破損につながる可能性があります。また、キャラメルや餅、ガムなどの粘着性の高い食品は、被せ物が外れる原因になったり、インプラント周囲に付着して清掃を難しくする可能性があるため、注意が必要です。
インプラントを長持ちさせるためには、左右均等に噛むことを意識し、食べ物を小さくカットしてから口に運ぶ習慣を身につけることをおすすめします。これにより、特定のインプラントへの過度な負担を避け、インプラント全体に均等に力が分散されます。さらに、よく噛んでゆっくり食べることは、消化にも良く、インプラントにかかる瞬間的な力を和らげる効果も期待できます。健康的な食習慣を心がけることが、インプラントの長期的な安定につながります。
後悔しないために。信頼できる歯科医院選びの4つのポイント
インプラント治療は、失った歯の機能を回復させ、食事の楽しみを取り戻すための優れた選択肢ですが、その成否は歯科医師の技術や経験、そして医院の体制に大きく左右されます。このセクションでは、後悔しないために、信頼できる歯科医院を選ぶ際の具体的なチェックポイントを4つご紹介します。
1. 丁寧なカウンセリングで不安を解消してくれるか
良い歯科医院を見極める上で、最も重要なのがカウンセリングの質です。患者様一人ひとりの悩みや希望を親身になって聞き、治療のメリットだけでなく、起こりうるリスクやデメリットについても時間をかけて丁寧に説明してくれる姿勢は、信頼関係を築く上で欠かせません。
専門的な医療用語を避け、分かりやすい言葉で説明してくれるか、また、患者様からの質問に対して真摯に、そして納得がいくまで答えてくれるかどうかも重要なポイントです。一方的に治療法を押し付けるのではなく、患者様が十分に理解し、納得した上で治療を選択できるようなカウンセリングを提供しているかを確認しましょう。
2. 治療計画や費用についての説明が明確か
インプラント治療は比較的高額になることもあり、費用の透明性は歯科医院選びの大きな基準となります。なぜその費用がかかるのか、治療計画の内訳(検査費用、手術費用、上部構造の費用など)を明確に示した見積書を提示してくれる医院を選びましょう。
また、治療中に骨造成などの追加治療が必要になる可能性とその場合の費用、さらには支払い方法(デンタルローンやクレジットカードなど)についても事前に詳しく説明してくれるかどうかも確認が必要です。費用の不明瞭さや説明不足は、後々のトラブルにつながる可能性もあるため、疑問点は全て解消しておきましょう。
3. インプラント治療の実績や設備が豊富か
インプラント治療は専門性の高い治療であるため、歯科医師の知識と経験が非常に重要です。日本口腔インプラント学会の専門医や指導医といった資格の有無、これまでの治療実績(症例数や難症例への対応経験など)を確認することは、医院の技術力を判断する上で役立ちます。ホームページやカウンセリングで積極的に情報開示しているかを確認しましょう。
また、安全で正確な治療を行うためには、充実した医療設備も不可欠です。例えば、顎の骨の状態を3次元で精密に把握できる歯科用CTは、インプラントを埋め込む位置や角度、深さを正確に決定するために必須の設備です。その他、手術室の清潔さや滅菌体制なども、感染リスクを避けるために重要なチェックポイントとなります。
4. 長期的なアフターケアや保証制度が整っているか
インプラントは埋め込んで終わりではなく、長期的に健康な状態を維持していくためには、治療後の適切なアフターケアが非常に重要です。インプラントを長持ちさせるためには、ご自身での丁寧なセルフケアに加え、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが欠かせません。
そのため、治療後のメンテナンスプログラムが充実しているか、定期検診の案内はきちんとしているかを確認しましょう。さらに、万が一インプラント本体や上部構造にトラブル(破損など)が発生した場合に備えて、保証制度の内容や保証期間が明確に定められているかどうかも、安心して治療を受けるための重要な判断基準となります。
まとめ:食事の楽しみを諦めず、まずは専門医に相談してみよう
これまで、インプラント治療がどのような方におすすめなのか、そして治療によって得られる食生活の変化、さらには治療を検討する上での注意点や歯科医院選びのポイントについてご紹介してきました。
インプラント治療は、単に失った歯を補うだけでなく、天然の歯に近い噛み心地を取り戻し、食事を心から楽しめるようになるなど、生活の質(QOL)を大きく向上させる強力な選択肢となり得ます。硬いものが噛めない、入れ歯がずれて人前での食事が不安といったお悩みは、インプラント治療によって解消され、再び豊かな食生活を送るきっかけとなるでしょう。
もちろん、全身の健康状態や顎の骨の状態、喫煙習慣の有無など、インプラント治療にはいくつかの条件や注意点があります。しかし、多くの不安や疑問は、信頼できる歯科医院で専門医としっかり話し合うことで解消できます。まずは一歩踏み出して、ご自身の状況に合わせた最適な治療法を見つけるためにも、信頼できる歯科医院のカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
高橋 衛 | Takahashi mamoru
岩手医科大学歯学部卒業後、岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座入局し、
医療法人 高橋衛歯科医院設立 理事長就任、MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS 開設
【所属】
・日本歯科医師会
・岩手県歯科医師会
・盛岡市歯科医師会
・歯科医師臨床研修指導歯科医
・岩手県保険医協会
・日本口腔外科学会
・日本口腔インプラント学会
・EUROPEAN ASSOCIATION FOR OSSEOINTEGRATION
・AMERICAN ACADEMY PERIODONTOLOGY
・岩手医科大学歯学会
・デンタルコンセプト21 会員
・日本歯科東洋医学会
・JIADS Club 会員
・P.G.I Club 会員
・スピード矯正研究会 会員
・床矯正研究会 会員
・近代口腔科学研究会 会員
【略歴】
・岩手医科大学歯学部 卒業
・岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座 入局
・「高橋衛歯科医院」 開業
・「MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS」 開業
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『マモ インプラントクリニックマリオス』
住所:岩手県盛岡市盛岡駅西通2丁目9−1
TEL:019-645-6969