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インプラントは虫歯にならない?周囲炎と長持ちケアの秘訣

投稿日:2024年11月30日 更新日:

インプラントは虫歯にならない?周囲炎と長持ちケアの秘訣

目次

 

マモインプラントクリニック マリオスです。
「インプラント治療を受けたら虫歯の心配はなくなる」と聞いて、安心していませんか?
実際、インプラントは人工素材でできているため、天然歯のように虫歯になることはありません。
虫歯菌が生成する酸が、エナメル質や象牙質を溶かすというプロセスがないためです。

しかし、インプラントが虫歯にならないからといって、ケアを怠ってもいいわけではありません。

インプラントの周囲には天然の歯や歯茎が残っている場合が多く、それらが細菌の影響を受けるリスクがあります。
また、周囲炎というインプラント特有のトラブルも見逃せません。

今回は、インプラントと虫歯の関係や、長期間健康な状態を維持するためのケア方法について詳しく解説します。

 

インプラントが虫歯にならない理由

インプラントは、主にチタンやセラミックといった耐久性の高い人工素材で作られています。
この素材は酸による腐食に強く、虫歯菌が生成する酸で侵されることはありません。
これがインプラントが虫歯にならない理由です。

一方で、天然歯にはエナメル質や象牙質が存在し、これらが虫歯菌の攻撃対象となります。
インプラントにおいても、隣接する天然歯や歯茎が細菌の影響を受ける可能性があるため、適切なケアが求められます。

また、虫歯の原因となる細菌が口腔内に残っていると、人工歯と天然歯の接合部分や歯茎に汚れが蓄積し、トラブルの原因となることがあります。
インプラント治療後も、口腔全体の健康を守ることが重要です。

 

インプラント周囲炎のリスクを知ろう

インプラント治療後の最大の注意点は「インプラント周囲炎」です。
これは、インプラント周囲の歯茎や骨が細菌感染によって炎症を起こす状態を指します。
インプラントには天然歯にある「歯根膜」という自然のバリアが存在しないため、細菌が侵入しやすく、周囲炎が進行しやすいのです。

インプラント周囲炎の初期症状には、歯茎の赤みや腫れ、出血があります。
これを放置すると、骨が溶けてインプラントの支えが弱まり、最悪の場合にはインプラントの脱落に至ります。

特に、喫煙や不適切なブラッシングは周囲炎の進行を早める要因となります。
インプラント治療後も、毎日のケアと定期的なメンテナンスを欠かさず行うことで、リスクを最小限に抑えることができます。

 

インプラント治療後に実践すべきケア方法

インプラントを長持ちさせるためには、以下のケアを徹底しましょう。

  • 柔らかい歯ブラシを使う
    インプラント周囲の歯茎を傷つけないよう、ソフトタイプのブラシで丁寧に磨きます。
  • デンタルフロスや歯間ブラシの活用
    歯ブラシだけでは届かない部分の汚れをしっかり除去します。
  • 抗菌性のマウスウォッシュを使用
    細菌の繁殖を抑えるため、定期的に使用することがおすすめです。
  • 規則正しい生活習慣を守る
    喫煙や過度の飲酒は避け、口腔内環境を整えましょう。

インプラントは天然歯と同様に見えますが、構造が異なるため、特に接合部分のケアが重要です。
これらのポイントを習慣化することで、インプラントを長期間快適に使用できます。

 

定期検診の重要性

インプラントを健康な状態で保つためには、定期検診が欠かせません。
歯科医院では、自宅でのケアでは取り切れない汚れを専門的な器具で除去します。

また、歯科医師がインプラントの状態や噛み合わせをチェックし、異常の早期発見につなげます。

特にインプラント周囲炎は自覚症状が少ないため、定期検診での診断がリスク回避のカギとなります。
多くの歯科医院では、半年に一度の検診を推奨しています。

この際、クリーニングだけでなく、骨の状態や歯周ポケットの深さも確認します。

定期的に専門家のチェックを受けることで、インプラントを長持ちさせることができるだけでなく、全体的な口腔の健康も維持できます。

 

インプラント治療のメリットとデメリット

インプラント治療は、見た目の自然さや噛む力の回復といった大きなメリットがあります。
また、入れ歯のような違和感がなく、隣接する健康な歯を削る必要がない点も特徴です。

一方で、メンテナンスを怠ると周囲炎やインプラントの破損などのリスクが増大します。
さらに、初期費用が高額であることや、手術を伴うため一定のリスクがあることもデメリットとして挙げられます。

これらを踏まえた上で、インプラント治療を選択する場合は、費用対効果や自分のライフスタイルに合うかを慎重に考慮することが大切です。

 

まとめ

インプラントは虫歯にはなりませんが、周囲炎などのリスクを防ぐためのケアが必要です。
次のポイントを守ることで、インプラントを長期間快適に使用できます。

  • 柔らかい歯ブラシやデンタルフロスで適切な口腔ケアを行う。
  • 半年に一度の定期検診を欠かさない。
  • インプラント周囲だけでなく、口腔全体の健康を意識する。

インプラントは適切なケアを続けることで、生活の質を大きく向上させる治療法です。
歯科医師と協力しながら、健康な口腔環境を保つ習慣を身につけましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

高橋 衛 | Takahashi mamoru
岩手医科大学歯学部卒業後、岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座入局し、
医療法人 高橋衛歯科医院設立 理事長就任、MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS 開設

 

【所属】
日本歯科医師会
岩手県歯科医師会
盛岡市歯科医師会
歯科医師臨床研修指導歯科医
岩手県保険医協会
日本口腔外科学会
日本口腔インプラント学会
EUROPEAN ASSOCIATION FOR OSSEOINTEGRATION
AMERICAN ACADEMY PERIODONTOLOGY
岩手医科大学歯学会
デンタルコンセプト21  会員
日本歯科東洋医学会
JIADS Club  会員
P.G.I Club 会員
スピード矯正研究会  会員
床矯正研究会 会員
近代口腔科学研究会 会員


【略歴】
岩手医科大学歯学部 卒業
岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座 入局
「高橋衛歯科医院」 開業
「MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS」 開業

 

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TEL:019-645-6969

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