寒さを乗り切る、東洋医学の考え方について

最近は朝晩めっきり寒くなってきましたね(´。`)
11月7日は二十四節気の立冬でした。つまり暦の上では冬。

急に寒くなってきて体調を崩したり、風邪をひいたりはしていませんか?
先週から私も、熱こそないものの、喉と鼻水の症状があります。
皆様、ご自愛くださいませ。

ところで、
風邪をひいて、食べ物の味がいつもと変わったように感じたことはありませんか?
この原因は味覚自体の低下もさることながら、鼻の粘膜の炎症によって嗅覚が低下して
起こることです。


よく、子供が嫌いな食べ物を食べるときに鼻をつまみながら食べたりしますよね?

口の中から鼻腔に抜けることによって風味を感じているので、
その鼻腔への抜けを堰き止めることによって味わえなくなります。

患者さんから「歯を治して食事が快適になった」という話を聞きますが、
美味しく味わうためには風邪などひかず、健康に過ごすことが肝要です。

黄帝内経に代表される東洋医学では「五味」と言って、
味覚を「酸」「苦」「甘」「辛」「鹹(塩)」の5つに分類できるとされています。
これは陰陽五行思想に基づいた考えで、
それぞれ「酸→木」「苦→火」「甘→土」「辛→金」「鹹→水」の五行に配当されてい
ます。

冬の五行は「水」ですので、味覚は「鹹(塩)」にあたります。
冬に体調を整えるには塩味が効いたものが良いということです。

ただし、塩味は多く摂りすぎると腎臓の機能低下を招きますので(水行は「腎」も司る
)、「水」を剋する「甘→土」と、「水」から洩れる「酸→木」も必要だということです。

実は冬に「塩味、甘味、酸味」を必要とする考えはなにも東洋医学だけのお話ではなく、
インド発祥のアーユルヴェーダ医学でも謳われています。

アーユルヴェーダではトリドーシャと呼ばれる「ヴァータ」「ピッタ」「カパ(カファ
)」という3つの気質の分類がありますが、冬季は「ヴァータ」が過剰になる季節とし
、ヴァータを抑えるために必要な味覚が「塩味」「甘味」「酸味」なんです。
(ちなみにアーユルヴェーダでは東洋医学の五味に「渋味」を追加した、計6つの味覚
があるとします)

最初にこの偶然の一致を発見した時は驚きましたが、佛教がインドから中国に伝来した
ことを考慮すると、
佛教の教えと供にアーユルヴェーダの思想が中国に伝わり、
中国古来からの陰陽五行思想と結びついて現在の東洋医学へと発展を遂げたとしても、
それはなんら不思議なことはありません。
(ただし、佛教においての五味とは、精製過程における五段階の味のことを指す)

聞き慣れないことがあるかと思いますが、
ご興味がある方は、
高橋衛歯科医院、歯科技工士、泉山まで(^^)

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